〈BD〉写真実例付き。JAPAが『服装規定』を発表。制定の経緯と趣旨を聞いてみた

JAPA 服装規定(PDF)P21
JAPA 服装規定(PDF)P21

 

29日、JAPA

(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)が、

公式サイトで『服装規定』を発表しました。

 

こちら

 

22ページにわたるPDFには、

上下の衣服・靴・ベルトなどの実例が

豊富な写真とテキストで示されていて、

 

「何がOKで何がNGか」が、

わかりやすく視認できます。

 

服装規定自体は以前から

どの国内ビリヤード競技団体にもあり、

大会要項に文章で記されていました。

 

ですが、BDが知る限り、

大会要項とは切り離した形で

写真実例付きの服装規定を

独自に発信するのは、

国内ビリヤード競技団体・組織では

前例のないことだと思います。

 

↑ 服装規定の一例

 

 

これまで大会開催要項の

「ドレスコード(服装)」の項目に

ざっくりと1~2行で書かれていた服装規定。

 

大会に出慣れている人の多くは、

ひと目見てその意味を理解しているでしょう。

 

ですが、特に初参加の人などは、

「デニムやサンダル、短パンが

ダメなのはわかるけど、

手持ちのこのシャツ、このズボン、

このクツは大丈夫かな……」

と悩みつつ、他の選手に相談したり、

おそるおそる着用して試合に出ていた人も

少なくなかったと思います。

 

大会当日、会場に行ってみたところ、

運営スタッフから

「規定に沿った服装ではないですね。

借りるか買うかして着替えてください」と

注意を受けた人もいるはずです

(そういうシーンをBDは

何度か目撃しています)。

 

↑ 服装規定の【はじめに】のページ。明らかにNGなものが明示されている

 

 

服装規定 P3【はじめに】より:

「JAPA主催大会に参加する際には、適切な服装が求められます。以下のJAPA 服装規定は、ビリヤードがスポーツとしての存在感を高め、競技の正確性や快適性を確保し、大会の雰囲気を保つために必要です」(JAPA)

 

 

こういった文章を読むと、

この服装規定は、選手達の服装を

厳密に取り締まるために作られたもの、

と感じる人もいるかもしれません。

 

もちろん規定に沿っているか否かを

判断する基準になる訳ですが、

 

近年ますます衣服や靴の

シルエット、生地、デザインの多様化が進み、

新しいファッションも生まれ続ける中で、

 

「曖昧性を少しでも減らし、

素早く可否の判断をくだす助けになるもの」

だとBDは受け止めました。

 

そして、JAPAはこの服装規定を

「毎年当連盟内で話し合い、

必要に応じて改訂して行く予定でいる」

とのこと。

 

その意味でもこの服装規定は、

アマチュアプレイヤー全般

(今のところJAPA主催の公式大会に

出る予定がない人を含む)にとっても

参考になる部分が多いと思います。

 

JAPAに服装規定制定の

経緯と趣旨をうかがいました。

 

…………

 

――どうして今、服装規定を発表したのでしょうか?

 

「端的に言いますと、ビリヤードを『スポーツ競技にしたい』という声が上がる一方で、規定と大会の雰囲気にそぐわない服装で参加される選手もいる現状もありましたので、きっちりと統一化された服装規定を作りたかったというのが理由です」

 

――今まで「なんとなく」の理解で服装を決めていた選手も多かったと思います。

 

「そうですね。規定にそぐわない服装で参加される選手がおられることについては、これまでの規定が曖昧過ぎたのも原因だったと考えています。ですので、『良いものはしっかり残し、新しいものも取り入れる』という方針を大前提に、理事会や選手達の意見も取り入れながら、写真も入れてよりわかりやすく規定を作ることにしました。きっちりとする部分はきっちりと、緩める部分はハードルを下げ、守りやすい規定を作ることも目指していました」

 

――「規定にそぐわない服装」とは例えば?

 

「男子の正装のための一要素である『ネクタイ着用』が、『ネクタイをしていればそれでOK』となりつつあり、全体的な服装が乱れていても『ネクタイをしているから大丈夫でしょう』と考える方もおられました。そういった流れに歯止めをかけたかったのもあります。そういった服装を目にしたジュニア選手の保護者の方から、『子供が試合の服装を理解する為にも規定をしっかり作っていただきたい。そして、大人が良い見本になってもらえたら』という声も耳にしていました」

 

――国内外のプロの試合ではいわゆるゲームシャツと呼ばれる柄入りのトップスを見ることも増えてきました。

 

「プロ選手が、スタイリッシュでいわゆる『映える』ような服装に変わっていくのはいいことだと思いますが、それもあくまでもプロ内の基準に則っての事だと思いますし、プロ最高峰の『全日本選手権』は今も正装を採用して開催されています。アマチュアでゲームシャツや派手なスポーツポロシャツタイプの服装を採り入れますと、近年その傾向を感じていましたが、皆さんが思い思いの格好で来られて収集がつかなくなる恐れがありました。プロの『全日本選手権』と同じように、当連盟の公式戦も先輩方から代々受け継がれている伝統と格式があり、名誉をかけて戦うものですので、それにふさわしい服装が必要ではないかと思っています」

 

↑ どの試合でどの服装コードが求められているのか。JAPA公式サイトや要項では明示されている

 

 

――和歌山『ビッグホエール』や愛知『名東スポーツセンター』といった、一般の利用者の多い公共の施設を使用していることも「適切な服装」を求める理由として大きいのでしょうか?

 

「はい。当連盟の全国大会では、文部科学省や地方自治体の後援を得て公共のホールもお借りして開催しています。ホール関係者や一般の利用者はもちろん、観客として来られる方や今後のビリヤード業界を背負って行く選手達が安心して観戦・参加できることは非常に重要なポイントですし、そのためには選手達の美しく適切な身だしなみは欠かせないものと考えています。そして、そんな選手達を見て、観客や次世代のプレイヤー達が憧れを抱くようになればと思います」

 

――ファッションは速いスピードで変遷するものだと思います。今後改訂していくことも考えているのでしょうか?

 

「ええ、今回の服装規定の発表に対しては選手の皆さんから色んなご意見・ご要望をいただくと思います。『この服はどうなんですか』という問い合わせもあるでしょう。当連盟としては、毎年理事で話し合い、必要に応じて改訂して行く予定です」

 

(了)

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

第6巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>