〈BD〉4度目の優勝。慶應義塾大学の佐藤・田中ペアにアンケート。『2024 全日本学校対抗ナインボール』

 

10日の

第24回 全日本学校対抗ナインボール選手権大会

(東京開催)で

4度目の優勝を飾った慶應義塾大学。

 

先鋒:佐藤晴道

大将:田中優也

のお2人にアンケートにご協力いただきました。

 

ルーティンも判断も丁寧に、

きめ細かいプレーを貫いた佐藤選手と、

優れたショット力を見せながら

テンポよく取り切っていた田中選手。

対照的な2人がしっかりと一つにまとまり

母校に優勝旗をもたらしました。

 

学校としては4度目の優勝ですが、

佐藤・田中ペアは初優勝でした。

 

…………

 

 

先鋒・佐藤晴道 さとうはるみち

慶應義塾大学法学部 法律学科 3年

ビリヤード歴:約2年

所属店:『NIKKA5』(東京都品川区)

学校対抗参加歴:今回が2回目

 

プレーキュー:ADAM MUSASHI(シャフトはCUETEC Cynergy 12.5 mm、タップはKAMUI Black M)

 

…………

 

 

大将・田中優也 たなかゆうや 

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 物理情報工学専攻 1年

ビリヤード歴:約5年

所属店:『MECCA Yokohama』(神奈川県横浜市)、KPBA所属

学校対抗参加歴:今回が2回目

プレーキュー:Zen Custom Cue(シャフトはXproⅡ、タップはNaolly M)

 

…………

 

Q1:優勝が決まった時のお気持ちを教えてください。

 

先鋒・佐藤:優勝を決めた9番を撞く瞬間は、1日を通して犯してしまったミスショットの記憶が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。撞き終わった後は安堵して一瞬放心状態となっていました。周りの声援から現実に呼び戻され、しばらくしてから喜びが湧いてきました。目標を成し遂げた嬉しさで胸がいっぱいになりました。

 

大将・田中: 試合の展開上、大将戦の方が早く決着し、先鋒戦を見守る事となりました。私は学校対抗の決勝戦特有の緊張感と疲労感ゆえ、特に1ラック目は地に足が着いてませんでした(笑)。中盤、私のセーフティミスで相手(帝京大学濱田選手)が勢い付きそうな中、見せてくれた隙(2番入れスクラッチ)から上がり切れた点は良かったです。個人としてなんとか勝ち切れてほっと一息。そして先鋒戦を見届けました。最後、晴道(佐藤選手)の取り切り上がりの場面、9番へしっかりポジションを決めた時に優勝を確信し、ウィニングショット、優勝決定の拍手とともに喜びが湧いてきました。

 

…………

 

Q2:個人あるいはペアでどんな目標やテーマを持って参加していましたか? それは達成出来ましたか?

 

先鋒・佐藤:個人としては自身のストロークを信じて、やる事を愚直に実行するということだけを念頭に置いて大会に臨みました。昨年は会場の雰囲気に飲まれ、自分の力を出せなかったことが敗因でした。今年はおおむねその目的に適うパフォーマンスは発揮できたと思います。ペアとしてはもちろん優勝を目標にしていました。

 

大将・田中: ペアとしてはもちろん優勝する事を目標にしました。大会前から優勝旗を誰がどう管理していくか、冗談混じりで話してたくらいです(笑)。結果として達成できましたね。個人では昨年の反省も踏まえ、特にメンタル面を意識し、自分のミスや相手のプレーへの向き合い方を工夫しました。具体的にはネガティブな思考が湧かないように、それでも湧いた時はなるべく排除していくなどです。最低限自分なりのパフォーマンスが出れば優勝のチャンスがあると信じていたので、その点を実行しました。結果は反省もある中で本当に最低限、自分のビリヤードは出来たかと思います。

 

…………

 

Q3:優勝できた理由は何だと思いますか?

 

先鋒・佐藤:当日の試合状況から考えると、大将の優也さん(田中選手)がリズムよく試合を運び、先鋒戦が条件戦になったことが大きいと思います。必要なポイント数で優位に立っていることは試合中のメンタルの安定に繋がり、結果的にプレーの質の向上に繋がりました。また、自分のビリヤードに関して具体的には、クロスタイを着用することでストロークへのタイの干渉を減らせたこと、セーフティの練習を日頃から行ったこと、そして空クッションの当て前を選ぶ練習をしたことです。4ラック先取というショートゲームではセーフティの攻防が重要になるという認識がありました。

 

大将・田中: 先鋒の晴道の活躍は大きかったと感じます。昨年も同じペアで出場し、結果は予選敗退。特に彼としては悔しいプレーがあったかと思います。この1年で本人なりの課題を上手く克服し、今大会の要所では見事な決定力を発揮してくれました(印象的なのは準々決勝の明治大学戦と決勝戦の帝京大学戦)。結果としてそのプレーの数々が優勝に結びついたのかなと思います。

 

…………

 

Q4:全日本学校対抗という大会の良いところ・魅力とは?

 

先鋒・佐藤:同世代の学生プレイヤーと真剣にビリヤードをすることで、皆のプレーの狭間に見え隠れする各々のパッションを感じとれる事です。1年に一度このような機会があると、自身のモチベーションを更に高める契機となります。大会を運営してくださった日本ビリヤード協会の皆さま、NIKKA5でいつもお世話になっている方々、並びにサークル活動を支えてくださっている『スミヨシ』(神奈川県川崎市)の方々、ありがとうございました。今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

大将・田中: 同年代の学生プレイヤーと戦えて知り合えること、加えて団体戦特有の緊張感を味わえることだと思います。私の知らないところ、全国にはすごい若手選手がたくさんいるなと感じ、衝撃でした。特に決勝戦と予選で対戦した帝京大学の濱田選手はすさまじく、予選では彼の素晴らしいショット力に終始圧倒され、私はマトモに撞けないまま0-4で敗北しました。決勝戦では運を味方に付けて、なんとかリベンジが出来ました。準決勝で対戦した沖縄大学の金城選手と村田選手も(ある沖縄トップアマを想起させる)見事なストロークとタッチでプレーしていて、予選の段階から「沖縄は勝ち上がって来るだろうな」という感覚がありました。そういった選手達と一戦交えることが出来る点はこの大会の魅力と言えるでしょう。

 

…………

 

Q5:今後のビリヤードの目標は?

 

先鋒・佐藤:今後もトーナメントで勝ち進めるような選手になることを目標に日々精進していきたいと思います。

 

大将・田中: 引き続きアマチュアの連盟員選手(KPBA所属)として全国タイトルを目標にプレーします。本大会で得られた経験を糧にして今後も精進します。

 

(了)

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

第6巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>

 

サポート宜しくお願いします

いつもありがとうございます。この記事を気に入って下さった方、「寄付してあげてもいいよ」という方がいらっしゃったらサポートしていただけると嬉しいです。取材経費にさせていただきます。

金額は空白欄に適当に(15円から)書きこんで下さい(あらかじめ入っている金額はAmazonの設定なので気になさらないでください)。受取人は 「 billiardsdays@gmail.com 」です。よろしくお願いいたします。