一つ前の記事、
オープンレター」の背景については、
ビリヤードWebメディア
『Absolute Pool』のこの記事が
わかりやすいと思います。
以下に訳文を掲載します。
先に内容をかいつまんで言うと、
まずWPA会長のイシャーン・シンが、
最近出演したビリヤード系
ポッドキャストの中で、
マッチルームとそこに参加する
(参加しようとしている)
世界中のプレイヤー達に対して
「牽制」をした。
マッチルームはそれを受けて、
「それは脅しともとれるものだ、
皆さん惑わされないでほしい」と
オープンレターの形で
プレイヤーに訴えかけました。
Absolute Poolの記事では
その流れが理解できます。
記事を訳します。↓ ※原文はこちら
Absolute Pool・記:
世界プール協会(WPA)のイショーン・シン会長は、同協会が「WNT.」(ワールドナインボールツアー)の大会に出場するプレイヤーに(WPA管轄大会への)出場禁止処分を出す予定であることを明らかにした。
シンによれば、10月の『カタールオープン』の期間中に、WPAの全理事が参加する総会が開催され、この件が議題になるという。
シンは、モリーナ・マイク(米ビリヤードポッドキャスト『Doggin' It 』主宰)とマイケル・パノッツォ(米『ビリヤードダイジェスト』誌編集長)とのポッドキャスト『Doggin' It 』での会話で、「(マッチルームが展開する)WNT.トーナメントのようなWPA非公認イベントに出場するプレイヤーはWPAイベントに歓迎されない」と明かした。
プレイヤーがWNT.トーナメントに出場することになれば、今後『10ボール世界選手権』、『8ボール世界選手権』、『ラスベガスオープン』、『チャイナオープン』といった他の大きな国際大会への出場が禁止されることになる。
マッチルームのWNT.のボス、エミリー・フレイザーはこれを受けて選手たちにオープンレターを出し、「我々のスポーツにとって実に悲しい日である」と述べた。
“プレイヤーの最善の利益が、彼ら(WPA)の優先事項ではないことが明らかだ。WPAが我々の将来のイベントに関して、またACBS(Asian Confederation of Billiard Sports)がきたる『アジアオープン』(10月ベトナム)に関して公に脅しをかけたことは、このスポーツをプロモートし、成長させるべき関係者が明らかに正反対のことをしているという異常な意図と、思慮を欠いた決定があることを示している。”(マッチルーム エミリー・フレイザー・記)
加えてWPA会長のシンは、WPA以外のトーナメントと協力する各国の国内連盟は、10月の総会の後に課される可能性のある、新しいルールの下で制裁を受けることになると明言した。
これらの制裁が実行された場合、プレイヤーはWNT.の大会に出場するか否かの選択を迫られることとなり、権威ある大会から追放される可能性があることを知ることになる。
(了)
…………
BD個人の考えですが、
マッチルームは自社で数十年手掛け、
成功を収めているスヌーカーや
ダーツのトップツアーに範を取り、
同様の構想、つまり、
一般試聴者にも受ける
華やかなスポーツコンテンツ制作を
9ボールで実現しようとしています。
それは「メジャースポーツ化」、
「ワールドプロ化」とも
言い換えることができます。
富とステータスが一部の
トッププレイヤーに集中する
過酷と言えば過酷な競争の舞台です。
すでに実績のある
ワールドトッププレイヤー達と
そこに分け入って行く意志のある
若いプレイヤー達は、
それを望む人が多いと思います。
しかし、様々な事情で
マッチルームイベントに出られない人
(出たいと思わない人)や、
国内および大陸・世界のWPA公認大会に
出ることを競技目標にしている人もいます。
マッチルームもそれをわかった上で、
「こちらは新しくプロ興業という形で
ワールドツアーを作っている。
そもそもWPAはプロ組織の統括団体ではない。
この件はWPAの公認・非公認という
範疇には収まらないものだ」
と訴えています。
しかし、WPAは、
「いや、これだけ広く継続的に
スポーツ競技として実施し、
多数のプレイヤーを集めて
『ランキング対象』として
開催しているのであれば、
公認が必要である」
という姿勢を崩しません。
「プレイヤーがどちらかの系統の
大会にしか出られない」
という状況は、ほとんどのプレイヤーに
とって全くメリットがありません。
妥協点が見いだせれば良いのですが、
どうなるかは全く読めません。
この構図は、
完全に一緒という訳ではありませんが、
キャロム(スリークッション)の
UMB(世界連盟) vs PBA(新プロツアー)の
対立と似ています。
「分断された世界」が、
プール界にも生まれようとしています。
ちなみに、WPAの方針に対して
異議を唱えるべく、
署名活動も始まっています。
→ こちら “Oppose WPA curtailing athlete's freedom to choose which event they can play globally..”
…………
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