昨日の『コロナ禍のビリヤード』
アンケート企画が、
おかげさまでよく読まれています。
今日はその続編です。
9月のアマ『マスターズ』試合会場
(大阪『玉出ビリヤードACE』)で、
杉野智隆(宮城)、
高田武志(福岡)、
小笠原晋吾(東京。現球聖位)という、
関西以外から大阪入りした
3選手に話を聞きました。
テーマはアンケートと同じで、
「コロナ禍のビリヤードライフ」と
「マスターズ参戦(遠征)について」です。
…………
まず、宮城県からマスターズに初参戦。
5位タイ入賞の杉野智隆選手です。
ベスト8戦の直後に話を聞きました。
杉野智隆(すぎの ともたか)・談:
「自分の実力からすると5位はたまたまです(笑)。気持ちというか気合いだけ。大会前、同じ宮城の齋藤さん(齋藤寛之選手)と毎日のように練習させてもらってボコボコにされて、メンタルだけは鍛えられたのが良かったんだと思います(笑)。
もともと今回は、宮城のマスターズ予選を兼ねた大会で上位に入った方が辞退したので、自分に権利がおりてきた格好でした。棚ぼたみたいな感じで権利をいただけて。僕個人はそこまでコロナに神経質にはなってなかったんですが、さすがに遠出をするのはちょっと気になりました。それと宮城から大阪へは時間もお金もかかるので、少し考えてから出ることを決めました。
コロナが拡がった4月頃からしばらくあまりビリヤードをしてなかったです。僕は明確な目標があると身が入って週5~7ぐらい撞くんですけど、今年は試合が中止や延期になり、モチベーションが下がってしまってだいぶ練習量は減りました。でも、マスターズの権利をいただいてからは、付け焼き刃ですけど、2週間ぐらい練習してました。
ここ(『玉出ビリヤードACE』)に来たのは初めてです。選手・スタッフ合わせるとそれなりに人数がいましたけど、感染防止対策はちゃんとしていると感じました。あと、マスクをしながら撞くので、今回は『熱中症対策としてネクタイを外しても良い』ということで、選手のことを考慮してくれて助かりました。それでも試合をしてたらやっぱり暑かったですね(笑)。
ベスト8まで行けたというのもありますし、たまたまYouTube台で撞かせてもらえたりして、自分にとっては記念になる大会でした。欲を言えばもう1勝して、入賞者写真(上位4名)に写りたかったです。でも、十分楽しめました。次の公式戦の予定がないので、今後モチベーションがどうなるのか自分でもわかりません。個人的にはもう一度宮城の代表として『都道府県対抗』に出ることが目標です」
(了)
…………
続いては、
「九州ポケットビリヤード連盟」の
代表でもある高田武志選手(福岡)です。
選手として、そして九州で
大会運営をする側として。
2つの視点で話をしてくださいました。
高田武志(たかた たけし)・談:
「8月のマスターズの予選を除くと、公式戦に出るのは『球聖戦 B級戦』(2月)以来です。普段九州にいると、運営者としての気持ちが強いですけど、大阪まで来るとプレイヤー寄りの気持ちになりますね(笑)。今年のマスターズ本戦に61人が参加したというのは、いち選手としても、JAPAの人間としても心強いですし、皆今どんな気持ちで撞いているんだろうというところに興味がありました。見たところコロナ禍前と全く変わらない感じで撞いている人もいて、なんだか嬉しかったです。
九州ブロックの代表としては九州でアマポケット公式戦が開催できていない状況をもどかしく感じています。九州では100人規模の大会がオープン戦も含めて2ヶ月に一度くらいあり、中でも近年は熊本を中心にBC級の大会が盛り上がっていて、100人規模の大会が年2回ぐらいあります。このBC級の大会は九州の方たちが尽力して育ててきた大会で、多くのBC級の人達が楽しみにしているんですが、それがコロナで止まってしまった。この状況が続くとビリヤードから離れていく人が増えるんじゃないかという危機感が常にあります。
今の状況ではどんな大会であっても、もし開催されても、様々な事情で出たくても出られない人はいるでしょう。でも、規模を小さくしてでも開催し、やり続けることが大事だという思いをマスターズに来て強くしました。僕も一人の人間として感染状況などの数字を見て『怖いな』と思うことはありますが、そこで考えるのを止めてしまってはいけないと思います。
マスターズは『今試合をやったら何かを言われてしまう』ではなく、『ちゃんと対策をしたら試合をやっていいんだ』ということを伝えてくれる見本になりました。もちろん反省点もあると思いますが、コロナ禍の試合開催は前例がないことなので『良くするために何をするべきか』というところは皆が一つ一つ学んで改善していけば良い。僕も今回大阪に来てたくさん学ぶことがあったので、それを九州に持ち帰りたいと思います」
(了)
…………
最後は、現球聖位の
小笠原晋吾選手(東京)です。
初戦が終わった直後に
コメントをいただきました。
(※小笠原選手が登場する
『球聖位 決定戦』は4月末開催の
予定でしたが、コロナで延期に。
本稿の段階で新日程の発表はまだありません)
小笠原晋吾(おがさわら しんご)・談:
「公式戦はいつぶりだろう……。アマだけの試合だと2月9日の『東日本神奈川10ボール』で、プロ・アマ合わせての試合だとその次の週の『関東オープン』ですね。今日は久しぶりの公式戦だったんで、1試合目はラッキーで勝てたんですけど、やっぱりなんか緊張してました(笑)。その緊張感を楽しみながらビリヤードができたんで良かったです。マスクをしながら撞くのも今のところ全然気にならないです。
試合がない期間も特に練習量は減ってなかったですし、モチベーションにも大きな波はなく、普通に撞いてましたね。試合がないことをストレスに感じることもなかったです。ただ人と撞く機会は減ってたんで、よそのお店のハウストーナメントに出掛けたりはしてました。
コロナで『球聖戦』が延期になりましたけど、それを知った時は『それはそうなるよね』ぐらいの感じでした。特にショックを受けることもなく、『練習できる時間が長くなったな。この間にさらに上達できるようにしよう』というふうに捉えてました。3月~4月の時点でコロナがいきなり劇的に収束したりすることは考えにくかったですし、自分にはどうしようもできないことなので、そこはあまり深く考えず、日々淡々と自分に出来る練習をやるという感覚でした。
今回、マスターズ本戦に出るのは正直なところちょっと怖かったですね。エントリー締切のギリギリ(8月末)まで様子を見てました。もし締切が8月頭だったとしたら僕は出てなかったと思います。8月の間に感染者数や重症者数がだいぶ減ってきてましたし、あくまで自己判断ですけど、自分が感染対策をやった上で、感染対策を施している会場に行くのなら、きっと大丈夫だろうということで出ることを決めました。
マスターズの開催については、選手も関わっている人もそれぞれに色々な考えがあったと思います。今はどんなスポーツでも、何をするにしても、100%安全な場所はないと思いますし、少なからずリスクはあると思いますが、僕個人は会場に来てみてJAPAさんはしっかり感染対策をしながら運営していると感じました。この状況下で僕らアマチュアに試合の機会を与えてくれたことに純粋に感謝していますし、今後JAPAさんだけでなく各団体が、皆で感染対策を行いながら公式戦を開催できるようになれば良いなと思います」
(了)
…………
お三方、ありがとうございました!
…………
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