10日の
で今季初優勝を飾った河原千尋。
大会翌日にコメントをいただきました。
3位入賞を果たした先月の
『女子ラスベガスオープン』についても
聞いています。
…………
――優勝を決めた直後大きくキューを掲げていました。あの時の感情は?
河原:いつもの通り、ただただ「嬉しいな」というだけでした。
――今回は失点数が少なかったですね。ご自身でも満足感の高い大会だったのでは?
河原:そうですね。総合的にどの試合も80点台~90点台ぐらいの内容というか試合運びができた感じです。少なくともボールの動きにめちゃくちゃ違和感を覚えるような場面はなくて、最後まで良いイメージのまま撞けました。
――そのイメージの良さはどこから?
河原:『春岡クラブⅡ』さんのテーブルが撞きやすく感じたのが大きかったです。予選前日(金曜日)も練習に行きましたし、お店のオーナーさんがラシャの種類も含めてテーブルコンディションについて細かく教えてくださってすごく参考になりました。
――『春岡クラブⅡ』のテーブルはガリオンですか?
河原:はい、『スーパーガリオン』です。今はそんなに撞くことはないですけど、もともと私はガリオン育ちなので撞きにくいイメージはないですね。今回はそこに『ブリエ2』と『水文』(みずぶん)と『シモニス760』が張ってあったんですけど、全て前日に撞かせていただきました。「遠慮なく台移動してくださいね~」って言っていただいて。おかげさまでそれなりに準備はできてました。
――他に何かテーマを持って臨んでいましたか?
河原:こないだの『女子ラスベガスオープン』(河原は3位)に行って気付いたことがあったので、それをテーマに練習していました。今回そこにも気を付けながらプレーできたと思います。
――決勝戦(vs 佐藤麻子。7-0)はワンサイドゲームになりましたが、スコアに関わらず最後まで気を引き締めて撞いている様子がうかがえました。
河原:集中できてました。決勝戦のテーブルは今一番私が合わせやすいタイプのコンディションで、ちょっと気持ち悪い撞点やスピードでもそれほど苦じゃなく合わせられたので、最後まで安心して撞けました。
――決勝戦の最後は1番から取り切って上がりました。
河原:自分がリーチをかけてからの上がりマスっていうのはどうしてもプレッシャーかかってきてミスが出やすいので、今回も「ここをちゃんと取るぞ」っていう気持ちは強く持ってました。配置は細かく覚えてないですけど、だいたい思った通りに撞けたと思います。
――2024年シーズン3大会目での優勝。どんな意味を持つでしょうか。
河原:毎年のことですけど、シーズンが始まったらなるべく早く1勝目を挙げたいなとは思っているので、今年は早めに優勝できて良いスタートになったと思います。そして、今やっている練習内容や取り組んでいるテーマもしっかり実践して優勝できたので、「ちゃんと実ってるな」という実感も得られました。これをこのまま続けていこうと思いましたね。
――2024年の具体的な目標はありますか?
河原:女子の年間試合数(2023年は「12」)からするとなかなか難しいところもありますが、基本的に毎年4勝~5勝あたりを目標にしてます。もちろんそれ以上勝てるならいっぱい勝ちたいです。たぶん私は年間5勝が最高で(2019年)、6勝したことはないので、すごく大きな数字にはなるんですけど「6勝」を目指したいですね。あくまで目標ですけど。それと海外で結果を出すことです。
――先日の『女子ラスベガスオープン』は、昨年9月の『女子ミシガンオープン』に続いてPBS(プロビリヤードシリーズ)で2度目の3位でした。
河原:今回は初戦敗退からのスタートだったし、メンバーも甘い訳じゃないので、その中で結果3位になれたのはよく頑張れたんじゃないかなと思います。
――準決勝(vs 陳思明)は展開も厳しかったですね。
河原:まあ相手が陳思明ですのでね。どっちかと言うと自分の方が不利っていうことはわかってますし、彼女はそのままの実力を出していたと思います。強い相手と戦う時はチャンスが少ない中でどれだけ食らいついて行って相手にプレッシャーを掛けていくかが大事ですけど、彼女はセーフティも上手だし、私も1クッションを当てられなかった(ファウルになった)場面があったように、食らいついて行くような展開に持っていけなかったですね。
――PBSのフォーマット・テーブル・ショットクロックには慣れましたか?
河原:フォーマットには慣れましたし、プレデターテーブルもうち(河原プロのビリヤード場。大阪『アンセーズ』)に入れたので、台の慣れっていうのは今回ものすごく感じました。でも、ショットクロックはまだまだです。今回もだいぶ意識して臨みましたけど、(制限時間が)30秒だとちょっとまだ私の腕が追い付いていないなと陳戦ですごく実感しました。30秒の中で自分のできる最大限を出せないと勝てないので、無駄な時間をもっと削っていって少しでもスピーディーに撞けるようにしなくちゃいけないです。そこは今後もテーマの一つです。
――今後の海外の予定は?
河原:アジアの試合など打診が来ているものはありますが、確定しているものはありません。PBSの試合も含めて基本的に行けるものには行きたいと思っています。
――最後に、応援してくれている人達に一言。
河原:コロナ禍が収束してから、おかげさまで女子プロツアーを開催してくださる店舗様とスポンサー様が増えて試合数も増えました。定員いっぱいになるほどアマチュアさんも参加してくださっていますし、会場に足を運んでくださるお客様も多くおられます。私達プロとしてはすごくありがたいことです。スポンサー様には試合を開催して良かったなって思ってもらえるように、観客の方には観に来て良かったなと思ってもらえるように、よりハイレベルな試合をお届けしたいです。若いプロも増えてきていてランキング争いもさらに熾烈になってきていますので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいです。私もさらにパフォーマンスのレベルを上げていきたいと思います。
(了)
Chihiro Kawahara
1985年1月5日生
JPBA39期生
JPBA女子年間ランキング1位・10回
(2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2023年)
『ジャパンオープン』優勝2回(2013年、2015年)
『全日本女子プロツアー』優勝12回
『関西オープン』優勝6回
『東海グランプリ』優勝4回
『大阪クイーンズオープン』優勝4回
(※前身の『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇))
『セントラルレディースオープン』優勝2回
『九州レディースオープン』優勝1回
『北陸オープン』優勝3回
『関東レディースオープン』優勝3回
『全日本選手権』準優勝3回
2023年『MEZZ 京都レディースオープン』優勝
アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回
2015年『女子9ボール世界選手権』4位
2016年『アムウェイカップ』3位
2016年『女子9ボール世界選手権』準優勝
2023年『ミシガンオープン女子』3位
その他、優勝・入賞多数
『アンセーズ』(大阪)所属
使用タップは斬
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