24日(日)の『GPW-1 in 愛知 名城』
(グランプリウエスト第1戦)で優勝した
北谷好宏の談話をお届けします。
北谷プロは5月に行われる
スリークッションの『全日本選手権』に、
九州予選を通過して初出場します。
そちらについても聞きました。
…………
――優勝の感想からお願いします。
北谷:すごく嬉しかったです。そして、疲れたなぁって(苦笑)。決勝戦の途中、ブレイクの時に腰の痛みを感じましたし、全身疲労困憊でした。日頃からもうちょっとトレーニングしなきゃいけないなって改めて思いました。
――北谷兄弟(北谷好宏・北谷英貴)は普段、GPWなど西日本の試合会場に行く時に地元の小倉(福岡県)から車で移動していますが、愛知は一番遠い遠征先ですか?
北谷:いや、北陸が一番遠いですね。今回の名古屋は700kmちょいかな。8~9時間ぐらいで行けます。僕ら以外に同乗者がいる時もあります。今回僕はさすがに疲れ果てていたので、帰りの運転(※大会終了後そのまま九州へ戻った)は、ヒデ(北谷英貴)ともう一人の方にお任せしました。
――昨年12月の『GPW-5』からあまり間を置かずに優勝しました。良い状態を維持できていると考えていいでしょうか?
北谷:どうでしょうね。『GPW-5』の後、『スリークッション全日本選手権』の九州予選に向けてスリークッション(以下、3C)を撞いていたので、ポケットの調子を維持できていたかどうかは自分ではよくわかりません(※北谷プロは九州予選を通過し、5月の本戦〈東京〉に初めて参加する)。3Cは撞き方が違うじゃないですか。たくさんヒネるし、そのためにキューをコジたり、いっぱいキューを出すことがあるので。もちろん今回の『GPW-1』の前はポケットの練習をしましたけど、「3Cの撞き方が出ないように」ということを結構意識してました。もっと上手くなればそんな意識をせずに両方撞けるのかもしれないですが、まだ僕はそこまで行けてないので。
――今大会は前節優勝者シードでベスト16からの登場でした。4試合トータルの出来は?
北谷:ブレイクは全体的に良かったですね。でも、それ以外は余裕を持って撞けた感じは全くなくて、自分の右手と先球と相談しながら必死にやってました。「ちゃんと動いてね、そこに当たってね」みたいな。
――決勝戦(vs 川端聡)は観客目線では見応えある接戦でしたが、ご本人的には?
北谷:気持ち的には余裕がなくて、バタバタした試合でしたね。川端プロには決勝戦では勝ったことがなかったので(※今回が4度目の対戦。過去3度川端勝利。ビリヲカの対戦データはこちら)、ちょっと硬かったと思うし、決してフワッとした気持ちで決勝戦に入った訳ではないんですけど結果的にそんな部分が出てしまったかなと思います。
――前半は相手優勢の展開でした。
北谷:1ラック目の僕の7番ミスがああいう展開を招いたと思います。6番から7番で気持ちよく撞きすぎて、だいぶ嫌な所に出してしまい、7番を飛ばしました。「やばい」って焦りました(苦笑)。川端プロ相手にあれをやると当然ああいう展開になりますよね。2-5にされた時に反省の意味も込めてタイムアウトを取りました。顔を洗って「もったいないぞ、このまま諦めちゃ駄目だ」って自分に言い聞かせて、そこからちょっと良くなったと思います。
――己を奮い立たせた。
北谷:はい。とにかく「勝つんだ」という気持ちを前面に出して、「回って来たらラッキーだし、1回チャンスが来れば戦える。やれることをやろう」と自分に言いました。
――最後は相手の2番ミスからの取り切り。からのマスワリで上がりました(7-6で逆転勝利)。
北谷:ちょっとでも気を抜くと強いショットの時にぐっと肘が落ちたり、球が出過ぎたりするので、そこだけをケアしながら撞いてました。もう最後のマスワリなんて手球は何一つ思い通りの所に出てないですよ(苦笑)。でも、厚めでしっかり撞ける球が続いたんでそれはラッキーでした。
――スタイルに合った形が続いた。
北谷:そう。僕は薄い球には苦手意識があります。(スロウなどで)「厚く持って行かれるかも」って思いながら撞くのが嫌なんですよ。それなら厚い球を叩いて入れる方がまだやりやすい。それでも、どの球もあとボール1個ぐらいフリが付いてたらもっと楽に取れたはずですけど(笑)。そして、あの8番はラッキーでした(※クッションをだいぶ手前から舐めて入った)。正直「飛んだ」と思ったんですけど入ってくれたし、手球は9番に最高のフリになりました。あれは最後まで頑張ったご褒美だと思います。
――2024シーズンの開幕から3戦目での優勝です。
北谷:早い時期に勝てたことは嬉しいし、「もう1つ、もう2つ」と前向きな気持ちになりますね。西のプロ達も皆強いし、特にグランプリウエストはワンデートーナメントなので勝ち続けるのは何かと難しい。でも、今年はもっと勝ちたいです。
――前回の取材で「2024年は年間3勝したい」と言っていました。
北谷:はい、その気持ちは変わりません。チャンスはあると思うので勝てる時に勝たないと。
――勝つためにもっと磨き込みたいところとは?
北谷:たくさんありすぎます(笑)。試合会場や映像で他の人のプレーを見ていると、ないものねだりかもしれないですけど、自分より上手いなと思うところがたくさん見えてきます。それはプロだけじゃなくて、うちのお店(小倉『淡路』)のお客さんもそうだし、チャレンジマッチの相手でもそう。撞き方や取り方を見て「あ、それいいな」「そうやるんだ」ってことが未だにたくさんあるし、刺激を受けています。「とりあえず試してみる」というのは常にやってます。
――初めて『3C全日本選手権』(5月)にも出ますし、今も日々勉強ということでしょうか。
北谷:そうですね。『関東オープン』(4月13日~14日)まではポケットを練習して、そこから3週間みっちり3Cをやると思います。『3C全日本選手権』に行くのはすごく楽しみです。実力的にはビリだと思うんですけど、雑草魂で諦めずに戦いたい。目標は1勝です。3Cの試合経験は色々とポケットに活かせることがあると思いますし、関東には上手なキャロムのプロの方がたくさんいるので、4月、5月と東京に行く時にお話をさせてもらったり、機会があれば一緒に撞いていただいて勉強したいと思っています。
――最後に応援してくれている方々にメッセージを。
北谷:スポンサーの皆様、ファンの皆様、お店の皆様、そして家族の皆に今回も良い報告ができてとても嬉しいです。皆さんいつも応援ありがとうございます。そして、4月(関東オープン)と5月のゴールデンウィーク(3C全日本選手権)に快く東京に送り出してくれる家族に感謝しています。行くからには最後まで諦めずにプレーして少しでも良い結果を残せるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。
(了)
Yoshihiro Kitatani
1975年12月19日生
JPBA34期生・福岡県在住
2003年&2019年『東海グランプリ』優勝
2013年『北陸オープン』優勝、
グランプリウエスト(GPW)では優勝10回
(『西日本男子プロツアー』時代含む)
他、入賞多数
『淡路』(福岡)所属
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