刊行されたばかりの
『レジャー白書2022』によると、
「2021年に日本国内で1回以上
ビリヤードをした人」の数(参加人口)は、
およそ「210万人」でした。
前年(2020年)から約30万人増えました。
…………
国内の「ビリヤード競技人口」を
調査・発表しているメディア・機関・
個人はなく、調べる手段もありません。
ですが、
年1回発行の『レジャー白書』
(公益社団法人・日本生産性本部発行)では、
あくまで競技人口ではなく
「参加人口」という形ですが、
余暇実態の調査種目のひとつ
(全108種目)として
ビリヤードも扱っています。
2022年版↓
10月31日に
最新刊の『2022年版』が発刊。
※2021年のデータを集計し、
紹介しています。
レジャー白書には、
様々なスポーツ・ホビー・レジャーに
「1年に一度以上参加した人数」
(参加人口)の推計値が出ています。
インターネット調査で
毎年約3,000サンプルを対象として
個人の余暇活動の実態を調べ
(今年は有効回答数3,211)、
推計人口を出すというやり方を
長年継続しています。
母数が少ないので、
特にマイナースポーツの数値は
実態からの乖離・振れ幅が大きいと思います
(※BDもここに記されている数字を
参考・目安程度にしか考えていません)。
ちなみに、
2021年の参加人口Top 5のレジャーは、
「読書(仕事・勉強を除く娯楽としての)/3,700万人」
「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)/3,690万人」
「音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FMなど)/3,420万人」
「外食(日常的なものはのぞく)/3,290万人」
「ウォーキング/3,240万人」
となっています。
Top 3が「個人で完結できる
インドアアクティビティ」で
あることは、まだコロナ禍が
完全には収束していないことを
よく表しているように感じられます。
また、2021年の余暇市場は
55兆7600億円となり、
2020年に比べると1.0%増加しましたが、
「コロナ前の2019年比では
77.1%の水準である」とのこと。
まだまだ多くのスポーツ・趣味・
娯楽・観光の産業がコロナ前の水準には
戻っていないということでしょう。
そんな中、
2020年は2位だった「読書」が、
前年より参加人口を50万人増やし、
2020年1位だった「動画鑑賞」を抜いて
初の首位に立ちました。
前置きが長くなりましたが、
本書から2021年のビリヤードに
まつわるデータを抜粋してお届けします。
…………
■2021年ビリヤード参加人口:
およそ「210万人」
2021年に
「1回でもビリヤードをした人」の
推計値です(実測値ではありません)。
BDが把握している限り
(2003年以降)で
最低だった前年(2020年)の
「180万人」から
30万人アップとなりました。
この調査方法では
30万人ぐらいの増減は
誤差の範囲内にも思えますが、
もし本当に底を脱しているのであれば、
明るい兆しと言えると思います。
繰り返しますが、これは、
遊びかスポーツかは関係なく、
『年に1回以上やった人』の数です。
競技層の実態を反映したデータ
(「競技人口」)ではありません。
大型アミューズメント施設などで
遊びでビリヤードに触れている人達、
いわゆる「ライトユーザー層」を
イメージすると良いでしょう。
2003年からの
ビリヤードの年間参加人口の推移は
以下のようになっています。
2003年 670万人
2004年 670万人
2005年 710万人
2006年 550万人
2007年 530万人
2008年 530万人
2009年 920万人
2010年 830万人
2011年 370万人
2012年 460万人
2013年 330万人
2014年 500万人
2015年 280万人
2016年 230万人
2017年 270万人
2018年 270万人
2019年 260万人
2020年 180万人
2021年 210万人 ←New !!
トップ画像はこれをグラフ化したものです。
…………
2021年の他のビリヤードデータも
見ていきましょう。
■参加率:2.1%
※全回答者の中でビリヤードを
年に1回以上やった人の割合。
参考までにカラオケで「15.4%」。
※この参加率(2.1%)に、
余暇活動が出来る15歳~79歳人口
(9,854万人。昨年より42万人減)
を掛け合わせて、
参加人口を推計しています。
■年間平均活動回数:6.0回
■年間平均費用:14,900円
=1回当たり費用:2,480円
※用具代は含まず、プレーフィーのみ
BDを定期的に見てくださっている
熱心なビリヤードプレイヤー・
ファンの皆さんは、
年間の費用も活動回数も
上記の数値とは桁違いのはずです。
…………
以下、補足データです。
国内のビリヤードテーブル設置施設
(ビリヤード専門店だけでなく、
総合アミューズメント施設含む)の数は、
ビリヲカさん調べでは現在、
昨年(2021年)の
「約1,592軒」から微減して、
「約1,585軒」だろうとのこと。
これも誤差範囲なので、
実質的には「横ばい状態」と
言って良いだろうと思います。
近年、営業を辞めたお店が
全国的にいくつかありましたが、
ほぼ同数のビリヤードテーブル設置施設が
出来ているということでしょう。
……ということで、以上、
「『レジャー白書』に見る
2021年ビリヤード参加人口」でした。
…………
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