アメリカはじめ世界各国で
高い人気を誇る
ビリヤードメンタル本、
『Pleasures of Small Motions: Mastering the Mental Game of Pocket Billiards』
(Bob Fancher著)。
その訳書、
『小さな動きの楽しさ~ビリヤードのメンタルゲームをマスターする~』
が今夏出版されました。
※Kindle電子書籍のみで販売。
※Kindle端末をお持ちでなくとも、無料のKindleアプリでWindows PC、Macをはじめ、各種スマートフォンおよびタブレットで利用できます。Kindleアプリがインストールされていれば、一度買った本をどの端末からでも読むことができます。
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先日その概要と「前書き」を紹介しました。
→ こちら
今回は、訳者の森 覺摩(もり かくま)氏に
インタビュー。
訳書を作ることにしたきっかけや
訳者として見たこの本の魅力を
教えていただきました。
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訳者・森 覺摩(もり かくま)氏プロフィール:
カナダ在住約20年のアマチュアプレイヤー。
Twitterは https://twitter.com/heita3
BDへの以前の寄稿記事はこちら
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――原著との出会いはいつでしたか?
森:原著を購入したのが2011年の1月頃でした。元々心理学に興味があったこともあり、非常に面白く感じられ、目から鱗的な内容が多く驚きました。
――森さんがビリヤードをする時に役立ちましたか?
森:そう思います。購入2ヶ月後に『CPA』個人戦のラスベガス行きを決めるトーナメントがあったのですが、前年は同じトーナメントでは1回戦負け。その年も予選に3回挑戦してやっと出場権を得た状態だったので期待せずに参加したところ、優勝してラスベガスに行くことができました。この本を読んだから優勝できたということはないと思いますが、読んでいなかったら間違いなく優勝できなかったと思っています。ラスベガスでも500人超の中で17位タイで終われ、大会自体も楽しむことができました。その頃はさっと読んだだけで、気になった部分だけ取り入れたという感じだったのですが、今思うともっとしっかり読み込んでおくべきだったと思います。
――翻訳のきっかけは?
森:昨年のコロナの最中に暇を持て余し、ふとこの本の事を思い出しました。理解を深めるために翻訳にとりかかったのがきっかけです。実際に翻訳してみると、読み流していたり分かりにくかった部分もしっかり理解できるようになりました。ただ、かなり専門的な心理学の内容も含まれていたり、わかりにくい文章があるのも確かです。そうであっても、この本の考え方が私以外にも多くのプレイヤーの疑問や悩みを解決することができるのではと思い、日本語版を出せないかと思い始めました。
――著者のボブ・ファンチャー博士とはどのようなやり取りを?
森:粗訳が完成した春頃メールを送ったところ快く日本語版の出版許可を頂き、一人でも多くのプレイヤーの役に立てばと仰っていました。スペイン語版も出版予定というのをその時に知りました。
――KDP(Kindleダイレクトパブリッシング)で出版することにしたのは?
森:原著は最初に自費出版で出され、その後内容を追加し今の形で出版されているのですが、その時に14の出版社に断られたそうです。それを知っていたので15以上の出版社さんにメールで連絡しましたが、ニッチな内容すぎるのか、どこからも声がかかりませんでした(笑)。ファンチャー博士に再度「電子出版でも良いか」と連絡したところ了承を得たので、今回KDPを使っての出版になりました。電子出版の良いところは、いつでも本を開けることだと思います。良いと思ったところをハイライトして、試合に向かう電車の中でさっと目を通すといった使い方もできるので、自由に活用していただけたら嬉しいです。
――森さんご自身が特に好きな章はどこですか?
森:手前味噌になりますが、ほとんど好きですし勉強になりました。「意識」と「無意識」の使い分けに関しては、読んでいてなるほどと思い、自分が間違ったことをしていたことも理解できました。「感情」や「自信」に関する章、「試合の考え方」や「試合の相手に対する考え方」なども非常に参考になりました。一番好きなのは、アイスクリームの話にたとえられた「正しくプレーしている『最高の指標』とは」(※第12章内)です。
――最後に『小さな動きの楽しさ』に興味を持っているBD読者に一言いただけますか?
森:ここ数年、ビリヤードを巡る考え方や環境は、特にコロナの影響で変わってきていると思います。YouTubeやその他ネットで様々な情報が簡単に得られるようになり、より多くのプロがレッスンを行い、それを受けている人も増えているようです。しかし、メンタル面の理解と実践に関しては以前から大きく変わっていないので、この本で述べられている内容はプレイヤーのレベルを問わずメリットになると思います。前回載せていただいた【前書き】を読んでいない方はぜひ読んでみて下さい。そして「『理にかなっている』という理由だけで、私の考えを含め、いかなる考えも決して受け入れるべきではない」と著者が言っているように、ぜひこの本に書かれていることを試してみてください。最後になりましたが、BDさんを始め、初稿段階でフィードバックをくださった方にお礼申し上げます。こうやって形になったのも皆さんのおかげです。
(了)
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