〈BD〉プール最高峰の優勝3,900万円！　賞金＆フォーマット確定。6月『9ボール世界選手権』

 

昨日（19日）、

マッチルームプール（WNT.）のSNSで、

 

6月『9ボール世界選手権』

（サウジアラビア開催）の

各順位の賞金額とフォーマットが

発表されました。

 

本大会の定員は128。

 

WNT.プロ上位100名は

参加資格を有しています。

 

あとの28名はワイルドカード

（主催者推薦）となるそうですが、

その選考方式や実際の人選は

現時点では公開されていません。

 

日本からはWNT.プロの

大井直幸と吉岡正登が参戦予定です。

 

…………

 

※5/20　お詫びと訂正：

以下文中に出てくる

『IPT』の優勝賞金額は正しくは

3,100万円〜7,800万円

（現在の為替レートで）でした。

大変失礼いたしました。

赤字で訂正いたします。

 

既報の通り、

今年の『9ボール世界選手権』は

大会24年の歴史で初めての

サウジアラビア開催。

 

6月3日～8日（6日間）に、

サウジアラビア西部の

紅海に臨む都市、ジッダで行われます。

 

賞金総額が

100万ドル（1億5千6百万円）

だということは2月時点で

明示されていましたが、昨日、

各順位の賞金額が公表されました。

 

以下、日本円で記します

（※2024年5月20日の為替レート）。

 

優勝：約3,900万円

準優勝：約1,560万円

3位タイ：約780万円

5位タイ：約420万円

ベスト16：約230万円

ベスト32：約110万円

ベスト64：約55万円

敗者最終：約31万円

98～128位（負け-負け）：約15万円

最多マスワリ連発記録賞：約31万円

 

優勝賞金約3,900万円は、

プール（ポケットビリヤード）史上

最高額です。

↑訂正：史上最高ではありません。

現存する大会の中での最高です。

 

これまでは、2006年頃に

複数回開催されるも

短命に終わった8ボールツアー

『IPT』（インターナショナルプールツアー）の、

優勝2,000万円～3,000万円が

最高額でした。

↑訂正：IPTはエキシビションを除くと

3大会開催され、優勝賞金はそれぞれ、

3,100万円、

5,400万円、

7,800万円でした

（現在の為替レートで）。

ただし、優勝7,800万円の試合

（2006年IPT 8ボール世界選手権）

の頃にはIPTは資金調達失敗による

財政難に陥っており、

各選手に賞金を分割で払いました。

 

昨年の本大会の優勝賞金は

930万円（6万ドル）だったので、

約4.2倍になっています。

 

この世界選手権だけを見れば、

「プールイベントもスヌーカー並になった」

と言えるでしょう。

 

スヌーカーは全てのプロイベントが

高額賞金なので、平均額で比べると

まだまだ大きな差がありますし、

 

今回は観光・スポーツ・

エンターテインメント立国を目指す

サウジアラビア肝いりの事業でもあるので、

いわゆるオイルマネーによる

ブーストがかかっている状態と

見てよいでしょう

（※サウジアラビア開催は10年契約です）。

 

この高額賞金化の流れが、プールの

他イベントにも波及することが期待されます。

 

また、今回「最多マスワリ連発記録賞」

（Highest Break & Run）に

賞金約31万円が出ることにも注目です。

 

これはスヌーカーイベントでは

以前からあるハイエストブレイク賞に

範を取ったものでしょう。

 

賞金が出ることもそうですが、

これまで曖昧・不正確だった

「9ボールマスワリ連発記録」が

（やっと）公の記録に残るところが

良いと思います。

 

マッチルームのシビアな

ラック＆ブレイクルールと

狭いポケット幅を考えると、

それほど連発回数は多くないと

思いますがどうでしょうか。

 

BDは「J・フィラーが6連発を出す」と

予想しておきます。

 

…………

 

続いて、同じく昨日発表された

大会フォーマットも見ていきます。

 

こちらは決勝戦が

「13ラック先取→15ラック先取」に

変更されたこと以外は昨年と同じです。

 

◯ ダブルイリミネーションラウンド＝128名

全て9ラック先取

（1回戦、敗者1回戦、勝者最終、敗者最終）

 

◯ 決勝ラウンド（シングルトーナメント）＝64名

ベスト64～準決勝：11ラック先取

決勝戦：15ラック先取

 

…………

 

◯ 9ボール世界選手権概要

 

1990年に創設された

9ボールプールで最も権威あるイベント。

2024年大会が第33回となる。

WPA公認のもと、複数の主催者に

よって開催されてきた。

2021年からはマッチルーム（WNT.）が

再び主催者に。

マッチルームによる大会グレードは

「ブルーリボン」（最上位）。

2024年から10年間サウジアラビアで

開催されることが決まっている

（主催はマッチルームのまま）。

大会34年の歴史の中で、

奥村健（1994年）、

高橋邦彦（1998年）、

赤狩山幸男（2011年）という

3名の日本人チャンピオンが生まれている。

 

2024年大会概要

開催地：サウジアラビア・ジッダ『グリーンホール』

日程：6月3日～8日（6日間）

参加：128名

方式：ダブルイリミネーションラウンド（9ラック先取）

→ 64名シングルトーナメント（11ラック先取。決勝戦は15先）。

勝者ブレイク制（9ボールオンフット、レフェリーラック、ラックシート使用、ブレイクボックス採用）

優勝賞金：25万ドル（賞金総額100万ドル）

前年度（2023年）覇者：F・サンチェスルイス（スペイン）

2023年大会記事はこちら

 

◇ WNT.公式ライブスコアサイトはこちら

（要アカウント作成。無料）

 

◇ ライブ配信（※日本からの視聴。※2023年と同じ場合）： 

・Matchroom Pool YouTubeチャンネル（無料）

・Matchroom Multi Sport YouTubeチャンネル（無料）

・matchroom.live（有料。準決勝＆決勝戦）

 

◇ 2024 世界選手権最新情報

大会公式サイトの他、

Facebook、X（Twitter）、YouTube、Instagram

もチェックしてください。

 

◇ 2024 9ボール世界選手権関連記事

2/13　6月サウジアラビア開催決定　賞金総額1億5千万円×10年契約

 

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