先月のデニス・オルコロに続き、
今度はジェイムス・アラナスです。
2月3日、アメリカに入国出来ず、
フィリピンに戻ったという一報が入りました。
おそらくアラナスは、
明日（9日）にスタートする
『ウィスコンシンオープン』
（USプロビリヤードシリーズ第2戦）を
皮切りにアメリカ中を巡る
予定だったと思われますが、
全て白紙となりました。
アメリカのビリヤードサイト、
AZBILLIARDS.COMの記事によると、
これまでに何度も観光ビザで入国して
プロ競技活動（所得の得られる競技活動）を
行っていたことが
観光ビザの規定に抵触したのだとか。
これはデニス・オルコロも
同じだったようです。
※2月8日18時追記：
フィリピン国籍者は、
例えば日本などの国籍を有する者とは違い、
アメリカ入国時に「ビザ免除プログラム」が
適用されないなど入国審査の形態が異なります。
本稿の内容がそのまま日本国籍者を
はじめとする他国からアメリカへ入国する
プレイヤーに当てはまるとは限りません。
AZ BILLIARDSの記事を抄訳すると
こんな内容です。↓
AZ BILLIARDS・記：
「アラナスやオルコロなどフィリピン選手のアメリカ国内での活動をサポートをしているRoy’s Basement代表のロイ・フランシスコは、今年初めにオルコロが拘束され強制送還されたのと同じように、アラナスも拘束され、フィリピンに送還されたことを自身のFacebookページで報告しました。
ロイ・フランシスコは、アラナスがオルコロ同様に『入国が難しい人リスト』に載っているかもしれないと危惧していたが、2月1日にアラナスがロサンゼルス空港で拘束されたことで、その危惧が的中したと述べている。
アラナスはフランシスコに、空港内では米国外から来た多くのスポーツ選手やアーティストと同じ部屋に拘束されていることを告げた。そのほとんどがヨーロッパから来た人たちだった。彼は27時間拘束され、尋問を受けた後、ビザを取り消され、警告を受け、今後5年間は米国への入国が禁止されると告げられた。
さらに、観光ビザでアメリカの大会に参加すること自体が間違いであり、アスリートビザかワーキングビザを取得する必要があるとアラナスは告げられた。
少なくとも現時点では、アラナスは先輩のオルコロと同じ立場にあり、この入国禁止令に対抗し、アメリカに再入国するために必要な書類を取得することを試みることになる。
フランシスコは、このようなビザの問題を抱えるフィリピン人プレイヤーは、オルコロとアラナスだけではないと懸念を示し、他のフィリピン人プレイヤーが入国する際には、適切な書類を用意するか、すぐに帰国できるような準備をしておくように警告しています」
（了）
…………
ロイ・フランシスコが
代表を務めるRoy’s Basementの
Facebookページには長文で
より詳しい経緯が載っています。
要点を抜き出すと以下の通り：
● アラナスはオルコロの件があったので自分が入国出来ない危険性も認識していたが、家族を養うためアメリカに行く必要があり、入国出来る可能性に賭けた
● ロサンゼルス空港の入国審査で止められ、別室で27時間の取り調べを受け、アラナスは弁明もしたが認められなかった
● アラナスもオルコロも過去アメリカ滞在中にオーバーステイなどの違反は一度も犯していない。また課税対象となる賞金も申告してあり税金もアメリカで納めている
● 国土安全保障省の担当係官はアラナスの名前でネット検索をし、彼がキューを持ち、アメリカのトーナメントで優勝している写真をいくつか見せてきた
● アラナスは過去のアメリカ滞在で間違ったビザ（観光ビザ）を使っていたと警告を受け、観光ビザを取り上げられ、5年間の入国禁止を言い渡された
● ビザの種類（アスリートビザかワーキングビザ）を間違えなければ、アメリカ国内で仕事としてプールをプレーするのはOKだと言われた
…………
アメリカとフィリピンでは、
Roy’s Basementをはじめとする
サポーター達が手を組んで、
オルコロとアラナスの
「5年間の米国入国禁止」が
短縮化できないか、
可能性を探りながら動いています。
…………
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