先週末のJPBAプロ2023年開幕戦、
『関西レディースオープン』を初制覇。
プロ入り2勝目を飾った小西さみあ。
大会終了直後の談話をお届けします。
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――プロキャリア2回目の優勝です。
小西:シンプルにすごく嬉しいです。初優勝の時より強い気持ちでプレー出来たことがとても嬉しいです。
――ゲームボールを入れた瞬間は?
小西:もう「良かった~」って(笑)。勝てて安心したというのもありましたし、「やりきれて良かったな」って思いました。
――決勝日の3試合を見ていて、終始安定したプレーで要所要所をしっかり押さえていたように思います。
小西:昨日の予選の3試合も含めて、どの試合でも気持ちを途切れさせずに撞けたと思います。去年までは大事なところで自分がやってしまっていた自覚がありましたし、そこを上手く改善する方法がわからなくてモヤモヤしていました。でも、今日は最近取り組んでいることが上手くはまってくれて結果に繋がったかなと思います。
――決勝戦(vs 平口結貴)はいかがでしたか? 相手に4点先行されてから追い付き、逆転という展開でした。
小西:序盤からメンタル的には落ち着いていたと思います。3-4まで追い掛けて第8ラックでブレイクスクラッチをした時だけは「ヤバいな」って一瞬思いましたけど(※そのラックを取られて3-5に)、「しょうがない」って切り替えてまた集中することが出来ました。ずっと一定の集中を保つことを今回は心掛けていました。
――第11ラック、3番バンクから取り切ってリーチをかけました(6-5)。
小西:あのバンクは守ることも出来たと思いますが、ちょうどバンクのラインが乗っていたのを見て「ここが勝負所だ」と直感的に思いました。ここで強気でシュートにいけなければ負けるかも、と思ったので。あのバンクは今回一番緊張したかもしれません。手球がちょっと行き過ぎてしまったけど、なんとか繋げる形になったのはラッキーでした。その後は「入れ繋ぐしかない」と割り切って撞きました。
――最後はマスワリで上がりましたが、あの時の心理状態は?
小西:ブレイクする前に「ブレイク次第。ブレイクがダメだったらもつれる覚悟もしないと」と思っていました。良い具合にブレイクが決まったんで、チビってなかった訳じゃないですけど、「よし、行こう。とりあえずキューは出そう」と前向きにプレーに入れました。最後までまずまず落ち着いて撞けたと思います。
――ブレイクの完成度やショットひとつひとつの安定感がさらにアップしたように感じました。意識的に取り組んでいたのでしょうか?
小西:そうですね。コロナ禍で試合が少ない時期に、自分がやりたいと思っていたことを出来るようになるまで追求してみたり、試合対策じゃない練習も出来ました。国際大会にも行けたので(2022年『アジアン9ボールオープン』)、向こうで色々なものを見て学んで、メンタルも技術も伸ばせるように取り組んできました。
――それが今日発揮できたという実感もありますか?
小西:少しずつ全部が噛み合い始めてきたかなという自覚があります。特に去年はずっと悩みながらやっていて、正直ビリヤードがつらい時期もありました。日々撞く中で、技術はちょっとずつ上がってるかなと思うけど気持ちがついてこなかったり、その逆もあったり……。でも、最近やっとまとまってきた感じがあってだいぶ頭もスッキリしてきました。
――以前から仲の良い平口プロと、今回初めて決勝戦を撞きましたね。
小西:決勝戦を平口プロと撞けたこともすごく嬉しかったです。私がプロになった年(2018年)の『全日本女子プロツアー第1戦』の準決勝で当たったのが一番上での対戦でした。今回お互いに勝者側から勝ち抜けたら決勝戦で当たることはわかっていたので、私は勝手に「絶対に勝者側で抜けよう」って思ってました。試合の合間は一緒に喋ったりしてリラックスしていて、決勝戦の前は「勝ち負け関係なく、2人で良い試合をしたいね」と話してました。これからも互いに成長出来たらいいなと思います。
――2019年3月『全日本女子プロツアー第1戦』で初優勝を飾ってから今回の優勝まで4年近く経ちました。この期間はコロナ禍もあり試合自体が少なかったですが、「早く2勝目を」という気持ちもありましたか?
小西:「結果を出したいな」というのはずっと頭のどこかにありました。ただ、さきほども言ったように悩みながらやっている時期もあって、「勝ちに行く」というところまでは思えてなかったと思います。でも、最近は色々噛み合うようになってきたので、今回は「勝ちに行く」という強い気持ちで臨もうと自分なりに覚悟を決めていました。
――2023年開幕戦を優勝で飾りました。他に今年の目標や達成したいこととは?
小西:今は国際大会のオープン戦が少なくなっているので、出場資格を得るためにも、まず日本の試合で上位を目指してランキングも上げて、トップのプロ達と肩を並べられるようしたいと思います。そして、国際大会に出られる機会がどれだけあるかわかりませんが、いつ出ても戦えるようにもっとアベレージを高めたいと思います。最後になりますが、スポンサー様をはじめとして、いつも応援してくださっている皆さん、家族には感謝してばかりです。今回は良い報告が出来て嬉しいです。今後も応援よろしくお願いします。
(了)
Samia Konishi
1994年1月18日生、東京都出身・在住
JPBA52期生(2018年よりプロ)
2019年『全日本女子プロツアー第1戦』優勝
2023年『関西レディースオープン』優勝
他、入賞多数
アマ時代:
2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、
『全日本アマチュアナインボール選手権』優勝2回、
『アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』連覇
など、優勝・入賞多数
所属店:『Trigger』(千葉)
スポンサー:日勝亭、Brunswick、肉球会
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◇ 初優勝時(2019年)の談話記事はこちら
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