21日の
『グランプリイースト第4戦 in 池袋ロサ』(GPE-4)で、
プロ通算3勝目を飾った
ジュリアン・セラディラの談話をお届けします。
ジュリアンは26日から
中国・九江で行われる
WNT.ランキングイベント
『ルーシャンオープン』に出場します。
…………
――約1年ぶりの優勝です。JPBAプロとしては3勝目。
ジュリアン・セラディラ(以下、JS):とにかく嬉しいですね。昨年2回優勝できましたけど、そこから2、3年ぐらい結果が出ないという流れにならなくて良かったです。コンスタントに活躍して安定して上位に入って、たまに優勝できるという形が理想ですが、そこに近付けた気がしています。
――2日間のプレー内容は?
JS:今回は予選から2日間ロサさんで撞きましたけど、全体的に良いイメージで撞けたと思います。実は僕はロサさんの青いラシャのテーブルのエリア(少し穴幅を絞ったテーブルが並ぶエリア)とあまり相性が良くないというか、イメージがよくなかったんです。なぜかロサさんでは苦しい試合になることが多くて、第1シードだったのに予選落ちしたこともあります。だから、余計にロサさんで優勝できたということが嬉しいです。今回、予選の初戦は相手選手に勢いがあって途中まで接戦だったのでちょっと不安になりましたけど、そこから調子を上げて乗り越えられました。決勝日はイメージも調子も良かったと思います。
――ベスト8では羅立文に逆転勝ちを収めて、羅プロの“6大会連続優勝”をストップしました。
JS:嬉しかったですね。中盤までは真剣にやっていたのに上手く行かなかった場面が続いたので、2-6にされた時は諦めた訳じゃないですけど、「楽しもう」モードに入った時間帯もありました。でも、羅さんにもミスが出ていつの間にか5-6ぐらいになって、「あれっ、勝てるかもしれないぞ。チャンスだ」って。もう1回そこで「勝ちに行く」モードに変わりました。そんな感じで決勝日は目まぐるしく感情が入れ替わっていたし、10回ぐらいスイッチを切り替えていたので、色々なモードのジュリアンが出てましたね(笑)。
――準決勝(vs 嶋野聖大)はヒルヒルの接戦でした(8-7)。
JS:いや~、ドラマチック過ぎる試合でした。あれこそ公式の試合動画が欲しいです(笑)(※この試合はライブ配信や録画はなかった)。最後の最後、ヒルヒルの10番まで、どちらが勝つか全くわからない試合でした。さすがにヒルヒルになった時はだいぶ緊張感がありました。
――そして、決勝戦(vs 神箸渓心)は神箸プロが序盤リードしていましたが、2-4からジュリアンが逆転。
JS:神箸プロも調子が良さそうでしたし、ブレイクも決まってましたね。ターニングポイントは3-4の時の神箸プロの7番ミスだと思います。それまではちょっと僕もぼや~っとしてた感じでしたけど、あのミスをしてくれた時に目が覚めました。「ここを取ったら、互いのメンタルのバランスが入れ替わるな」と感じてすごく気合いが入りました。あれもスイッチが切り替わった瞬間の一つです。
――そこから最後まで難しい配置もミスなく取り切っていましたね。シュートが安定していて。
JS:そうですね。シュートのイメージが以前よりも良くなりました。6月に実家(スイス)に2週間ぐらいいて、向こうではあまり球が撞けてなくて、帰って来てからすぐ『モルディブオープン』に行きました。当然調子は整ってなかったので結果はよくなかったです(グループラウンド敗退)。でも、モルディブから帰って来て練習時間が増えました。最近は『Oops!』(ウップス。東京都品川区)さんで練習することが多いんですが、あそこの花台がすごく渋いんです。あの花台のおかげで入れが鍛えられたと思います。
――前回優勝コメントを聞かせてもらってから約1年が経ちました。この1年の間もジュリアンはたくさん海外の大会に出ています。海外遠征を通してどんなところが成長したと思いますか?
JS:一番は間違いなくメンタルコントロールですね。勝負強さと言ってもいいかもしれません。例えば、ポジティブなマインドを維持すること、焦らないこと、大事なところを大事に取ること、とか……もう山ほどあります(笑)。それと、ブレイクの大事さを痛感しました。海外のプレイヤーは本当に皆ブレイクが上手くて。仮に他のスキルが同じぐらいだったとしても、やっぱりブレイクの差で負けちゃいます。だから、最近はブレイクの練習にも力を入れてます。ジャンプもそうです。足りてない部分を上げていかないと海外では通用しないですね。
――26日からWNT.ランキングイベントの『ルーシャンオープン』(Lushan〈廬山〉 Open。中国・江西省 九江市)ですね。
JS:今回GPEで優勝できて自信もついているので、いつもよりも楽しみながらビリヤードができると思います。それと、WNT.ランキングイベントなのでできる限り多くの賞金(=ポイント)を獲得して、WNT.プロプレイヤーになりたい。それが目標ですね。『ルーシャンオープン』でもしベスト8ぐらいに入れたら、WNT.ランキングが上ってWNT.プロになれる可能性が高くなります。そうしたら、マッチルームのメジャーイベントへの枠がもらえるので(世界各地で開催される)予選会に行かなくてもよくなります。『ルーシャンオープン』の後は、8月にタイで行われるチャイニーズ8ボールの大会に出ます。9月は『ジャパンオープン』の直前に上海でWNT.ランキングイベント(『ZEN & YUAN8 OPEN』)があるのでそれに出ます。
――ジュリアンは世界中で撞いてますね。
JS:そうですね、たくさん移動してます(笑)。これからも日本と海外でもっと活躍できればと思っています。特に今回の『ルーシャンオープン』でいい結果が出せたら、これからの活動に繋がると思うので頑張ります!
(了)
Julian Serradilla
1995年9月13日生、スイス・バーゼル出身・東京都在住
JPBA56期生(2022年よりプロ)
2023年『関西オープン』優勝
2023年『グランプリイースト第4戦』優勝
2024年『グランプリイースト第4戦』優勝
所属店:『JM』(東京)
使用キュー:プレー、ブレイク、ジャンプ、全てユニバーサル(プレーシャフトはCS+)
キューケース&グローブ:3seconds
スポンサー:ユニバーサル、キューショップジャパン、3seconds、ハイブリッドチョーク
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