日本No.1プレイヤー、大井直幸、
『全日本選手権』覇者、高野智央、
「不屈のサムライ」、竹中寛を
はじめとして国内外のプロ・アマが
使用している『HOW Cue』（ハオキュー）。
今回紹介するのは、
2019年に登場したジャパンモデル、
日本限定の『JMSシリーズ』の、
公式カスタマイズ版。
「大井直幸テーパーシャフト装備」
バージョンです。
バットは既発の
『JMSシリーズ』そのままですが、
付属の『AP Plus』シャフトの
先端径とテーパーを、はじめから
大井プロ個人のメインシャフトと
同じようにチューニングしています。
つまり、大井プロが最も撞き心地がよく、
自分のプレーを発揮しやすいと
感じている仕様のシャフトを
初めから装備しているシリーズです。
…………
◆ JMSシリーズ・大井直幸テーパーシャフト装備モデル共通スペック
バットバリエーション：5種類
長さ：58インチ（シャフト29インチ、バット29インチ）
重さ：19～19.5オンス
先端径：12.5mm ※オリジナル版は12.8mm
シャフト：AP Plus シャフト（HOWオリジナル構造ノーマルシャフト） ※テーパーを大井直幸仕様に調整済
バット：HOWオリジナルコア入りバット構造
タップ：HOW Tip M
先角材：イエローミカルタ
ジョイント：ラジアル
グリップ：アイリッシュリネン（糸巻き）
価格：129,800円（税込）※オリジナル版と同じ
取扱店：「HOW Cue Japan」（販売店はSHOP FLANNEL）
…………
JMSは、いわゆる
「銘木ストレート」のキューシリーズ。
以下の5種の銘木を使用しています。
画像1枚目から、
バーズアイメイプルモデル、
レンガスモデル、
ボコテモデル、
パープルハートモデル、
エボニーモデル。
…………
そして、JMSシリーズならではの
特徴は…………
◆ ハイエンドリング
シャフト下端を含めた
5ヶ所のリングデザインが、
既発の『Hシリーズ』などに使われている
高級感あるリング「ハイエンドリング」
（Hリング）になっています。
…………
◆ ジャパン限定の証、「J」マーク
バットキャップには
ジャパン限定を意味する「J」（画像）と
HOWの「H」、
2つのマークが入れられています。
…………
◆ アルミ削り出しオリジナルジョイントキャップ
ジョイントキャップは、
JMSシリーズのために特別に作られた、
重みのあるアルミ削り出しタイプ。
…………
そして、本題のシャフトについて。
ジョイントはラジアルピン。
シャフトは『AP Plus』
（HOWオリジナル構造のノーマルシャフト）。
タップは『HOW Tip M』で、
先角はイエローミカルタ。
今回の「大井直幸テーパーシャフト」は、
この『AP Plus』シャフトをもとに、
大井プロが信頼を寄せているリペアマンが、
大井プロと綿密に打ち合わせを行いながら、
大井プロの実使用シャフトと
ほぼ同じ先端径とテーパーに仕上げました。
先端径は、12.8mmから12.5mmへ変更。
全体的にややスリムになっています
（※いわゆる「Aテーパー」に近い形状）。
大井プロは以前から自分で旋盤を使って
マイシャフトを調整していますが、
その「大井テーパー」を
求める声が少なくなかったとのこと。
今回のシャフトは
まさにそれを商品化したものです。
では、「大井テーパー」にすると、
具体的にどんな特性・特徴があるのか。
大井プロ本人の解説動画と
以下のコメントを参考にしてください。
大井直幸プロ・談：
「僕がHOWキューを使うようになって4年ぐらい経つのかな。シャフトは前から自分でカスタマイズして使っているんですけど、『同じシャフトを使いたい』という声は結構ありました。時間がかかるんで僕自身が1本1本調整して売る訳にはいかないんで（笑）、信頼している職人さんにサンプルを渡して打ち合わせをして、同じ寸法にしてもらってます。そんな『僕仕様に調整済みのAP Plusシャフト』を載せたキューということですね、このJMSシリーズは。
AP Plusシャフトの先端径はもともと12.8mmあるんですけど、それを12.5mmにして、根元側もぎりぎりパワーが損なわれない程度に削って、そこから徐々に細くなるという円錐形のテーパーにしています。そうすることで自然なしなりを実現しています。極端に軽くなっている訳じゃないですけど（※シャフト重量は数グラム減少）、打感や性能の変化は十分に感じられると思います。
まず、撞き味がソリッドになって、ボケにくいと言うのかな、反応がよくなって、キレが出ます。特に引き球がやりやすい。そして手球が暴れにくくて抑えが効くから、細かい操作がしやすくてより精密に撞きやすい。もっと言うと、手球の挙動が素直なので厚みが安定しやすくて予想外の動きは起きづらくなりますね。
逆に言うと、高反発・高剛性のシャフトを使っている人からすれば、このシャフトはいっぱい手球を動かしにくいと感じられるかもしれないし、初めのうちは厚みが違ってるように感じられるかもしれないです。でも、同じ撞き方をしている限り、このシャフトは毎回素直に同じように手球が動くし、トビもだいぶ少ないんで、慣れればかなり扱いやすいと思います。
HOWのシャフトは市販の状態でも良質で、もともとこういった特性はあるんだけど、ちょっと打感や性能的に『遊び』があるというか、ボケる時があるんです。そこまで敏感じゃないと言うかね。それがいわゆるノーマルシャフトの味わいでもあるし、それが好きっていう人もいっぱいいますけどね。このシャフトはその『遊び』を減らして、競技仕様にカスタマイズしたようなもの。例えるなら、すごく締まってきて良い状態のノーマルシャフトみたいな。僕の感覚では『ノーマルの中のハイテク』ですね。
カスタムキュー純正の『当たりのノーマルシャフト』も締まってくれば結局同じような感じになります。ただ、締まるのには時間がかかる。育てなくちゃいけないですよね。このシャフトなら育てる時間がいりません。もちろん、撞き込めばさらによくなって、僕の今のメインシャフトのような状態になっていくと思います。僕のメインシャフトは撞いて調整して撞いて調整して……の繰り返しで出来ているし、そもそも木製だから多少の個体差もあるはずで、100%完全に同じものは再現できないということはご理解いただくしかないんですけど、このシャフトの再現度はかなり高いです。僕がいきなり試合で使うことになっても十分戦えるレベルになっています。
これを試打した時は正直、僕のメインシャフトより引き球が楽なんで驚きましたけど（笑）、総合すると僕のシャフトにかなり近いし、すぐに実戦投入できるキューです」
（了）
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JMSシリーズ・
「大井直幸テーパーシャフト装備モデル」の
お求めは、HOW Cue Japan
（販売店はSHOP FLANNEL）まで。
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