〈BD〉ワンポケット専用キューも!? パグラヤンの「キューケース中身拝見」【動画】

 

2004年9ボール世界チャンピオンであり、

 

9ボール以外にもあらゆるプール種目

(8ボール、10ボール、ワンポケット、

バンクプール、14-1、ローテーション)と

スヌーカー(とポーカー)を

高いレベルでプレーし、

その全てで優勝・入賞歴のある

A・パグラヤン(カナダ。フィリピン出身)。

 

来日経験も多く、

日本でも人気のある“パグやん”が

「キューケースの中身を見せて!」

企画に登場しました。

 

聞き手 & 動画制作者は、

現在は実況・解説者として活躍する

元8ボール世界チャンピオンの

カール・ボイズ(イギリス)。

 

この動画は先日の

9ボール世界選手権』大会期間中に

撮影されたもの。

 

全編英語ですが、BDがわかる限りで

アイテムを書き出していますので、

下のリストと合わせてご覧ください。

 

 

キューケースは、

契約を結んでいる日本の『3 seconds』の

ブラック&ブルーのハードケース。

 

そこから取り出された

プレーキューは2本あります。

 

2本とも、日本ではあまり見ることのない

『ロマックス』(Steve Lomax)の

カスタムメイドキューです。

 

ロマックスはジョージア州

(パグラヤンの表現では「アトランタ郊外」)に

工房を構えるカスタムキューメーカー。

 

シャフトは『EX Pro』

(日本のEXCEEDブランド)です。

 

なぜ2本のプレーキューを使い分けるのか。

それについては、2人のやり取りを

聞いていただくと良いでしょう。

書き起こしも以下に載せておきます。

 

ブレイクキューは日本のMEZZの

『POWER BREAK Kai(魁)』。

 

15年ほど前、パグラヤンは

MEZZプロだった時期がありました。

今は契約していませんが、

「このKaiは友人のものだけど、

打感が良いから借りて使わせてもらってる」

とのこと。

 

ジャンプキューは

こちらもそれほど日本では見ない

『ハンシュウ』(James Hanshew)です。

シャフトはパープルハート。

 

さて、プレーキューに戻って、

その使い分けについて。

 

まず、

 

○ 茶色の剣+真鍮(?)ジョイントのキュー(一番初めに取り出したキュー):

ワンポケット以外(9ボールや10ボールなど)

 

○ 紫の剣+スチールジョイントのキュー(後から取り出した方):

ワンポケット

 

というように種目で使い分けています。

 

その理由について、ざっくりと

2人の会話を書き起こしてみると……、

 

…………

 

Alex Pagulayan:(紫の剣のキューを組み立てながら)こっちがワンポケット用のキュー。ワンポケットをプレーする時にはスチールジョイントのキューの方が好きなんだ。

 

Karl Boyes:なんでワンポケットの時はスチールジョイントのキューを?

 

AP:このキューは前バランスで、僕はキュー尻の方を握るから(これが扱いやすい)。僕にとってワンポケットで一番大事なのは手球コントロールだと思ってる。スチールジョイントのキューは手袋のようにフィットしていて、手球コントロールがやりやすくて、思ったところに手球を運ぶことができるんだ。

 

KB:なんでその紫の剣のキューを9ボールには使わないんだい?

 

AP:こっちの茶色の剣のロマックスは……どっちもロマックスなんだけど、こっちの方がパワーがある。9ボールや10ボールでは手球を大きく動かすためにキューパワーが求められるから(こちらを使っている)。ワンポケットだと手球を狭い場所にコントロールしたり他の球に当てたりが多くて、パワーショットはほぼ使わないからね。

 

KB:シャフトは(2本のバットとも)同じ? それとも違う?

 

AP:シャフトは同じ。でも、シャフトの重さによって使い分けている。スチールジョイント(紫の剣のキュー。ワンポケット用)には3.6オンスとか一番重くて3.7オンスのシャフト。でも、茶色の剣のキューを使う時は3.9オンスが好きだ。

 

KB:君から技術的な話を聞けるなんて、とても興味深いよ。

 

AP:もちろん人によって違うし、これはあくまでも自分の場合ってことね。

 

KB:君はてっきりハウスキューで構わないのかと思ってたよ。

 

AP:(笑)いやいや、キューにはうるさいよ。球を入れることより手球の動きの方に魅せられちゃったからね。

 

KB:わかるよ。君は手球コントロールが上手いからね。

 

AP:僕のストロークを見ればわかるでしょ。ゆったりしたストローク、何て言うか……言葉にするのは難しいんだけど、手球派の人には自分の言わんとすることがわかると思う。

 

KB:ワンポケットのキュー(紫の剣のキュー)について聞こうか。これは標準の長さ?

 

AP:そう。

 

KB:タップは?

 

AP:今はKO Tip(柯兄弟ブランドのタップ)を試している。手球へのスピンのかかり具合が抜群に良いね。Ko Tipの宣伝じゃないけど、もしワンポケットをプレーするんだったら柔らかいタップ、KO Tipはおすすめだ。自分にとってはそれが一番合っているし、ミスキューした覚えはないね。もしミスキューしたらそれはタップじゃなくて自分のストロークのせいだよ(笑)。

 

KB:ワンポケットのキューのタップの硬さは?

 

AP:S(Soft)だ。

 

KB:ワンポケットで硬いタップは使える?

 

AP:まあ使えなくはないけど、ゆっくりスピンをかける球が難しくなる。柔らかいタップを使うと、スピンをかける時に手球に食い付いてくれる。硬いタップだと、球離れが速いから手球へのスピンのかかり具合が僕にとっては十分じゃないんだ。

 

KB:ワンポケットのキューの重さは?

 

AP:わからないね。自分のキューはだいたい19オンスよりは軽く作られてる。

 

KB:9ボール用(茶色の剣のキュー)は?

 

AP:たぶん19オンスだ。ノーマルの長さでね。

 

KB:9ボール用キューのシャフトに付いているタップは?

 

AP:これはもともと付いていたタップから変えてなくて、斬のハイブリッドマックスだ。斬タップはずっと好きだね。乾燥したコンディションではあまり好きじゃないけど。

 

KB:硬さは?

 

AP:ワンサイズ(ワンモデル)しかない。ラスベガスでプレーしていた時は、とても乾燥していたから気を付けるようにしていた(※KBは硬さについて聞いているが、APは「ワンサイズ」だと言い続ける。ハイブリッドマックスという種類のタップは一つしかないので合っていると言えば合っている)。

 

KB:2本のシャフトの直径は同じ?

 

AP:いや、違う。こっち(9ボール用のキュー)は少し削ってあるし、ワンポケット用も少し削ってある。でも直径はわからない。これが自分に合うんだ。12.5mmの状態から少し削って撞いてみて、自分の思うようにスピンがかけられればそれでおしまい。それが僕のやり方だ。

 

KB:9ボール用のキューは糸巻きで、ワンポケット用は革だね。

 

AP:なぜかって言うと、本当は糸巻きの方が好きなんだけど、このワンポケット用のキューを手にした時には既に革が巻かれていて、糸に巻き直すと少し細くなってしまうんだ。だからこのままにして、「The Lion」って銘を入れてもらった。

 

(後略)

 

…………

 

動画の終わりの方では、

 

オリジナルグッズを扱う

「PAGULAYAN」ブランド

(動画内ですでにTシャツと

帽子を着用しています)を

立ち上げ準備中であることも

語られています。

 

話を聞いていると、

「PAGULAYAN」ブランドの

正式デビューに前後して、

彼自身が使うキューなどの

プレーギア一式とアクセサリー類も

全て新調されるという

大きな話のようです。

 

他には、本人の音声解説チャンネル

(YouTubeチャンネル?)や、

コーチング(レッスン?)も

準備中のようです。

 

詳細はいずれ彼のSNSなどで

発信されるでしょう。

 

…………

 

アレックス・パグラヤン:

 

アイテム一覧:

 

○ キューケース:3 seconds『BLACK × BLUE 3×5』(ハードケース3B5S)

 

○ プレーキュー:Steve Lomax 2本。茶色の剣のキューが9ボールや10ボール用(ワンポケット以外)。紫の剣のキューがワンポケット用

 ・2本とも重さは不明

・シャフトはEXCEEDの『EX Pro』

・タップはワンポケット用キュー(紫剣)が「KO Tip S」、9ボール用キュー(茶剣)が「斬ハイブリッドマックス」

 

○ ブレイクキュー:『POWER BREAK Kai(魁)』

 ・友人のものを借りて使っている

 

○ ジャンプキュー: 『James Hanshew』(ハンシュウ)

 ・シャフトはパープルハート

 

○ 他、キューケースのポケット内のもの(登場順に):

・黒い紙箱(Taom〈タオム〉チョークが中に入っている)

・エクステンション(ブランド言及なし)

・タップドレッサー

・3 secondsキューケース純正のミニポーチ

・ミニポーチ内に小物複数(言及なし)

 

…………

 

What’s in the BAG 企画:

 

「ゴースト編」

◇ 「柯秉逸編」 

◇ 「バンボーニング編」

◇ 「ウッドワード編」

◇ 「オーシャン編」&「ショウ編」

 

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

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徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

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2022年11月『名古屋栄店』リニューアルオープン。 BAGUS

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