〈BD〉なぜ300万オーバー!? ベロニカ vs 吉岡戦がマッチルームYouTubeでNo.1視聴数に

もうすぐドイツで

『ヨーロピアンオープン』が始まります。

日本からは大井直幸プロが出ます。

→ 大会概要などはこちら

大会を主催するマッチルームの

YouTubeチャンネルを見ていたら、

急激に視聴回数が伸びている動画が

あることに気付きました。

それが、1年前、2021年の

『9ボール世界選手権』のこの試合。

ベロニカ・イワノフスカヤ（ドイツ）

Veronika Ivanovskaia

vs

吉岡正登（日本）

Masato Yoshioka

このカードは、予選ラウンド

（ダブルイリミネーションラウンド）の

勝者側最終戦（Winners qualification）で実現。

勝った方が、決勝ラウンド

（シングルトーナメント・ベスト64）に

進めるという、大会中盤の

「第一関門」的な位置付けの試合です。

この試合、接戦の末に吉岡プロが勝利します。

BDもライブ配信で見ていましたが、

吉岡プロがTVテーブルでの

ボールコントロールに

苦しんでいる様子がうかがえ、

「快勝」とは言えない内容でした。

視聴回数が急伸した理由は、

サムネール画像が示すように

ベロニカ・イワノフスカヤ選手に

あるのだろうと思います

（以下、ファーストネームの「ベロニカ」で）。

現在27歳のベロニカは、

ジュニア期から女子ドイツ代表として

様々な国際大会に出場。

2018年『欧州選手権・女子8ボール』

チャンピオンに輝くなど、

欧州女子トップクラスのプレイヤーです。

先日の

『ワールドゲームズ2022 バーミングハム』で、

銅メダルを獲得した

日本の平口結貴プロが、

3位決定戦で戦った相手でもあります。

（→ ワールドゲームズ記事はこちら）

そんなドイツ女子トッププレイヤーが、

ほぼ男子選手だけの

『9ボール世界選手権』に出場。

（※女子プレイヤーだけで競う

『女子9ボール世界選手権』という

大会が別にあり、多くの

女子プレイヤーはそちらだけに出ます

〈近年はコロナで非開催〉）

男子の試合でイワノフスカヤが

どれだけやれるのかと、

以前からドイツ国内や欧州で

注目を集めていたのかもしれません。

（※今大会にはベロニカ以外にも

K・フィッシャー、J・オーシャンなど

数名の女子トップ選手が出ていました）

結果から言うと、

ベロニカは男子選手と4試合して

2勝2敗の戦績を残しています

（最終戦績は128名中33位タイ）。

また、この吉岡戦でベロニカは、

後に大会公式ベストショット集動画に

収められるような素晴らしいショットを

いくつか放っていただけでなく、

全体的に安定して高いパフォーマンスを

発揮していたので、

ライブ配信時に実況解説者や

コメント欄などで称賛されていました。

……ということはわかっているのですが、

今年3月にアップされて5ヶ月で

320万オーバーというのはすごい。

もっと前にアップされていた

E・レイズ、

J・トランプ、

S・バンボーニング、

J・ショウといった、

スター達の試合動画をも超えています。

一体どうして……?!?!

吉岡プロ本人にも聞いてみました。

吉岡プロ・談：

「この動画がバズってるということは、僕も周りの方から言われて知りました。コメントとかを見た感じだと明らかにベロニカ効果ですね（笑）。でも、知名度のある欧州女性選手で言えば、ドイツにはピア・フィラーもいるし、ドイツじゃないですが、マーガレット・フェフィロヴァ（ベラルーシ）みたいな目立つ人もいます。なぜベロニカのこの試合が伸びたのかはよくわかりません。

自分にとってこの試合は、『勝ったは良いけど、初マッチルームTVマッチで舞い上がってしまって内容の良くない試合』ですね（苦笑）。試合に行く前に、大井直幸プロに色々な意味を込めて『マッチルームのTVマッチの洗礼を浴びてこい』って言われて臨んだ試合です。この大会は女性ハンデはないし、勝てるだろうという気持ちでしたが、彼女にナイスショットをいくつか出されて焦りまくった印象しかないです」

……ということで、

動画が急激に伸びた理由については

吉岡正登プロも

「ベロニカパワーだと思うけど、

具体的にはわからない」とのこと。

これはBDもわかりません。

推測の域を出ませんが、

日付が変わって今日9日から、

ドイツのフルダで行われる

『ヨーロピアンオープン』を控えて、

ドイツのビリヤード連盟・

運営チーム・プレイヤーがなんらかの