世界で128名しかいない
スヌーカーのメインツアープロ。
現世界王者のJ・トランプを
始めとするトップ選手たちの年収は
数千万円~数億円。
「スヌーカープロ」は、
他のメジャースポーツ選手に
肩を並べる稼ぎとステータスを
得ることができます。
その128名に入ることを目標に、
スヌーカーの本場・イギリスで
修行を続けている
神箸渓心(かみはし けいしん)選手の
近況をお届けします。
2019年末以来の登場です。
20歳になったばかりの神箸選手は現在、
トッププロのディン・ジュンフィ
(丁俊暉。中国を代表する
スヌーカー選手。トップ画像左)が
イギリス・シェフィールドで
2020年に開講した、
『Ding Junhui Snooker Academy』に
所属し、練習の日々を送っています。
…………
取材協力:『JIN』(愛知県名古屋市守山区川宮町6)
――祝・成人。20歳を迎えてのお気持ちは?
神箸渓心(以下、K):正直まだ実感が湧かないところもあるんですが、とにかく今まで育ててくれた家族や周りの人達に感謝してます。ただ、メインツアープロになって前線で活躍してやっと大人の仲間入りだと思うので、早く強くなって期待に応えられるよう頑張りたいと思います。
――少し前に愛知に里帰りしていたと聞きました。
K:帰国して2週間は隔離期間でしたが、それが終わってからは、コロナに気を付けながら『JIN』で練習したり友達と会ったりと充実した生活を送れたと思います。
――『JIN』でお父様(神箸久貴プロ(JPBA))とスヌーカーをプレーしていたようですね。その動画がいくつか公開されていますが、JINとイギリスではテーブルコンディションは違いますか? そして早くイギリスに戻って練習したいという気持ちもありましたか?
K:ほぼ毎日一緒に練習していました。JINのテーブルも十分に良いんですが、やっぱりイギリスのテーブルの方がボールの転がりが速くてポケットも狭いですね。もちろんイギリスにいる方が成長できるので、イギリスに行きたい気持ちと日本で家族や友達と過ごしたい気持ちと半々でした(笑)。
――昨年(2020年)新型コロナウイルス感染症が広がり、イギリスでは日本と比べるとはるかに多くの感染者や死者が出ましたが、怖いなと思っていましたか? 休業しているお店や施設が多かったと思いますが、生活に困りませんでしたか?
K:僕のような若い人間が重症になるケースは少ないとわかってから恐怖心は減りましたが、コロナの実態がまだよくわからなかった時は怖かったです。僕は基本的に自炊するようにしてるので、外のレストランとかが閉まっててもあまり不便は感じなかったです。なにかちょっと買いに行こうと思ったら店が閉まってるなんてことがたまにありますけど、それはしょうがないですね(笑)。
――コロナ禍で日々の練習や試合活動にはどんな変化がありましたか?
K:練習にはさほど変化はなかったですが、アマチュアの試合はほとんどなくなってしまって、次の目標が決められない状態になっていたので、モチベーションを保つのが大変でした。
――昨年『Q Houseスヌーカーアカデミー』から『ディン・ジュンフィ スヌーカーアカデミー』に移ったとのこと。それはいつですか? そしてアカデミーを変えた理由は?
K:アカデミーを移ったのは去年の8月頃です。『Q House』もとても良かったのですが、別の環境に移って色んな刺激を得て成長できたらという思いがありました。『ディン・ジュンフィ スヌーカーアカデミー』には、僕が尊敬しているプロのノッポン・センカム(Noppon Saengkham。タイ)がいる事も大きかったです。
――『ディン・ジュンフィ スヌーカーアカデミー』の良いところとは?
K:台数が多く(プライベート部屋を入れると20台、除くと16台)、コンディションがとてもよく整えられているところや、ほとんどの選手がプロなので全体のレベルがめちゃくちゃ高いところです。ディンや他のトップ選手のプレーもたくさん見られるので勉強になるところだらけです。
――ディン選手と直接喋ったり、教わったり、撞いたりすることもありますか? 間近で見るディン選手はどんな人なのでしょうか。
K:喋ることはよくあります。聞けば教えてくれますし、たまに程度ですが一緒に撞いてくれることもあります。僕のようなアマチュアにも気軽に話し掛けてくれるような謙虚で常に笑顔でいる人だと思います。スヌーカーだけでなく人間性も間違いなく一流の、とても尊敬してるプロの一人です。
――アカデミーを移るのに合わせて住む所も変えたのですか?
K:ダーリントンからシェフィールドに引っ越しました。シェフィールドは『世界選手権』が毎年開催される『Crucible Theatre』(クルーシブルシアター)がある街で、スヌーカーの聖地とも言える場所です。
――今はどんな生活をしていますか?
K:毎日朝9時から6時まで練習して、それから自炊したり筋トレしたりして夜12時くらいに寝て……の繰り返しです。週に1回は休みの日を作ってリラックスするようにしています。
――前回の取材から1年3ヶ月。ご自身ではどんなところが成長したと思いますか?
K:手球のコントロールがだいぶ上達したと思います。以前に比べて高いブレイクを簡単に出せるようになっているので、プロとも戦えるくらいの地力は付いたと思います。
――今年(2021年)の具体的な目標とは? そこに向けてどんなことをしていきたいですか?
K:2021年の目標は『Q School』(キュースクール。プロ・アマ入れ替え戦。毎年16名前後がここでプロ入りを叶える)で勝ってプロになることですね。とにかく今のイギリスの環境で自分にないものを吸収して、常にQ Schoolをイメージしながら誰かと相撞きするようにしています。
(了)
…………
神箸選手の最近のプレー動画は
日本のホームグラウンドである
『JIN』(実父のJPBA神箸久貴プロが経営)の
YouTubeチャンネルに上がっていますので、
そちらもご覧ください。
神箸選手が一時帰国をしていた時に
撮られた動画が複数あります。
BD的おすすめは、
5つのブレイク(連続得点)が
コンパクトにまとめられているこちら。↓
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Keishin Kamihashi
2000年12月29日生まれ
愛知県出身/イギリス・シェフィールド在住
実父は神箸久貴プロ(JPBA)
『公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団・スポーツチャレンジ』助成対象者
日本での主な戦績は
2014年『第13回全日本スヌーカー選手権』準優勝
2014年『第3回全日本6-redスヌーカー選手権』優勝
2017年&2018年『全日本スヌーカー選手権』連覇
2017年&2018年『スヌーカージャパンオープン』連覇
海外での主な戦績は
2015年『IBSF World Under-18 Snooker Championship』(U18世界選手権)9位
2016年『Hong Kong International Snooker Tournament』(U21)3位
2019年『IBSF World Under-21 Snooker Championship』(U21世界選手権)5位
2019年『IBSF World Under-18 Snooker Championship』(U18世界選手権)9位
2016年~2017年:CBSA北京世界スヌーカー学院所属
2018年4月~:シェフィールド Star Academy所属
2018年9月~:ダーリントン Q House Snooker Academy所属
2020年8月~現在:シェフィールド Ding Junhui Snooker Academy所属
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BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
2018年4月大阪市淀川区西中島に移転リニューアルオープン。日勝亭
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ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
赤狩山幸男プロ参加の平日トーナメント開催中。 BAGUS
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撞きたい球を思いのままに。自分流で撞く楽しみを。Geezシャフト
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