〈BD〉カスタムの輝き・「トレッドウェイ」編その2

 

カスタムキューを多数取り扱っている

UK Corporation

 

その代表、大原秀夫氏が所蔵している

キューを見ていく本企画。

(※過去記事はこちら

 

今回紹介するのは、

『Treadway Custom Cues』

(トレッドウェイ)です。

 

トレッドウェイの代表は、

Josh Treadway

(ジョシュ・トレッドウェイ)。

製作拠点はミズーリ州セントルイス。

 

この連載企画では、以前にも

トレッドウェイを紹介しています

(記事はこちら)。

 

現在38歳のジョシュ・トレッドウェイは

若い頃に名匠、ジム・バスに師事して

キュー作りのノウハウを学びました。

 

2012年に独立してキュー製作を開始し、

ACA(American 

Cuemaker's Association)に加盟。

 

高齢化が進むアメリカンカスタム

キューメーカー界では、

見た目の若さもあいまって

今も「若手」「新興メーカー」と

言われる時もありますが、

広い意味で現役世代を代表する

メーカーの一つになっていることは

間違いありません。

 

ーーーーーー

 

今回のキューは、

今年(2024年)完成した新作。

 

今年4月の『スーパービリヤードエキスポ

(SBE)のトレッドウェイブースで

大原氏が購入したものです。

 

ガブーンエボニーベースで、

「剣」とグリップ部(ノーラップ)に

マッカーサーエボニーを用いた、

野趣と端正さのバランスが絶妙な

子持ち8剣モデル。

 

いわゆる「エボニーonエボニー」

キューですが、真っ黒ではなく、

特にグリップ部のマッカーサー

エボニーの縞模様が見事で、

強い個性を放っています。

 

 

大原氏・談:

 

「今年4月、久しぶりに

『スーパービリヤードエキスポ』

(SBE。アメリカ・ペンシルバニア州)

に行きました。

 

前回行ったのはコロナ禍の前でしたから

5、6年ぶりだと思います。

 

日本企業のブース出展のお手伝いや

アメリカの知人・友人の

ご挨拶に時間を取られまして、

私が落ち着いて見られた

カスタムキューブースは、

友人のマクウォーターと

トレッドウェイぐらいでした。

 

私がトレッドウェイブースを訪れた時には

すでに多くのキューが売約済みで、

残りは4本ぐらいだったと思います。

その中で一番心に響いたのがこれでした。

 

『渋いけどイケてるデザイン』。

それがファーストインプレッションでした。

 

ガブーンエボニーと

マッカーサーエボニーという

2種のエボニー(黒檀)を使った

色数を絞ったデザインですが、

マッカーサーエボニーの木目が

とても立派で木目好きにはたまりません。

 

4つの長剣の間に、長剣とは異なる

形状の短剣を入れた子持ち8剣は、

トレッドウェイでは初めて見たかもしれません。

 

この意匠の元祖はジナで、

その後にトンキンなどもやっていますね。

 

しかし、単なるコピーではなく、

一旦咀嚼し、アレンジしてから

自らのスタイルに落とし込んでいるところに、

トレッドウェイのキューメーカーとしての

矜持を感じます。

 

また、インレイ・ドット・リングなど

各パーツのサイズや凝り具合なども

ちょうどいい塩梅で、

トータルでとてもバランスのいい

デザインになっていると思います。

 

この整った渋さは、日本人の

琴線に触れるものがあると思います。

 

これはFor Saleです。

価格は応相談ということで。

 

それにしても、今年久しぶりに会った

ジョシュ(・トレッドウェイ)は、

ずいぶん大人になったなぁと感じました

(※ この記事に本人の画像あり)

 

以前も言ったと思いますが、

その昔、ジム・バスの工房を訪れた時に

そこで弟子として働いていたのが

ジョシュでした。その縁で彼とは

独立前から仲良くさせてもらっています。

 

出会った頃の印象はあどけない少年そのもの。

でも、当時から勤勉で素直だったことを

覚えています。

 

その後、立派に独り立ちして、

お客さんやファンを増やしていきますが、

 

それは彼自身の実直な人柄と

腕の良さはもちろんのこと、

たびたび『ICCS』

(International Cue Collector Show)の

スタッフとして運営に関わっていたことも

影響しているのではないかと思います。

 

カスタムキューの最前線に身を置き、

各メーカーの渾身の力作を間近で

見ていたことは大きかったはずですし、

トレンドやキュービジネスを

深く学んだのではないかと思います。

 

マーケティング云々を抜きにしても、

単純にトレッドウェイのキューは

造りがいいし、綺麗だし、シャフトもいい。

 

同世代のキューメーカーの中では

トップクラスだと言っていいでしょう。

今後ますますビッグなメーカーに

なっていくと思います」

 

(了)

 

…………

 

○ UK Corporation連載企画

『カスタムの輝き』バックナンバーはこちら

 

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