プレスリリースに対して、
マッチルーム側が29日に
SNS上で短い声明を出しました。
まず読んでみます。
マッチルームステートメント抄訳：
「世界プール協会（WPA）が発表した声明を受け、マッチルームはWPAと前向きな話し合いを続けているが、合意に至っていないことを確認しています。
マッチルームのワールドナインボールツアー（WNT.）イベントは、『9ボール世界選手権』を除き、現在、ワールドプロフェッショナルナインボールプールコーポレーション（WPNPC。※BD注：マッチルームが立ち上げたWNT.運営組織）のみが公認しています。
WNT.は様々なパートナーやプロモーターと協力し、また128名のプロプレイヤーからなるWNT.ツアーを誇りとしています。私たちは全ての関係者にとって利益となるプロフェッショナルな合意に達することができるよう、関係者全員に義務を負っています。私たちのイベントがWPNPCとWPAによって共同認可される未来を楽しみにしています」
…………
このマッチルームのステートメントが
意味するものは、
「先のWPAプレスリリースは
事前にマッチルーム側に内容を
知らせることなく発表された」
可能性です。
また、『9ボール世界選手権』が
WPA公認イベントだということは
間違いありませんが、
プレスリリースで名前が挙がった
他のWNT.の7イベント
（プレミアリーグプール
ワールドプールマスターズ
UKオープン
ワールドカップオブプール
ヨーロピアンオープン
USオープン
モスコーニカップ）は、
まだ、正式には認可されていない
状況にあるようです。
たしかにWPAプレスリリースの
原文（英語）を再読してみると、
「WPA公認イベントのように扱う」
（treat as WPA sanctioned）とあり、
「WPA公認イベントである」
（are sanctioned）とは書かれていません。
「厳密にはまだ公認イベントになっていない」
という点を、マッチルーム側は
注意喚起しているのだと思います。
それが最後の一文、
「私たちのイベントがWPNPCとWPAによって共同認可される未来を楽しみにしています」
にも繋がっています。
WPAは今後、
9ボール世界選手権以外の
WNT.イベントも「WPA公認である」
（are sanctioned）と
表現を改めるのでしょうか。
3月は双方から公式発表が
続くのではないかと思います。
なんとなくですが、
地固めをしながら慌てることなく
じっくりと合意形成に向かっている
マッチルームと、
世論の向かい風の中、
場当たり的に対処しているWPA、
という構図も見えてきます。
…………
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