〈BD〉名人・喜島安広と挑戦者・木村善広の試合後談話。『第60期名人位決定戦』

セットカウント5-2というスコアで

名人・喜島安広が

挑戦者・木村善広をくだして

防衛に成功した先週末の

『第60期名人位決定戦』。

試合直後の両選手の談話をお届けします。

喜島名人のコメントは

インタビューコーナー

「聞いてみた！」内で公開していますので、

こちらからぜひどうぞ。

木村選手のコメントは

下の方で載せています。

木村選手とはこの日初めてお会いしました。

短い時間での立ち話でしたので、

ご本人が言葉に込めたニュアンスや

意図を汲めてないところもあると思います。

試合直後の第一声ということで

ご容赦いただければと思います

（いずれまたゆっくりと取材が

できる時を楽しみにしています）。

なお、木村選手のプレーキューは

『キースアンディ』で、

長さ60インチの特注品だとのこと

（標準的なキューより2インチ長い）。

いわゆる銘木ストレートデザインで、

グリップ部が後ろに下げられていて、

短いスリーブ部にウッドのリングが

施されたきりっとしたモデルです。

…………

――セットカウント2-5での敗戦。ご自身ではどのような戦いだったと振り返りますか？

木村善広：今思うのは『もう少しやれたんじゃないかな』ということですね。試合全体的にそう思います。

――今回初めて『名人位決定戦』という舞台で撞きました。プレッシャーはありましたか？

木村：最初のうち……はじめの1～2セットぐらいはありました。試合が進んでいくにつれて徐々になくなっていって、そのうち全く感じなくなりました。

――自身のペースを守り、落ち着いてプレーしているように見えました。

木村：そうですね、そこは今日の課題として持ってきた部分ですし、自分の中では一日を通して守れたんじゃないかなと思います。今僕は『春岡クラブ2』の齋藤（秀介）さんにお世話になっていてコーチングもしていただいているんですけど、斎藤さんから「心掛けるように」と言われた部分に関しては、おおむね守れたんじゃないかなと思っています。

――ブレイクノーインが多かったですね。

木村：それは全く気にならなかったということはないんですけど、試合中にブレイクを合わせに行こう（修正しよう）と思えるほど、ブレイクの細かいコントロールに関して自信を持ててはいなかったので。そこはあまり練習が積めてなかったところですし、自覚もしていたので、半ばノーインを受け入れながらやっていたというところはあります。ただ、僕はローテーションという種目は必ずしもブレイクで決まってしまうものではないというか、それ以外の部分が大きいと思っているので、あまり神経質になりすぎずにやっていこうと思っていました。

――喜島安広選手とは初対戦でした。撞いてみていかがでしたか？

木村：はい、お会いするのも初めてだったと思います。撞いてみて……そうですね、やはりNo.1アマチュアと言われている通りの方だなと感じました。試合中、色々な面で差を感じる部分がありましたし、さすがだなと思いました。それでもこちらにもチャンスは有りましたし、漠然とではありますけどもっと戦えたんじゃないかなというふうに思うところもあります。

――この先のご予定は？

木村：11月の『アマローテ』（愛知開催）に出る予定です。優勝（2013年）した後は出たり出なかったりという感じだったのですが、今年は出てみようと。喜島さんも今の段階では出るつもりでおられるということだったんで、また向こうでお会いできるのが楽しみですし、個人的には今回の経験を活かして、自分のより良いプレーが出せればいいなと思っています。

（了）

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