〈BD〉「手応えや自信を感じられて『楽しかった1年』ですね」――『GPE-6』優勝 & 2022 GPEランキングMVP・羅立文の談話

 

6日(日)の

グランプリイースト第6戦 in 東京バグース六本木

(GPE-6)で優勝した

羅立文の談話をお届けします。

 

大会2日後にコメントをいただきました。

 

羅プロは5月『全日本14-1

7月『GPE-4

8月『GPE-5』に続く、

2022シーズン4度目の優勝です。

 

…………

 

――GPEで3大会連続優勝を飾り、2022年シーズンを締めくくりました。

 

羅:今年最後のプロ公式戦で優勝という結果を出せたことが嬉しいです。そして、プロプレイヤーとしてビリヤードの練習はもちろん、フィジカルトレーニングなど色々なことに取り組んでやってきた成果が発揮できたと思いますし、来シーズンに向けて自信を持てました。

 

――今回も優勝者シードで日曜日だけ(ベスト16~決勝戦)プレーしました。4試合トータルの自己評価は?

 

羅:全体的によく撞けたと思います。どの試合も序盤は凡ミスをしたりして良くない時間帯がありました。でも、交互ブレイクなら必ずブレイク番は回って来るので焦ることはなかったですし、タイムアウトを取るタイミングも含めて、精神面を自分で立て直すことができたのが勝因の一つだと思います。(羅プロがレッスンで指導している日台)ハイブリッドメソッドのセオリーを実践することで気持ちを切り替えられました。それで中盤に流れを引き寄せることができて、終盤で一気に走り抜けたような感覚があります。ああいう勝ち方ができたことも自信になりました。

 

――決勝戦(vs 内垣建一)がまさにそんな展開でした。4-4に追い付かれて羅プロがタイムアウトを取り、その後5連取で上がりました。内容も良かったですね。

 

羅:決勝戦の後半はマックス集中状態で本当にゾーンに入れた感じでした。不安も緊張もなく、ただテーブルに向かってその時回って来た配置に対処するだけでした。余計なことは何も頭になくて、「優勝」の2文字も意識していなかったです。

 

――決勝戦ではブレイクもきれいに決まっていました。あれは「カットブレイク」ではないですね。

 

羅:そう、「ヒネリを入れた普通のブレイク」ですね。フミ(羅プロの愛称)は試合では昔からずっとあのブレイクです。結構ヒネってますけど、手球は1番に全厚(100%の厚み)で当てています。それで手球をノークッションでテーブルセンター付近に止めるようにしています。このブレイクだとウイングボールがコーナーに入る以外に、1番がサイドポケットに入ることもよくありますけど、入っても入らなくてもフミの場合は割と良い配置ができていて、マスワリに繋がることが多いです。カットブレイクは練習では使うこともありますけど、自分に合わなくて難しく感じるので、試合では使わないです。

 

――『GPE-4』『5』『6』と3大会連続優勝。そして、2022 GPEのMVP(2012年、2021年に続く3度目)に輝きました。

 

羅:すごく嬉しいです。グランプリで年間1位というのは1年のアベレージが高くないと達成できないこと。普段からビリヤードの練習をしっかりやって心身の状態も維持し続けないといけません。今年はそれができたからMVPが獲れたと思います。そして、グランプリで状態が良いとオープン戦でも良い結果を出せることが多いです。自分にとってグランプリの年間ランキングは大事な目安になっています。

 

――3位だった『ジャパンオープン』(10月)についても一言お願いします。

 

羅:ジャパンオープンはプレイヤーとしてはすごく勝ちたい試合です。だから、準決勝(vs 飯間智也)で負けたことは本当に悔しかったですね。今思えば、ジャパンオープンの前は10ボールのブレイクの練習ばっかりしていて、シュートやプレーリズムの確認はあまりしていなかった。それが敗因の一つだと思います。ニューピアホール特設会場は新しいテーブルに新しいラシャ(ダイヤモンドテーブル+ニッケラシャ)で、コンディションへの対応は簡単ではないのに、「ボールをコントロールしたい」という気持ちが強すぎたかもしれません。それでリズムも良くなかったと思います。でも、その反省を活かして今回のGPE-6の前はバランスよく練習できましたし、当日は全体的に良いリズムでプレーできました。

 

――これで今年のJPBAプロ公式戦は全て終わりました。少し早いですが1年を振り返ると? 

 

羅:そうですね……「楽しかった1年」ですね。去年から今年にかけて色々なことがあって体力が低下したり調子を落とした時もありましたけど、『このままじゃダメだ』と気持ちを引き締め直して、『プレイヤーとしてやるべきこと』を再確認しました。それでフィジカルトレーニングと質の高い練習を続けるようになって、今年は10大会で「優勝4回・準優勝1回・3位2回」という成績を残すことができました。これはとても良い結果だと思いますし、自分でも手応えを感じながら最終戦まで戦えたので、振り返ると「楽しかった1年」ですね。

 

――来年(2023年)はどんな年にしたいですか?

 

羅:「チャレンジの年」にしたいです。来年は海外にも行こうと思っているので、プレイヤーとしてもっと進化してもっと活躍できるように、身体、技術、精神、全てをレベルアップさせたいです。いつもフミのことを応援してくださっている方々には、「今回の優勝も皆さんのおかげです」と感謝の気持ちをお伝えしたいです。そして、2023年は日本の試合でも海外の試合でも報告ができるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!

 

(了)

 

…………

 

Lo Li-wen 羅立文 ロ リウエン

1978年7月10日生

台湾出身・神奈川県在住

JPBA43期生

JPBA年間ランキング1位・1回(2010年)

『全日本14-1選手権』優勝5回

『北海道オープン』優勝3回

『関東オープン』優勝3回

『関西オープン』優勝2回

『グランプリイースト』(GPE)では通算17勝

2010年『USオープン10ボール』準優勝

2015年~2017年『アジア選手権』3連覇

2016年『ワールド14-1』3位

他、優勝・入賞多数

神奈川県横浜市『POOL LABO』代表

Supported by UK Corporation、キューショップジャパン、ココカラダ

使用キューは『ZEN』(ゼン) 

 

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2022 GPE:

 

3月 GPE-1 in 埼玉Link西川口(栗林達/浦岡隆志)

4月 GPE-2 in 東京NIKKA5(持永隼史アマ/内垣建一)

6月 GPE-3 in 千葉POOL KAISER(土方隼斗/羅立文)

7月 GPE-4 in 神奈川アロウズ(羅立文/内垣建一)

8月 GPE-5 in 東京ロサ(羅立文/小川徳郎)

11月 GPE-6 in 東京バグース六本木店(羅立文/内垣建一)

 

 

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