先日の『10ボール世界選手権』では
決勝戦で大井直幸を破って優勝。
10ボール世界チャンピオンに輝いた
フィリピントッププレイヤー、
カルロ・ビアド。
その実績が評価されて、
『ワールドゲームズ』が選ぶ
2024年2月最優秀アスリート
（アスリートオブザマンス）に輝きました。
※元記事はこちら
このアスリートオブザマンスは
国際ワールドゲームズ協会（IWGA）が
行っている表彰です。
「第2のオリンピック」とも言われる
国際総合競技大会『ワールドゲームズ』
（THE WORLD GAMES）で
出場・活躍した実績があり、
その後その競技で目覚ましい活躍を
続けているアスリートに贈られます。
2020年12月には
ジェイソン・ショウ（スコットランド）が受賞。
→当時の記事はこちら
ビアドはプールビリヤード選手として
2人目の受賞者となります。
（2017年3月には女子スヌーカーの
ンー・オンイー〈香港〉、
2022年8月にはキャロムの
J・ヤスパース〈オランダ〉も受賞しています）
ビアドは2017年ワールドゲームズ
ポーランド・ヴロツワフ大会の
「9ボール男子」で金メダルを獲得
（※この時ショウが銀メダル、大井が銅メダル）。
4位でした。
国際ワールドゲームズ協会（IWGA）は
ビアドにインタビューを実施。
その抄訳をお届けします。
ビアドのビリヤード競技への献身的な姿勢と
生真面目なアスリート気質が垣間見える内容です。
…………
国際ワールドゲームズ協会（IWGA）・記：
【ビリヤードが人生を変えた】
10ボール世界チャンピオンのカルロ・ビアド（フィリピン）が2024年2月の月間最優秀選手に選ばれた。
2024年3月2日（マニラでは3月3日）、ビアドはラスベガスで開催された『10ボール選手権』でTO DOリストの項目にまた一つチェックを入れた。夫人とマイホームに戻ったビアドはIWGAの取材に対し、次の野望について、そして規律と一貫性がいかに重要であるかについて語ってくれた。
――ラスベガスでの快挙、おめでとうございます。次の目標は？
B：『8ボール世界選手権』を目指します。それはまだ僕が獲っていないビッグタイトルの一つだから。
――今回のラスベガス遠征のようなメジャーイベントに向けて、どのような準備をしていますか？
B：ハードワークを続け、ストレスや気疲れを避けるようにしています。時間ボケ対策も大事ですね。精神的にも肉体的にも全てに影響するから。
――1週間のトレーニングや練習はどのようなものですか？
B：普段は週に4回フィジカルトレーニングをして、それから毎日ビリヤードの練習をしています。ブレイクをしてから取り切る練習を50ラックぐらい。多い時は70～100ラックぐらい。
――他に日々のトレーニングに追加しているものはありますか？ 例えば、特別なフィジカルトレーニングや精密性を高める練習など。
B：そうだね。すでに述べたように、トーナメントでプレーするのはとてもハードなことだから、心身ともに万全の状態に整えて、次のタスクに臨まなければならない。それにプールは精密なスポーツなので、定期的に目のチェックもしています。
――大会に出場することの醍醐味は？
B：勝つことでプレーに自信が持てるし、続ける意欲が湧いてきます。
――プレー中に湧いてくる感情は？
B：興奮したり、ベストを尽くさなければというプレッシャーを感じたり、幸せを感じたり、このスポーツへの愛を感じています。
――あなたがこのスポーツで成功した理由は何だと思いますか？
B：私はしっかり自己管理ができている。それに自分が何を目指しているのか、なぜプールを自分のスポーツにしたのかをわかっています。ハードワークがなければ成功はありません。
――コーチや関係者から受けた最高のアドバイスは？
B：最高のアドバイスは妻からもらいました。負けて落ち込んでいる時でも夢を見続けること。それが自分に希望を与え、人生で本当に欲するもののために戦う強さを与えてくれるからと。彼女は私の妻であるだけでなく、メンターでありマネージャーでもあります。
――すでに輝かしい実績がありますが、あなたは今後どんな姿を見せてくれますか？
B：ベストを尽くす努力を続けます。常にトップを走り続けるのは簡単なことではないですが、できる限り懸命に努力し続けます。
――ワールドゲームズでは2017年ポーランド大会では金メダル。2022のバーミンガム大会では4位でした。成都（中国）で開催される次の2025年ワールドゲームズへの思いは？
B：2017年ワールドゲームズの金メダルは私にとって初めての世界タイトルでした。あの決勝戦でプレーしたことでプレッシャーの中でも戦える自信が付いたし、その年の終わりにカタールで開催された『9ボール世界選手権』での優勝に繋がりました。なので、この先も“ブラック・タイガー”（ビアドのニックネーム）がその力を発揮することを期待していてください。もし神のご加護があれば、2025年の成都大会での2度目の金メダルを目指します。
――なぜ若いうちからビリヤードを始めるべきなのでしょうか？ このスポーツはあなたの人生にどのような影響を与えましたか？
B：本当に僕の人生は変わったんだ！ 夢にまで見た美しい家を手に入れました。これは神様が与えてくれたものです。今僕は他の人たちが喜びや希望を見出せるように手助けしようとしています。若い人にはこう言いたい。私ができたのだから、あなたにもできる！ 成功は偶然ではなくハードワークの賜物です。
（了）
…………
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