〈BD〉飯間智也プロのお店、大阪『AMII』に国際大会仕様のダイヤモンドテーブル『PRO-AM Black』がやってきた

 

2022年&2023年の

ジャパンオープン』で連覇を果たした

飯間智也(JPBA)。

 

11月初旬、飯間プロが営む

『ビリヤードジムAMII 大阪市立大学前店』に、

ダイヤモンド社の『PRO-AM Black』

テーブルが導入されました。

 

これはジャパンオープン特設会場に

並べられていたのと同じモデルですが、

ポケット幅など各部を調整し、

「国際プロトーナメント仕様」に変更。

 

近年よく見られる

「狭いポケット+重めのラシャ」

という国際大会テーブルに

近付けたセッティングをしています。

 

 

「当店のダイヤモンド『PRO-AM』はタイトポケット+重いラシャで、台高も高くしています。最近国内でダイヤモンド『PRO-AM』が増えてきていますが、ここまで国際大会基準に近付けたダイヤモンドで撞けるのは、おそらく今日本では当店だけだと思います。興味のある方は撞きにいらしてください。ハウストーナメントでも使っています」(飯間)

 

そんな国際プロトーナメント仕様の

ダイヤモンド『PRO-AM』を導入した動機と、

日々お店で撞く中で感じた

ダイヤモンドテーブルの良いところなどを

飯間プロに聞きました。

 

 

――ダイヤモンド『PRO-AM』がお店に来た日の感想は?

 

飯間:設置当日は「とうとう来たか」という感じで結構ワクワクしていました。完成してみると、ひときわ黒光りしていて存在感がありますね。構えてみたら木の匂いがしました(笑)。

 

――一発目に撞いたショットは?

 

飯間:いつも撞く対角線上の2P―2Pの真っ直ぐです。ポケットを渋くしてもらいましたし、ラシャも重めですけど、まだ新(さら)ラシャだったからか、初日からそれなりに撞けた気がします。2年連続で『ジャパンオープン』最終日を撞いたので、ダイヤモンドというテーブルに少し慣れていたのもあると思います。

 

――ダイヤモンド『PRO-AM』を自分のお店に置くことにした動機は?

 

飯間:まだ具体的に決まっているプランはないですが、来年以降久しぶりに海外遠征を考えているので、それを見据えて今から「国際プロトーナメント基準のテーブルで撞きたい」と思っていました。今海外ビッグイベントのテーブルにはダイヤモンド『PRO-AM』が使われることが多いです。日本の『ジャパンオープン』最終日でも使われていますが、あの仕様は日本基準寄りと言いますか、そこまで難しいものではありません。なので、世界基準にできるだけ近付けるために各部分を調整し直していただきました。

 

――具体的には?

 

飯間:テーブルの高さを2cmぐらい高くしたこと、ポケットサイズ(幅)を約4.1インチ(約10.4cm=ボール約1.82個分)に絞ったこと、ラシャはシモニス860のシャークグレーを重めになるように張っていただいたことですね。これは『USオープン』や『9ボール世界選手権』などマッチルームの大会を参考にしています。

 

――とてもタフな部類のテーブルセッティングですね。

 

飯間:はい。うちのお客さんも周囲の大阪のプレイヤーも海外の試合映像を色々見てるんですけど、今日本には同じ仕様のテーブルはないので、「実際世界のプレイヤー達が撞いてるテーブルってどのぐらい難しいの?」という話によくなります。皆に国際大会基準を体感してほしいという思いもありました。

 

――設置してから1週間ぐらい経ちましたが(※取材は11月中旬)、いかがですか?

 

飯間:たぶん今はトーナメントで言うところの終盤ぐらい、ちょっと難しいコンディションになったかなというところだと思います。徐々に渋さが出てきているので、ポケットのタイトさやダイヤモンドテーブル特有の(ポケット部の)石板の奥の深さを感じますね。ポケットは見た目からしてだいぶちっちゃいですよ。特にサイドポケットはかなり狭く見えます。

 

――飯間プロ自身はテーブルの特徴は掴めてきましたか?

 

飯間:そうですね。一言で言うと「すごく撞き心地が良い」。ボールが撞いた通りの動きをしてくれるのでストレスがありません。ボールの動きに怪しさがないから、逆に変に台慣れが進んで撞き急ぎがちになりそうな気もするので、少しクールダウンして適度なペースを意識しながら撞こうと思ってます。

 

――お客様の感想は?

 

飯間:「シュートが難しい」というのはもちろんですが、それも含めてダイヤモンドでのプレーを楽しんでくださっています。お客さんに「ジャパンオープンもこんな感じやったの?」と聞かれますが、「全然ちゃうでー」と答えてます(笑)。「こんなテーブルで勝ち上がって行く世界トップ達はすごいな」っていう話もしています。僕も海外の試合動画を見ていて「この球、穴でフッて(穴フリをして)出せそうなのに、出しに行かないのか」とか思うこともありましたけど、このダイヤモンドで撞いてみて、「そりゃフリに行ったら外れるよな……」と納得しました。

 

 

――ダイヤモンド『PRO-AM』の良いところは?

 

飯間:『ジャパンオープン』でも感じたことですけど、クッションの出方が素直ですごく合わせやすい。ヒネッても加減を変えても「こう撞いたらこう出るよね」と、思ったままにボールが動いてくれる印象です。だからポジションがしやすいし、安心感があります。設置初日からしばらく経ってもそれは変わりません。この素直なクッションがダイヤモンドの特徴だと思いますし、「ダイヤモンドを使ってる国際大会ってこんな感じなんや」とイメージしやすいです。

 

――「こう撞いたらこう出るよね」という球の一例を挙げていただくと?

 

飯間:例えば……厚めの的球を入れて手球をクッションに入れてから動かす時ですかね。手球がクッションに入った後、変なスピード・角度で出てこないし、妙なふわっと感もない。自分の撞いた加減や撞点をそのまま素直にクッションが返してくれる感覚があるので、撞いていてすごく楽です。

 

――ちなみに、台の高さを2cmぐらい上げるとすぐに身体で感じるものですか?

 

飯間:はい、かなり高くなった感じがあります。僕はスタンスの幅を狭くすることで合わせています。スタンスを狭くするとその分上半身が開き気味になる感覚があるんですけど、そこは自分で上半身を絞る意識で調整しています。今はもう集中状態に入れば全然気になりません。

 

――ダイヤモンド『PRO-AM』のルックスについては?

 

飯間:ブラックで統一されていて見た目通りの重厚感がありますね。撞いていても色々な「音」から重厚感を感じます。

 

――例えばどんな音ですか?

 

飯間:的球がポケットに入った時の「ドスッ」という音や、ボールがラシャ上を転がって行く音、ジャンプショットをした時のインパクト音など全体的に音が低く感じます。まるで高級外国車のドアの開閉音みたいな落ち着いた音というか。

 

――今後ダイヤモンド『PRO-AM』でどんな練習をしていきますか?

 

飯間:日々の練習内容は変わらないですけど、まとまった時間ができたら大好きな14-1を撞き込みたいです。14-1は僕のビリヤードのルーツですし、球のことは全て14-1基準で考えているので、14-1を撞き込めばもっとこのテーブルのことがわかるんじゃないかなと。いずれ14-1のハイランチャレンジをやりたいですね。このテーブルで100点を超えられたら結構すごいことだと思います。

 

――このテーブルで撞けば撞くほど世界を近くに感じられそうですね。

 

飯間:そうですね。僕が前回海外に行ったのは2018年(『9ボール世界選手権』in カタール)で、その後に国際トップトーナメントのテーブルが今のように難しくなりました。僕はまだ現地では体験してないのでなんとも言えないですけど、今このテーブルで撞いておけば向こうに行った時もちゃんと撞ける自信が持てるでしょうし、自分のプレーと結果に納得が行くと思います。今ようやく仕事のスケジュールの調整ができそうな状況になってきました。しっかりとダイヤモンド『PRO-AM』で練習して国際大会に備えたいと思います。

 

(了)

 

取材協力:ビリヤードジムAMII 大阪市立大学前店【会員制】

大阪府大阪市住吉区山之内3丁目10-1 楠木ビル2F

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◇ 飯間智也 ジャパンオープン連覇達成インタビューはこちら

 

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