〈BD〉「ローテーションは好き。僕は“攻めてこなす”スタイル」――全日本ローテ優勝 & 新ビリヤード場オープン・飯間智也の談話

 

17日(日)

全日本ローテーション』で優勝した

飯間智也の談話をお届けします。

大会翌日に取材しました。

 

4月に新しくオープンするビリヤード場

『DRAGON』(大阪市)についても

聞いています。

 

…………

 

――全日本ローテは初制覇です。

 

飯間:嬉しいです。プロ復帰(2017年)の後、この大会では準優勝が2回あって(2018年&2019年)、コロナ禍で非開催だった年を挟んで、昨年(2023年)は3位と良い成績が続いていたので、「あとは優勝だけだな」と思ってました。昨年から全国オープンじゃなくなったのは残念ですけど、ローテーションで優勝できて嬉しいです。

 

――大会2日間、よく撞けたと思いますか?

 

飯間:この2日間に限らず、ローテーションの試合はいつも比較的よく撞けてます。それはローテーションが結構好きだからっていうか、なんだろう……ローテーションって頑張らないと取り切れないじゃないですか。ただシュートすればいいって訳じゃなくて、取り方を常に考え続けなければいけない。だから、頭をず~っと回転させてるんですけど、そのおかげでよく撞ける実感があります。今回も2日間そんな感じでした。

 

――アマ時代はクラブ員(KAPC。香川)でもありましたし、ローテーションを撞いていたと思いますが、今はどうですか?

 

飯間:10代の頃は『都市対抗』(=都道府県対抗。ローテーションが種目のアマ団体戦)にも出ましたし、ローテーションを撞いてましたけど、今は練習してないですね。今回の試合前もローテーションのゲームは撞いてなかったですけど、色々なパターンのセンターショットは撞きました。やっぱり試合で必要になってくるショットなので。

 

――飯間智也流のローテーション術とは? SNSでは「攻める」と書いてましたね。

 

飯間:ローテーションは球が多いからいつでも守りやすい(セーフティがやりやすい)じゃないですか。アマチュアのクラブ員の方々はよくローテーションを撞いているでしょうし、守りのパターンを早いうちに覚えると思います。それもわかるんですけど、僕はいつも攻めから考えています。その攻めっていうのは、もちろんちゃんと先球を入れに行くんですけど、「アンドセーフが効いている攻め方を選ぶ」と言えばいいですかね。どの球でもそれをやり続けて、1球1球こなしていきながら取り切りを目指すというのが僕のマインドです。

 

――それはずっと頭を使いますね。

 

飯間:めちゃめちゃ頭使いますし疲れます(笑)。この感覚は僕が好きな14-1を撞いている時に近いです。僕はレッスンもやっているのですが、ローテーションでの頭の使い方や具体的な組み立てもお教えできます。アマチュアの方今の時期くらいから『都道府県対抗』『名人戦』、そして『アマローテ』に向けてローテーションを撞く機会が増えると思うので、レッスンのご用命もお待ちしています。

 

――実際、ローテーションと14-1は似ているところがありますか?

 

飯間:僕はあると思います。14-1はエニーボール、ローテーションは番号順という違いはあるけど、こなしていく力や突破力みたいなものが求められるところは同じだと思います。シュートで言えば、サイドだろうが遠い方のコーナーだろうが、入れなければいけない場面がありますし、同時にかなり細かく手球のコントロールも求められます。

 

――いわゆる「9ボールプレイヤー」以上にショットの幅が要求されるというか。

 

飯間:かもしれないですね。表現が難しいですけど、9ボールや10ボールだけを撞いている人とはたぶん見えている景色は違うと思います。僕の場合は14-1を撞いてきた経験、特にこなし方や取り切りの考え方がローテーションにも活きていると思います。

 

――2024シーズンの1勝目を挙げました。今年はどんな年にしたいですか?

 

飯間:4月に新店舗を立ち上げるので、今はその準備で忙しくしています。オープン後もしばらくバタバタすると思いますが、国際大会に行きたいというのはずっと頭にあります。例えば、枠(出場資格)のことはわかってないですが、『9ボール世界選手権』(サウジアラビア。6月)には行きたいですね、チャンスがあれば。

 

――新店ができるのは以前別のビリヤード場があった所ですね(大阪市東成区深江南1丁目6-7。以前『⑨ight』があった)。BDも前に取材で行きました。

 

飯間:そうです。テーブルなどは全て撤去されていたので、居抜きというよりビリヤード場跡地に入る形ですね。名前は『BILLIARDS SUPER ARENA & CAFE DRAGON』。4月1日オープン予定です。テーブルは8台です。

 

 

――あの広いスペースに8台ですか。だいぶゆったりですね。

 

飯間:店名にも入っているように「アリーナ」と謳っているのが大きなポイントです。店内の一角、以前はテーブルが4台置かれていたスペースを常設の「アリーナ」にして、そこにテーブルを1台だけ置いて観客席を100席ぐらい作る予定です。これが「メインアリーナ」で、もう一つ「サブアリーナ」も作ります。それ以外に6台並べます。正直、採算が合うかどうか全然わからないけど、まずやってみようというノリです(笑)。

 

――アリーナがあるビリヤード場は国内にほとんどないですし、絵になりそうですね。

 

飯間:「ビリヤードの試合会場と言えばここ」という、“ビリヤードトーナメントの聖地”みたいな場所を作りたいと思ってました。プレイヤーが「ここでプレーできたらいいな」と憧れたり、ステータスに感じられるような場所。そして、競技プレイヤーではない人やビリヤードをよく知らない人も気軽に入れて、心地よく観戦できる場所にしたいです。オープンしたらBDをご覧の方もぜひいらしてください。

 

(了)

 

飯間智也 Tomoya Iima

1988年9月16日生

香川県出身・兵庫県在住

JPBA51期生(2017年1月~)

(※2008年~2013年もプロとして活動)

2009年『GPW-3』優勝

2017年『北海道オープン』優勝

2017年『北陸オープン』優勝

2017年『GPW-6』優勝

2018年『GPW-1』優勝

2019年『GPW-1』優勝

2022年、2023年『ジャパンオープン』連覇

2024年『全日本ローテーション』優勝

他、入賞多数

プレーキューは『ZEN CUSTOM CUE』

ブレイクキューは『TⅡ Factory』

ジャンプキューは『GO JMP』

使用タップは『KAMUI

使用チョークは『SUPER DIAMOND CHALK』

専属:『ビリヤードジム AMII』『BILLIARDS SUPER ARENA & CAFE DRAGON』(※4月1日オープン予定)

スポンサー:株式会社フルカウント、BAR SHOOTERS、BANDEL

 

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