5月27日、28日、6月3日、4日の
4日間にわたり開催されていた、
アマチュアビリヤードリーグ、
JPAの1年の総決算、
『Kanto Area Team Championships 2023』
(略して「KTC」。
関東エリアチームチャンピオンシップ)。
最終結果は
こちらの記事でまとめていますが、
最終日(Day4)の様子を
もう少し詳しくお伝えします。
※下の方にはフォトギャラリーもあります
(出場されていた方の半数ぐらいの
プレー写真があります)。
…………
Topic 1【初! BAGUS川崎店】
前回までKTC最終日の舞台と言えば
『BAGUS 六本木店』でした。
しかし、昨年惜しまれつつ閉店。
KTCの舞台は、
『BAGUS 川崎店』へ移りました
(※Day1、Day2は『BAGUS 新宿店』も併用)。
午前7時すぎから集まり始めた各チーム。
その顔には一様に緊張と
高ぶりの色が見られます。
泣いても笑っても今日が最終決戦。
夜には今年のラスベガス行きチームが
決まります。
基本的にほぼ関東のチームですが、
8ボールの部には愛知から
『MARCY8』の姿も(※最後の画像)。
前日(Day3)、荒天による
交通機関の乱れの影響で、
東京入りが遅れに遅れましたが、
無事にDay3とDay4の2日間
プレー出来ました。
…………
Topic 2【ゲームはバンキングとブレイクで決まる!?】
普段のリーグでもそうだと思いますが、
特にトーナメントという短期決戦では、
バンキングに勝利し、
オープニングブレイク権を取り、
ブレイクで的球を入れることが
とても重要になってきます。
JPA9ボールは1球1点(9番2点)の
ポイント制。
ブレイクで1点でも2点でも稼げると
非常に優位に試合を進められるだけでなく、
チームも勢い付いて来ます。
チームの勝利の第一歩は、
バンキングとブレイクから。
……ということは、
KTCまで勝ち残ってくるチームは
どこも熟知しています。
だから、バンキングから超真剣です。
…………
Topic 3【教えて、キャプテン!】
バンキングとブレイクが
勝負のオープニングを飾る
重要パートであるならば、
試合中の1分間のコーチングは、
単なるアドバイスの枠を越えて
チームごとのカラーや戦略性までも
透けて見える興味深い時間です。
状況判断・言語化能力・動機づけの巧みさ
……いつも思いますが、
キャプテンは心優しきスーパーマン。
「助けて、キャプテーン!」と
チームメイトから直で
呼ばれた時(※最後の画像)にも、
迅速に駆けつける責任感と頼りやすさを
備えています。
この積み重ねが、
勝敗を分ける「1点」となるのです。
…………
Topic 4【喜びも楽しさもチームでともに】
どんなショットも、どんなミスも、
勝っても負けても。
苦楽を共にしてきた仲間達との
抱擁・ハイタッチ・ガッツポーズほど
心揺さぶられるものもありません。
全く同じ顔ぶれで新シーズンに
挑むチームもありますが、
多くのチームはこのKTCで
(またはラスベガスで)、
チームとしての一つの周期を終えます。
仲間と戦う最後の舞台。
その拳に、そのハグに、
「ナイス」「おつかれさま」
「ありがとう」の全てが含まれています。
戦い終わればノーサイド。
相手チームとも固い握手や
ハイタッチを交わします。
ビリヤードのアマチームリーグ戦の
魅力が詰まったワンシーンです。
…………
最後に、ラスベガス行きを叶えた
3チームの代表者のコメントを
お届けします。
● 9-Ball A Tournament(出場チーム:37)
優勝:L.A cafe(L.A cafe)
小宮さん:
「2022年秋にJPAに参加したばかりの僕たちが1年未満でラスベガスに行けるなんて。『まさか』という気持ちです。チームの皆が約半年一生懸命練習してくれて、皆見違えるほど上達しましたし、チーム戦を楽しむ気持ちを忘れなかったから優勝できたんだと思います。日本でともに競ってきた他のチームの皆さんの思いも背負いながら、ラスベガスでも優勝目指して頑張ります!」
…………
● 9-Ball B Tournament(出場チーム:37)
優勝:Hide Out Boko(HideOut池袋駅前)
平澤さん:
「昨年は悔しい敗戦を味わったので今年こそはと思っていました。今年は8ボールとメンバーの重複もありましたが、チームのまとまりも良かったですし、リベンジできて嬉しいです。もともとメンバーが新婚旅行を挙げたいと思って立ち上げたチームで本当にラスベガスに行けるなんて(笑)。今から2ヶ月、お店の7ftテーブルで練習して、本番では楽しみつつ真剣にプレーします!」
…………
● 8-Ball Tournament(出場チーム:13)
優勝:Four Dimensions(パラダイス大岡山)
大森さん:
「僕らはもともと持永選手(国内トップアマの持永隼史選手)が率いていたチームで、以前ラスベガスに行った経験のあるメンバーも残っています。今年はJPAの古参の経験者も低SLの新しいメンバーも皆が活躍してくれて、やっと持永選手がいなくても権利を手にできました。以前ラスベガスでは皆浮足立ってしまって結果が出ませんでした。今回は『チームで1勝』を目指します!」
あらためて、3チームの皆さん、
ラスベガス行き決定、
おめでとうございます!
『APA World Pool Championships 2023』でも
健闘を願っています。
…………
最後の最後に、
JPAリーグオペレーター・楠城規之さんに、
2023 KTCを振り返っていただきました。
JPAリーグオペレーター・楠城規之氏・談:
「昨年(2022年)のKTCは日程や規模が少々イレギュラーでした。コロナ禍の影響で2020年大会が賞典のみ(ラスベガス派遣なし)、2021年大会が非開催だったためです。ですが、今年は久しぶりに例年通りの開催に戻りました。マスクの着用も任意となりましたし、声出し応援も出来ますので、我々も参加チームの皆様の熱気に触れ、『戻って来たな』と実感しております。
長年お世話になってまいりました『BAGUS 六本木店』様が昨年いっぱいで閉店となり、今年のKTCは初めて『BAGUS 川崎店』様を使わせていただき、開催しました(※Day1、Day2は『BAGUS 新宿店』も併用)。『川崎店』も素晴らしいお店で、国内最終決戦にふさわしい舞台でした。きっと参加チームの皆様もプレーしやすかったのではないかと思います。BAGUSスタッフの皆様にも感謝申し上げます。
今年のKTCは、6月2日の全国的な荒天に伴い翌3日も交通機関が乱れ、8ボールに参加する愛知のチームの到着が大きく遅れました。しかし、8ボールの他チームの方々のご協力で、無事に愛知チームも競技が出来ました。8ボールチームの方々に感謝申し上げます。それ以外は4日間大きなトラブルもなく無事に閉会いたしました。
皆さん、試合中は全力で懸命にチームのためにプレーしていましたが、試合が終わればノーサイドの精神で互いの健闘を称え合っていました。我々はこのスポーツマンシップこそが、ビリヤードチームリーグで最も大事なものだと思っています。今年も全ての試合でそういった心温まる光景を目にすることができました。『KTC』、そして2週間後の『WTC』で日本代表となった4チームの皆様は、ラスベガスでもスポーツマンシップに則り、『熱く、爽やかに』プレーを楽しんでいただきたいと思います。最後になりますが、KTCとWTCにご協賛・ご協力いただいた各社企業様、会場のBAGUS様、今年もありがとうございました」
(了)
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◆ Day1(5/27)の
ミニフォトギャラリーはこちら
◆ BDのJPA関連記事はこちら
◆ Day4(6/4)のフォトギャラリーは以下で
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