〈BD〉8年ぶり15回目のモスコーニカップ出場。「スト様」が意気込みを語る

©2021 Matchroom Pool
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12月7日~10日に、

ロンドンの『アレクサンドラパレス』で

開催される28回目の

『Mosconi Cup』(モスコーニカップ)。

 

9ボールで行う、5対5の

ヨーロッパ vs アメリカの対抗戦です。

 

今年の両チームのメンバーは

こちらの記事のように

すでに確定しています。

 

なんといっても注目は

還暦を迎えた「スト様」こと

E・ストリックランドの抜擢

 

8年ぶり15回目の出場に臨む

アメリカのビッグボスが、

その胸の内を大会主催のマッチルームの

取材で答えています。

 

→ 元記事はこちら(英語)

 

BDがざざざっと大まかに

訳しましたので以下でご覧ください。

 

試合会場で行われるTVの

フラッシュインタビューとは違う

こういうクローズドな取材でも

普通に「俺様王様」節が出て来るのが

スト様のスト様たるゆえんですね。

訳していても楽しいです。

 

…………

 

マッチルームプール・記:

 

12月7日~10日、ロンドンのアレクサンドラ・パレスで開催される『モスコーニカップ』に、アメリカチームメンバーとして復帰するアール・ストリックランドは、「ヨーロッパチームは自分を驚異に思うだろう」と考えています。

 

「ザ・パール」ストリックランドは、アメリカの監督、J・ジョーンズがワイルドカード(監督推薦)で選んだ最初の選手で、S・ウッドワード、T・スタイアー、C・ラインホルド、そして副キャプテンのS・バンボーニングとともにアメリカ国旗を身に纏います。

 

「またこの舞台に戻って来るとは思っていなかった。年齢的にはもう限界だと思っていたが、60歳になった今も心身のどこも悪くないのは驚くべきことだと思う」

 

とストリックランドは語ります。

 

モスコーニカップの歴史の中でいくつかの重要な場面に立ち会ってきたストリックランドは、キャプテンを務めた大会が最も印象に残っていると言います。

 

「一番の思い出は、アメリカのキャプテンを務め、12-1で勝った2001年だ。(マッチルームの大ボスの)バリー・ハーンが『きみは天才だ』と言ってくれた。それに、私が最後の9ボールマッチで優勝を決めた2000年などいくつか記憶に残っている場面がある。参加した全ての年を覚えている訳ではないよ。それぞれの年で何が起こったかを思い出すのは難しい。ただ私はいつだってプレーする準備ができていた。

 

これまでと同じようにプレーできると今でも思っている。もしかしたら私のブレイクは前ほど良くないかもしれない。それでも私は今でも良いゲームをしているし、試合に勝つことが出来る。だから、私は辞めてないんだ。もし自分が試合に勝てないとか、相手が脅威に感じるようなプレーが出来ないと悟ったら、身を退いて他の人に任せるよ。でも、私はまだプレー出来る。準備ができている。私は健康だからね」

 

モスコーニカップで対戦したこともあるスヌーカースター、R・オサリバンと、ストリックランドのゲームへのアプローチはよく似ています。

 

「ロニーはスヌーカーというゲームに熟達しているだけでなく、常に身体のコンディションも整っている。彼も私と同じようにたくさんランニングをしている。どんなスポーツでも楽しい時間を過ごすためには、他に良い趣味を持たなければならない。健康を維持するためには他のアクティビティが必要なんだ。例えば、私はテニスが得意だし、30年近く毎日ランニングを続けている。私が60歳になっても健康そのものなのはこの習慣のおかげだ。同じようにロニーがスヌーカーのトップにいて未だにいいプレーが出来るのは、他の運動をしているからだよ」

 

アメリカチームは、昨年11-3というスコアで失ったカップを再び手にするため、ロンドンのアレクサンドラパレスに向かいます。

 

「『アールのために勝ちたい』とチームメイトたちが思ってくれることを期待している。試合の時だけは過去のことは全て水に流して欲しい。全ての選手や人々が私に頭を下げるなんて思ってない。でももし、この1週間だけでも過去のことは全て忘れて、ベテランの私を中心に力を結集して、皆でポイントを取り、試合に勝つことができれば、そのことがさらに私を高めてくれると信じているんだ。

 

最も重要なことは『アールのために勝ちたいんだ』と思ってもらうことだよ。私が若い選手だったとして、まさに今の私のような、もうこの先見ることもないであろう“遺物”がチームにいたとしたらそう思うだろうね。『ワオ、彼は何度もここに来たことがあるプレイヤーだ。今回はアールのためにプレーしよう』。そう言えるぐらいならばチームの士気も少しは上がると思うし、私もやる気満々になる」

 

ストリックランドは、アレックス・レリー率いるヨーロッパチームに圧力をかけるには自分の過去の功績が役立つこと、そして12月7日の開戦の時まで、自分という存在が過小評価されるべきではないと考えています。

 

「ヨーロッパチームを怖がらせるべきだ。彼らが何を考えていようが構わない。ただ私は今の自分のプレーで勝てるということをわかっている。

 

新しいキューを手に入れたんだ。今まで使っていたものとは全く違うし、こんな良いキューは今までになかったよ。新しいキューが私を生き返らせてくれたし、とても上手くプレー出来ている。

 

プレーする時はただ気持ちを強く持つだけだ。もしショットをミスしても、落ち込んだり、悪いセーフティを選ぶことはない。勝負度胸は以前と同じじゃないことはわかっているけど、できる限り良い状態を維持して、今まで以上に良いプレーをしたい」

 

ストリックランドがモスコーニカップに前回出場したのは2013年で、今回は8年ぶり15回目の出場となります。以前以上に大会はタフになっていることは彼もわかっています。

 

「多くのイベントがモスコーニカップのようになればいいけど、現実はそうではない。正しいやり方でプールをプレーして、正しいポケットを取り付ければ、テーブルはよりタフになるんだ。前からずっとそうあるべきだったんだけどね」

 

ストリックランド(今年で15回目)より多くモスコーニカップに参加しているのは、R・スーケー(欧州。17回)、M・イモネン(欧州。15回)、J・アーチャー(アメリカ。17回)の3人だけ。ストリックランドはチームメイトに戦いに備えるよう促しています。

 

「私は仲間たちがトレーニングを再開し、少し走ったり、腹筋をしたりするのを見たいんだ。でも、上腕二頭筋や上半身をいじるのはやめてほしい。それなら体幹を鍛えるための呼吸法に取り組んでほしい。ちょっとしたことだけど、仲間に気にかけてもらいたいし、やれば効果はあると思う。

 

私自身は毎日健康で過ごしていて体重も適正だ。出来る限り最良の自分でいようと思っている。ロンドンに着いて環境にフィットし、健康を維持できていれば、良い状態で本番を迎えられるだろうし、皆が『ストリックランドは良さそうだ』と思ってくれるだろう」

 

(了)

 

…………

 

● 11月6日時点の両軍メンバー【確定】

 

2021 EURO:

A・オーシャン(5回目。オーストリア)

D・アルケイド(3回目。スペイン)

J・ショウ(6回目。スコットランド)

J・フィラー(4回目。ドイツ)

E・カチ(4回目。アルバニア)

監督(ノンプレイングキャプテン):A・レリー

副監督:K・ボイズ

 

2021 USA:

S・バンボーニング(15回目)

S・ウッドワード(7回目)

E・ストリックランド(15回目)

T・スタイアー(3回目)

C・ラインホルド(2回目)

監督(ノンプレイングキャプテン):J・ジョーンズ

副監督:S・バンボーニング 

 

モスコーニカップの最新情報は以下で。

※公式サイトはこちら

※主催のマッチルーム

(Matchroom Pool)のFBページはこちら

 

※日本国内でのライブ配信については

追ってお知らせします。

 

…………

 

モスコーニカップは、

プール(ポケットビリヤード)界で

興行的に最も成功しているTVイベントで、

 

TVテーブル1台のみで、

シングル戦とダブルスマッチの

ショートゲームを順々にこなしていきます

(最大21マッチを行います)。

 

前回大会(2020年)は

イギリスで無観客で行われ、

ヨーロッパが11-3とアメリカを圧倒。

3年ぶりの優勝を飾りました

(※前回大会の結果記事はこちら)。

 

通算成績は、

ヨーロッパ13勝・アメリカ13勝・引き分け1回と

 

完全に互角となっています。

 

 

………… 

 

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