昨日(13日)の
(GPE-4)で優勝を飾った
ジュリアン・セラディラの談話をお届けします。
ジュリアンは今年1月の
『関西オープン』に続き、プロ2勝目。
グランプリイーストでは初優勝でした。
今秋は海外遠征も予定しているジュリアン。
とても声が弾んでいました
(以前も書きましたが、
ジュリアンは日本語堪能。
取材は日本語で行いました。
他にフランス語・英語・ドイツ語・
スペイン語も喋れます)。
…………
――プロキャリア2度目の優勝です。
ジュリアン・セラディラ(以下、JS):めちゃめちゃ嬉しいですね。展開に恵まれていたと思いますけど、1回目の優勝(2023年1月『関西オープン』)がフロックではなかったということを示せたような気もしますし、すごく嬉しいです。
――グランプリイースト(GPE)にはアマ時代から何度も出ていましたね。優勝を意識していましたか?
JS:そりゃもちろん(笑)。たぶん10回は出てないと思うけど(※BD注:数えたところアマ~プロ時代合わせて今回が17回目のGPEだった)、特にアマチュア時代は予選落ちを何度も経験したし、なかなか良い成績を残せてなかったです。プロになった去年(2022年)もそんなに良くなかったけど、最後の『GPE-6』(11月。バグース六本木)で準決勝まで行けたことは自信になりました。今回はさらに上、優勝まで行けたのでもっと嬉しいです。
――今回、準決勝では土方隼斗を8-1で倒して、土方プロの“4大会連続優勝”を阻止しました。
JS:あの試合は流れが良かったです。僕のブレイクがある程度よく決まっていてマスワリも出ていました。でも、土方プロのブレイクはノーインだったり、入っても配置が悪かったりして、だいぶ苦しかったんじゃないかと思います。特に9ボールは流れの勝負だと思ってますけど、今回は僕にとっては良い流れでした。
――決勝戦(vs 羅立文)は、9番のコンビやキャノンがよく決まっていましたね(8-5で勝利)。
JS:コンビとキャノン合わせて5発もありましたからね(笑)。あの展開はすごく助かりました。ただ、昨日はメンタルの管理がよくできていたし、調子も良かったので、もしああいう展開ではなくて、ブレイクの配置が普通というか、コンビやキャノンがない配置でマスワリ勝負みたいな展開になったとしても、自分としては取り切れるイメージがありましたし、結構戦えていたんじゃないかと思います。
――7-5で迎えた第13ラック、最後の2番からの取り切りはプレッシャーはありましたか?
JS:試合では常にプレッシャーがありますけど、今回は最後のマスも他のマスと特に変わらない気持ちで撞けました。
――ジュリアンは世代的にラックシートが当たり前にある環境で撞いてきたと思います。トライアングルラック(木ラック)の9ボールは難しくなかったですか?
JS:そうですね。基本的にはラックシートばっかりで、木ラックは8ボールとかボールの多い種目でしか使ってなかったです。今回のグランプリの前は、人と一緒に撞く時に木ラックを使ってましたけど、ラックを組むだけの練習とかはしてないです。結局、テーブル、ラシャ、ボール……その時の全ての組み合わせでラックの立ち方は変わって来ると思うので、それは意味がないなと。でも、木ラックでの的球の動きは注意深く見てました。どこに隙間があるとこう動きやすいんじゃないかとか。まあ、未だによくわかってないですけど(笑)。あとは、木ラックだとラックシートではあまり見ないような配置が出てきますよね。それに合わせてどう撞けばいいかということも意識しながら練習してました。
――今年1月に『関西オープン』で初優勝したことは自信になっていますか?
JS:もちろんです。プロ公式戦で優勝したという一つの事実が自信になっています。そしてあの時、自分よりランキングが上のトッププロにも勝てるんだという自信も得られました。以前はトッププロ達と試合で当たると、「まだこの人には勝てないんじゃないか」という気持ちになることもちょっとあったけど、今はそれがなくなってきましたね。勝負は展開や流れ次第だから結果はわからないけど、「誰と当たっても勝てるんだ」という気持ちに変わってきました。
――Facebookでは(今大会の前に)「1ヶ月海外にいて色んな人と戦ってきたので、メンタルが少し強くなった気がします」と書いていましたね。
JS:そう。実家(スイス)を含めて、1ヶ月ぐらい海外にいたんですけど、人と球を撞く時は相手にしっかりハンデを振って、自分は常に精一杯戦わざるを得ない状態でやってました。「自分がミスっても勝てる」みたいな気持ちで撞いていると、つい油断したり調子に乗ったりしますよね。それをなくすために自分に厳しくしようと。そのおかげで試合中の気持ちの持ち方とか球に向かう姿勢が良くなったと思います。
――わかりました。今年後半の目標は?
JS:今年は国内グレードの『G2』の試合(関西オープン)と『G3』の試合(今回のGPE-4)で優勝できたので、次は『G1』の『ジャパンオープン』(9月)で勝ちたいですね! そして、『チャイナオープン』(9月。上海。※ステージ1より)と『アジアオープン』(10月。ベトナム)にも行きます。秋の予定はもうパンパンになってますけど(笑)、海外の試合でも頑張りたいです。
(了)
Julian Serradilla
1995年9月13日生、スイス・バーゼル出身・東京都在住
JPBA56期生(2022年よりプロ)
2023年『関西オープン』優勝
2023年『グランプリイースト第4戦』優勝
所属店:『JM』(東京)
プレーキュー:Lucasi(シャフトはシナジー、タップはNAOLLY)
ブレイクキュー:CUETEC ブリーチ
ジャンプキュー:CUETEC プロペル
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭
カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ
ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS
川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA
カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト
極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP
徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP
「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL
世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds
第5巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ』
Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ