〈BD〉「時間がなくても冷静でいるように努めていました」――GPE-3優勝・羅立文の談話

 

23日の『GPE-3 in NIKKA5』で

優勝し、「GPE 5大会連続優勝」を

飾った羅立文(ロ リウエン)の

談話をお届けします。

 

…………

 

――グランプリイーストで5大会連続優勝を飾りました(※大井直幸と並んでGPE最多タイ)。

 

羅:はい、自己記録を更新できてすごく嬉しいです。次はもちろんロサ戦(7月20日GPE-4 in 池袋ロサ)で「6大会連続優勝」を目指します。「6」はグランプリ史上初の記録になるので、今から1ヶ月そこに向けてしっかり調整して記録達成にかけます。新記録を出して、競技ビリヤードをもっと盛り上げていきたいです。

 

――今回も優勝者シードで決勝日からの登場でした。4試合トータルの出来はどうでしたか?

 

羅:いい準備ができていたので、終始落ち着いて撞けていたと思います。大会の前日も前々日も会場の『NIKKA5』さんで練習させていただいて、テーブルコンディションを掴んでいました。「大会当日はこんな状態になるかな」と予想していたんですけど、実際に当日の朝イチは予想通りのコンディションで、問題なく合わせられたので、まるで自分のホーム(横浜『POOL LABO』)のように落ち着いてプレーできました。

 

――そうでしたか。準備の大切さを感じます。

 

羅:グランプリイーストの優勝者シードは本当に大きいですね。(前日予選が免除になるため)前日に会場で練習しやすいです。それに、今回は交互ブレイクだったのでどんな展開になっても焦らずプレーできました。もちろん緊張感は常にありましたし、不安に思う場面もありました。だから、大事な場面では時間を使ってしっかり考えながらやってました。その結果、ほとんど思ったようにプレーできたと思います。ただ、ブレイクはまだそんなに良くなくて、1オンフット(ラック)の割にはマスワリ率は低い方でしたね。

 

――決勝戦(vs 土方隼斗)の最後の1ラックを撞く直前に「タブレットビリヤードクロック」の持ち時間がなくなり、25秒ショットクロックになりました。さすがに緊張したのでは?

 

羅:そうですね。時間を使い切って25秒で撞くのはあれが初めてでした。前からその想定もして練習していましたけど、実際にそうなってみたら、タイムキーパーの「15秒!(経過)」の声が撞くタイミングと重なった時はちょっとドキッとしましたね(苦笑)。最後のマスワリの6番がそうでした。少し驚いてしまって力加減を失敗しました(※結果、7番が想定よりだいぶ薄くなった)。

 

――慣れが必要でしょうか。

 

羅:それもそうですし、一番いいのはそもそも時間を使い切らないことだと思います。時間制は、観客、プレイヤー、運営、皆にとって良いものなので賛成です。プレイヤーとしては使い切らないように工夫したいですね。それができたらもっとプレーも良くなると思います。

 

――決勝戦は相手が追い掛けて来てスリリングな展開でした。

 

羅:3-0で先行してましたけど、土方プロのことはよくわかってますし、交互ブレイクなので、ヒルヒル(7-7)になることも想定していました。楽に戦える試合ではないことはわかっています。だから、追い掛けられても焦りはなかったです。持ち時間が少なくなっても、取るべきところでタイムアウトを取り、考えるべき球で考える。できる限り冷静でいるように努めていました。

 

――それにしても、最後のマスワリの7番以降は見ている側としても緊張しました。

 

羅:薄くなってしまったあの7番はもう入れに集中するしかなかったです。8番へのポジションを欲張ると外す球です。手球が9番に当たらないラインも考えたけど、それは危ないなと。だから入れに集中したんですけど、やっぱり手球は9番に当たってしまって(苦笑)。そのせいで8番はロングになったけど、思っていた通りの押し球のラインで9番にポジションできました。

 

――ナイスショットでした。

 

羅:GPE-1優勝後のBDさんのインタビューで、「最近、より安定感のある撞き方を発見できた」と言いました。まさにその通りで、最近はロングの球でも厚みがよく見えてますし、前よりもシュート率が上がっていると思います。だから、あの8番も怖くはなかったですね。

 

――2024年シーズン3勝目となりました。今年の前半は「順調」と言っていいですか?

 

羅:2つに分けて評価したいですね。まず、グランプリイーストはとても順調です。さっき言ったように、優勝者シードのおかげで好循環に入っていて連続優勝回数を伸ばすことができました。次は「6大会連続優勝」がかかっていますが、もっと行けそうな気もします。そして、オープン戦は順調ではないですね。『関西オープン』(9位タイ)、『関東オープン』(9位タイ)、『全日本14-1』(3位タイ)。全て決勝日には残っているので悪くはないですけど、特に自信のある14-1で優勝できなかったのは残念です。今年の後半はオープン戦が続きますから(『東海グランプリ』『ジャパンオープン』『北陸オープン』『全日本選手権』)、前半のオープン戦で良くなかったところを修正して、ここから調子を上げて行って大爆発したいです(笑)。

 

――最後に応援してくれている人達へ一言。

 

羅:POOL LABOのお客さんと生徒さん、ビリヤードファンの皆様、スポンサー様、そしてスタッフと家族の皆。いつも応援してくださってありがとうございます。おかげさまで、GPE 5大会連続優勝を達成できて嬉しいです。本当にビリヤードは誰もが楽しめる素晴らしいスポーツだと思います。ぜひ皆さんもたくさんプレーして、プロの試合もたくさん見てください。私もまた良いプレーをお見せします。試合会場で私を見掛けたらぜひ声を掛けてください!

 

(了)

 

Lo Li-wen 羅立文 ロ リウエン

1978年7月10日生

台湾出身・神奈川県在住

JPBA43期生

JPBA年間ランキング1位・2回(2010年、2022年)

『全日本14-1選手権』優勝5回

『北海道オープン』優勝3回

『関東オープン』優勝3回

『関西オープン』優勝2回

2023年『北陸オープン』優勝

『グランプリイースト』(GPE)では通算22勝

2010年『USオープン10ボール』準優勝

2015年~2017年『アジア選手権』3連覇

2016年『ワールド14-1』3位

他、優勝・入賞多数

神奈川県横浜市『POOL LABO』代表

Supported by UK Corporationキューショップジャパン、ココカラダ

使用キューは『ZEN』(ゼン) 

 

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◇ 2024 GPE

2月 GPE-1 in Link西川口(羅立文/栗林達)

3月 GPE-2 in POOL LABO(羅立文/杉山功起)

今回→ 6月 GPE-3 in NIKKA5

 

GPE-3公式サイト:ライブスコア&トーナメント表

JPBA公式サイト:要項&予選組み合わせ

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