〈BD〉減少傾向変わらず? 2022年の「ビリヤード年間参加人口」は?

 

刊行されたばかりの

『レジャー白書2023』によると、

 

「2022年に日本国内で1回以上

ビリヤードをした人」の数(参加人口)は、

およそ「140万人」でした。

 

前年(2021年)から約70万人減りました。

 

…………

 

国内の「ビリヤード競技人口」を

調査・発表しているメディア・機関・

個人はなく、調べる手段もありません。

 

ですが、年1回発行の『レジャー白書』

(公益社団法人・日本生産性本部発行)では、

 

あくまで競技人口ではなく

「参加人口」という形ですが、

余暇実態の調査種目のひとつ

(全108種目)として

ビリヤードも扱っています。

 

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11月1日に

最新刊の『2023年版』が発刊。

※集計データは2022年のもの

 

レジャー白書には、

様々なスポーツ・ホビー・レジャーに

「1年に一度以上参加した人数」

(参加人口)の推計値が出ています。

 

インターネット調査で

毎年約3,000サンプルを対象として

個人の余暇活動の実態を調べ、

推計人口を出すというやり方を

長年継続しています

(今年は有効回答数3,306)。

 

母数が少ないので、

特にマイナースポーツの数値は

実態からの乖離・振れ幅が大きいと思います

(※BDもここに記されている数字を

参考程度にしか考えていません)。

 

ちなみに、

2022年の参加人口Top 5のレジャーは、

 

「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」/4,080万人」

「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)/3,660万人」

「読書(仕事・勉強を除く娯楽としての)/3,490万人」

「外食(日常的なものはのぞく)/3,410万人」

「ドライブ/3,300万人」

 

となっています。

 

国内観光旅行が2019年以来の首位に。

コロナ禍が徐々に収束に向かって行った

2022年。

その影響で外出を伴うレジャーや

屋外アクティビティの参加人口が

復調傾向にあるようです。

 

2022年の余暇市場は約63兆円で

前年比12.7%のアップ。

しかし、これはコロナ禍前の

2019年比で86.9%の水準。

まだ参加者が戻り切っていない

分野・項目が多くあるようです。

 

前置きが長くなりましたが、

本書から2022年のビリヤードに

まつわるデータを抜粋してお届けします。

 

…………

 

 

■2022年ビリヤード参加人口:

およそ「140万人」

 

2022年に

「1回でもビリヤードをした人」の

推計値です(実測値ではありません)。

 

昨年から70万人ダウン。

BDが把握している限りで最低だった

2020年の「180万人」からも

40万人減少しています。

 

この調査方法では数十万人の増減は

誤差の範囲内という理解でいますが、

それにしても140万人は少ない数値です。

 

繰り返しますが、これは、

遊びかスポーツかは関係なく、

『年に1回以上やった人』の数です。

 

競技層の実態を反映したデータ

(「競技人口」)ではありません。

 

大型アミューズメント施設などで

遊びでビリヤードに触れている人達、

いわゆる「ライトユーザー層」を

イメージすると良いでしょう。


2003年からの

ビリヤードの年間参加人口の推移は

以下のようになっています。

 

2003年 670万人

2004年 670万人

2005年 710万人

2006年 550万人

2007年 530万人

2008年 530万人

2009年 920万人

2010年 830万人

2011年 370万人

2012年 460万人

2013年 330万人

2014年 500万人

2015年 280万人

2016年 230万人

2017年 270万人

2018年 270万人

2019年 260万人

2020年 180万人

2021年 210万人

2022年 140万人 ←New !!

 

トップ画像はこれをグラフ化したものです。

 

…………

 

2022年の他のビリヤードデータも
見ていきましょう。

 

■参加率:1.5%

※全回答者の中でビリヤードを

年に1回以上やった人の割合。

参考までにカラオケで「17.2%」。

 

※この参加率(1.5%)に、

余暇活動が出来る15歳~79歳人口

(9,538万人)を掛け合わせて、

参加人口を推計しています。


■年間平均活動回数:8.5回


■年間平均費用:11,300円

=1回当たり費用:1,330円

※用具代は含まず、プレーフィーのみ

 

BDを定期的に見てくださっている

熱心なビリヤードプレイヤー・ファンの

皆さんは、年間費用も活動回数も

上記の数値とは桁違いのはずです。

 

…………


以下、補足データです。

 

国内のビリヤードテーブル設置施設

(ビリヤード専門店だけでなく、

総合アミューズメント施設含む)の数は、

 

ビリヤード場ガイド』を運営している

ビリヲカさん調べでは、

1年前時点の「約1,585軒」から微減、

「約1,556軒」だろうとのこと。

 

専門店(サブスク型含む)やプールバーの

開店が復調気配であったのに対して、

アミューズメント店の閉鎖などによる

減少傾向が感じられる」とのことです。

 

……ということで、以上、

「『レジャー白書』に見る

2022年ビリヤード参加人口」でした。

 

………… 

 

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