〈BD〉1月2日『世紀の並アマ対決』をFacebookで生配信！ビリヤード愛とスケール感溢れる動画を作るアンドリュー・クリアリーとは……!?

いきなりですが、

日本のビリヤードファンの皆さんに

知ってもらいたい

アメリカ人アマプレイヤーがいます。

その名はアンドリュー・クリアリー

（Andrew Cleary）。

親しみを込めて本稿ではアンドリューと

呼びますが、アンドリューは

ビリヤード愛に溢れすぎていて

やることなすこと面白いのです。

トップ画像は、1月2日に行われる

『マッチオブザセンチュリー』という

イベントのポスター画像。

左側がアンドリューです。

一見、ビッグマネーをかけた

強豪プロの一騎打ちイベントかと

早合点してしまうデザイン。

しかし、アンドリューも、

対戦者であり友人の

ドミニク・ダン（右側）も、

どこにでもいる「並アマ」。

そう、これは「オマージュ企画」。

ビリヤードを愛し、

トッププロを強くリスペクトしている

2人のアマプレイヤーが、

プロの一騎打ちロングマッチの

フォーマットや見せ方を踏襲しています。

1月2日に2人が対決するのは

フィクションではなく「リアル」で、

ライブ配信があるのも「本当」。

協力・協賛企業も「本物」です。

9ボールの25ラック先取で行われます。

ちなみに、相手のドミニクは

「Dunnski Dungeon」

（ダンスキダンジョン）という

ビリヤードFacebookグループを

運営しています。

つまり、1月2日のイベントは

「ビリヤードインフルエンサー対決」と

言っていいかもしれません。

当人たちが出演している

予告編動画が壮大&ハイクオリティで

楽しくなってきます。↓

自宅で奥さんに

「俺、今度あいつと本気の勝負をするんだ」

と報告するアンドリューとドミニク。

それを軽くあしらう奥さん方。

めげない2人は特訓に打ち込む

（それを互いにこっそり見張っている）。

ベスト vs ベスト。世紀の対決の行方は!?

……という内容です。

その後、（架空の）記者会見動画も

アップされました。↓

繰り返しますが、これは並アマ対決。

さっそうとマスワリ5連発……

という展開にはならないと思いますが、

気になる方は1月2日、

こちらのFacebookページでどうぞ。↓

https://www.facebook.com/billiardlivestream/

…………

本題はここからです。

映像のプロだというアンドリューは、

この告知映像以外にも、

ビリヤードファンのツボを抑えた

動画をいくつか作っています。

2年前、BDが初めて見たのがこれ。↓

THE GREAT UNKNOWN

“未見の帝王”

2019年『モスコーニカップ』の

アメリカチーム編成に向けて、

「まだ見ぬ最強の男」を探すため

アメリカを巡る撮影班。

J・ショウ、A・カザキス、

F・ゴーストなどのワールドトップ達は

「今はアンドリュー・クリアリーが最強だ」

「あいつが出たらヨーロッパはピンチだ」

と口を揃える。

撮影班はアンドリューに会い、

密着取材を敢行。

「俺はトーナメントプレイヤーじゃないから

名を知られてないんだ。ただ、

腕のいい連中は皆俺を知ってるね」

（※アメリカでも日本でも

ローカルヒーローを自称・他称する際に

こんな言い方をよくします）

「アメリカチームからは

毎年のように電話をもらってるよ。

副監督（※当時）のJ・ジョーンズからも

『今年は入ってくれ』ってね。

仕事もあって忙しくて時間がないんだよ」

その言葉とは裏腹に自堕落な生活を送る

アンドリュー。

ある日、ビリヤード場で

ギャンブルマッチを終えた後、

ふとアメリカ国旗を目にした

アンドリューは静かに涙をこぼす。

そして、アメリカの監督、

J・ルイジンクに電話をする

（……というフィクションです）。

…………

THE GREAT UNKNOWN episode2

“未見の帝王2”

2020年に作られた続編。

アンドリューのもとに

モスコーニカップアメリカチームの

ユニフォームが届く。

しかしワガママボディが加速した

アンドリューは着られなかった。

アンドリューは参加を辞退。

その一報は衝撃をともなって

全米を駆け巡った。

失意の底に落ち、

またしても自暴自棄な生活に

戻っていたアンドリューだが、

メンタルヘルスホットラインの担当者に

「今あなたに必要なのは、

ふさぎ込むことではなくダイエットだ」

と諭され目が覚める。

ワークアウトを続けた結果、

痩せてユニフォームも

着られるようになり、プレーも好調。

「誰にも負ける気がしない」と

意気揚々のアンドリュー。

しかし、なぜか咳が止まらない。

2020年、世界にはあのウイルスが……

（……というフィクションです）。

…………

上記2本は大作ですが、

シンプルで短い動画もあります。

『ロケットランチャーブレイクキュー』

という商品のタイアップ動画。↓

アンドリューが10ボールのブレイクを

するもののラックはびくともせず。

しかし、

『ロケットランチャーブレイクキュー』に

替えたら……。

という、昔のフリスクのCMのような

劇的な使用効果を謳う動画

（のオマージュ）です。

…………

そして、最新の動画がこれ。↓

日本のキューケースブランド、

『3seconds』（スリーセカンズ）が

動画になっていてびっくりしました。

細かい説明は要らないですね。

これが「3秒」という名前の秘密なのか?!?!

…………

この動画を見てすぐスリーセカンズに

連絡を取ったところ、

代表の山田卓矢さんが

経緯を教えてくれました。

山田卓矢氏・談：

「私もBDさんと一緒で、アンドリューのことを知ったのは、偶然『THE GREAT UNKNOWN』を見たのが最初です。その時は本当のドキュメンタリーだと思った記憶があります。ただepisode2を見て徐々におかしいなと……。

その後『ロケットランチャーブレイクキュー』の動画でスリーセカンズのグローブを使ってくれているのを偶然見付けて、嬉しくてこちらから連絡してキューケースを送らせてもらいました。『THE GREAT UNKNOWN』の続編にスリーセカンズのキューケースが出てきたらいいなと、プロモーションというより完全に個人的な楽しみでした。

そうしたらアンドリューから『動画を作るよ。面白い物かシリアスな物、どちらが良い？』と連絡が来て、もちろん『面白い物』とだけ答えました。出来上がったものは流石のクオリティで素晴らしいのですが、スリーセカンズのキューケースを使っても動画の様にはなりませんのであしからず……」

アメリカの名物イベント『ダービーシティクラシック』の有名なチャンピオン一覧画像。……のオマージュ

山田さんはアンドリューの素性や

プレイヤーとしての腕前を

どのぐらい知っているのでしょうか。

山田氏・談：

「私も、彼が映像関係の仕事をしていて、自宅にテーブルを置くほどビリヤードが好きという事ぐらいしかわかっていません。彼のFacebookを見ると仕事でNBA選手の撮影などもしているので、そちらはかなりの腕前だと思います。ビリヤードの腕前はご想像にお任せします（笑）。ちょうどお正月休みの時期ですので、1月2日は軽い気持ち、広い心で日本の皆さんにもライブ配信を見てもらえたら嬉しいです。

個人の趣味でこれだけのクオリティの映像を作ってしまう彼のビリヤードへの情熱は素晴らしいと思います。これは勝手な想像なのですが、ビリヤードは観戦するスポーツとしてはどうしても退屈になってしまう傾向があります。『THE GREAT UNKNOWN』など彼のドキュメンタリー風の作品は、選手達の背景も含めて楽しもうという提案なのかなとも思いました。同時にもしこのクオリティで本物のプロ達のストーリーが見られたら……と考えてしまいました」