〈BD〉「球好きの憩いの場に」――大阪・駒川商店街の24時間営業・会員制ビリヤード場『フルークス』

大阪市南部を代表する大型商店街

として知られる「駒川商店街」。

その一角に、テーブル3台のビリヤード場、

『フルークス』があります。

オープンしたのは昨年（2021年）4月。

「24時間営業・会員制・スタッフなし」

というスタイルで運営し、少しずつ

会員とゲスト客が増えてきています。

店内の様子は？　なぜこの形態に？

――そんな疑問を胸に、BDは2月上旬に

フルークスを訪れました。

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フルークスがあるのは、

駒川商店街からほんの少し脇に入った

大澤屋ビルの3階。

手作り豚まん専門店

『龍福駒川店』の上です。

電車で来るなら

近鉄南大阪線・針中野駅から徒歩2分、

大阪メトロ谷町線・駒川中野から徒歩5分

（※車の方は付近のコインパーキングへ）。

商店街の『心輝水産』の

青い看板が目印です。

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ドアを開けると、

明るく整然とした室内に

テーブルが縦に3台並んでいます。

テーブルはブランズウィックの

『ゴールドクラウンⅢ』が2台と

『同Ⅳ』が1台。

ラシャは『シモニス』が1台で

『ブリエ』が2台です。

ボールは『ダイナスフィア』が3セットと

アラミスの『デュラミス』が2セット。

店内一番奥のテーブルは

ポケットサイズを少し狭めています。

この公式トーナメントレベルの環境で

24時間いつでも撞けるのは魅力的です。

テーブル周りのスペースも十分にあるので

落ち着いてプレーできます。

BDが訪れたのは平日の夜。

取材を終える頃には

テーブル3台全て稼働していました。

フルークス代表の森健太さんは、

「会員さんのレベルや利用スタイルは広範囲に渡っています。例えば、JPAでスキルを上げるために個人練習に来る人、Bクラスの公式戦にたくさん出場するため練習に来る人、仕事終わりの深夜に毎日来る人、全国トップアマ、大のボウラード好き、そしてプロもいらっしゃいます」

と語ります。

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店内奥側にはゆったり座れる

ソファーもあり、会員さんはここで

TV（AMAZONスティック付き）を観たり、

のんびりしたり

思い思いに過ごしています。

WiFiも完備されています。

壁際の大きなキューラックはなんと自作。

まだ収容スペースに余裕があります。

その横にはぶら下がり健康器（懸垂マシン）も。

ウォーターサーバー（冷水・温水）と

冷蔵庫はいつでも使い放題。

お菓子やインスタントコーヒーなどは

会員同士で持ち寄っています。

（※名前を書いていないお菓子や

ドリンクは『誰でもどうぞ』）。

飲食持ち込み可ですが、

「ゴミは各自で持ち帰ること」。

店内は禁煙。

空気清浄機2台と

サーキュレーター4台があり、

空気は常時クリーンに保たれています。

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フルークス入会希望の人や

お問い合わせはまずこちらへメールを。

flukesosaka@gmail.com

入会時には店内で面談と

利用上のルールや台清掃の仕方などに

ついてのオリエンテーションがあり、

申込書にサインをしてから鍵を受け取ります。

利用料金は15,000円/月（銀行振込）と

非常に良心的。

※現在、先着10名様に限り

10,000円になるキャンペーン中。

「残りわずかですので、

お早めにご連絡ください」（森さん）

会員同伴のゲスト利用もOKで、

ゲスト料金は店内の専用ボックスに収めます

（平日1,500円・土日祝2,000円）。

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今年から山岡修二プロ（JPBA）の

レッスン&チャレンジマッチも始まりました

（※詳しくは上記ポスターを参照ください）。

こちらは要予約。興味のある方は

flukesosaka@gmail.com

までメールしてください。

非会員でも受講・対戦できるので、

フルークスの雰囲気を体験したい

という方にもおすすめです。

「ゼロから学びたい初心者や女性の方、伸び悩んでいるBCクラスの方など、どんな方でも歓迎です。個人的にフルークスさんによく練習しに来ていますが、ビリヤード好きが集まっていて楽しい雰囲気で、集中して撞ける素晴らしい環境です。レッスン場所としても理想的ですね。上達したいという方や僕と対戦したい方、お気軽にメールでお問い合わせください」（山岡プロ）

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競技プレイヤーも納得の

ハイレベルなビリヤード環境と、

まるで友達の家にいるかのような

居心地の良さ。

初訪問でもフルークスの魅力は

すぐに伝わってきます。

どんな経緯でここが出来たのか。

代表の森さんに聞いてみました。

森：直接のきっかけは僕が通っていたビリヤード場が去年（2021年）の1月に閉店したことです。「これからどこで撞こう。マイテーブルを持とうかな……」などと考えていたら、そのお店でご一緒していて、今フルークスの会員になっている方が、「ビリヤード場向けのいい場所あるよ」と物件情報を持って来たんです。僕も「それもいいな」と乗せられて（笑）。ビリヤード好きな人が集まりやすくて繋がりやすい“憩いの場”と言うんでしょうか、そんなスペースを作りたかった。それが一番です。

構想の原点は

「ビリヤードを愛する人がいつでも

気兼ねなく撞ける場所が欲しい」

という思い。

といっても、

日中は本業で忙しくしている森さんに、

大規模店を作ったり、自ら店頭に立ったり、

スタッフを置くという発想はありません。

兼業でも出来る形は……と考えたのが、

「会員制・24時間営業・常駐スタッフなし」

という運営スタイルでした。

森：やると決めてからは早かったですね。去年の2月半ばに物件が確定して4月にオープン。日勝亭の社員さんと以前から親しくさせてもらっていたのでテーブルについて色々と相談できたのも大きかったです。出来上がった店を見た時は「ホンマにビリヤード場やん！」と思いました（笑）。テーブル台数については、2台だとお客さんが集中した時にさすがに足らないし、4台以上置けるような場所は賃料も高い。規模的にも運営面でも3台がちょうどいいかなと。

オープン当初の会員やゲストは

ほぼ全員が森さんの直接の知り合い。

その後だんだんと会員が友人を連れてきたり、

全くの新規の人も入って来るようになりました。

とはいえ、3台フル稼働になる時間帯は

まだそこまで多くはないようです。

森：金曜夜と祝日前日の夜がそこそこ混むぐらいで、土日も含めてまだ多くの時間帯で余裕があります。もし混んできたとしても、会員さん同士声を掛け合って相撞きをしてくださるのであまりお待たせすることはありません。新しく会員になってくださる方にもそこはご協力いただければと思います。

スタッフがいないお店だけに、

「会員の方への信頼とご協力により

成り立っています」という森さんの

言葉は偽らざる本心でしょう。

森さんはお店に来た時には

会員さんとコミュニケーションを取り、

その声に耳を傾けています。

森：会員さんからご意見をいただくことはよくありますし、より良いお店になると思ったらご提案を採り入れています。例えばウォーターサーバーを導入したり、ラシャを1台だけ違う種類にしているのも、もともとは会員さんの発案です。皆さんビリヤードが好きでここ来ているのは間違いのないことなので、これからもレベルやスタイルに関係なく誰でも気持ちよく撞けるようなお店にしていきたいです。ゆくゆくはタイトルホルダーをここから輩出できたらいいですね。

24時間いつでも良好なコンディションと

アットホームな雰囲気で

ビリヤードが楽しめるフルークス。

料金もとてもリーズナブル。

近隣の方はぜひ入会をご検討ください。

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