先日の『Championship League Pool』に
出ていた3名の女子選手のうちの
2人の対決です。
J・オーシャン（オーストリア） vs
K・トゥカチ（ロシア）。
舞台は2019年『ヨーロッパ選手権』の
女子8ボールの部の決勝戦。
オーシャンは欧州トップ女子の一人。
当時32歳。
トゥカチは当時20歳。
2017世界ジュニアの覇者。
トゥカチは
『Championship League Pool』で
日本の大井直幸プロと2度戦ったので、
その中継映像で初めて見たという人も
いたと思います。
この映像、
2つの意味でなかなかレアです。
一つは、映像化されている
女子の8ボール公式戦が少ないこと。
女子の8ボールは現在、
WPA公認・主催の世界大会
（全世界の選手が出られるもの）がなく、
一番規模の大きい公式大会が
このヨーロッパ選手権となります。
ヨーロッパ選手権では伝統的に、
9ボール、10ボール、8ボール、
そして14-1の部を男女ともに設けていて、
大半のプレイヤーが4部門全て
（とチーム戦）に出ています。
オーシャンとトゥカチは過去に
各部門で優勝経験があり、
この年の女子8ボール決勝戦は、
オーシャンは6度目の、
トゥカチは2度目の
優勝がかかっていました。
2人のプレーを見ていても、
ショット力に頼る場面が少なく、
きちんと組み立てが考えられており、
8ボールを撞き慣れていることが
伝わってきます。
序盤はオーシャンペースですが、
終盤トゥカチがよどみないリズムで
取り切っていく姿から、
エニーボール力と
基礎スキルの高さを感じます。
…………
もう一つのレアポイントは、
この映像の解説をしているのが、
「スト様」こと
E・ストリックランドであること。
この映像はBilliard Networkが、
大会主催のEPBFから利用権を公式に得て、
独自にスト様の解説音声を載せて
再編集してアップしています。
スト様が解説をしている
試合映像はこの8ヶ月の間に
もう30本を越えていますが
（中には自分自身の試合もあります）、
女子の試合を解説するのは
Billiard Networkでは「初」。
他の試合の時よりも、
一人ボケツッコミやボヤキや
笑いは少なく、いくらか真面目に
（おとなしめに？？）
解説をしている印象です。
ちなみに、Billiard Networkでは
マッチルーム主催大会の動画は
扱っていないせいか
（アメリカ内や欧州内の大会中心のせいか）、
日本人の試合動画はまだ一つしかなく
そしてそれはスト様の解説は付いていません。
いずれ日本人の試合動画も
スト様に解説してもらいたいものですね。
…………
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