28日(日)の
優勝した竹中寛プロの
談話をお届けします。
取材は大会翌日に行いました。
…………
――GPWで2大会連続優勝を飾りました。
竹中:今まで2大会連続優勝はなかったし、なかなかできることじゃないんでやっぱり嬉しいですね。ただ、内容はねぇ……ちょっとアレでした(苦笑)。
――今回はシードで決勝日から登場。4試合プレーしましたが、内容は満足行くものではないと。
竹中:はい、準決勝(vs 辻田佳一)だけは良い感じで撞けたかなと思いますけど、トータルではあまり良くなかったです。たくさん先球を飛ばしたし、ネキストも出なくてね。特にベスト16(vs 高木悠次)はクッションが速かったのもあるんですけど、もうめちゃくちゃでした(笑)。普通なら負けてる試合だったけど、今回は僕の相手が皆失敗してくれてね。だから、なんやろう、「今は勝ち運があるんかなぁ」と思いました。
――普段GPWの決勝日は7ラック先取が多いですが、今回は8先でした。1ラックの違いは大きいですか?
竹中:大きいのは大きいですね。特にヨーイドンの瞬間は、ロングゲームの方が短いよりかは気持ち的にだいぶ良いです。ただ、リーチがかかったらもう7も8も変わんないですよ。
――決勝戦(vs 北谷好宏)は見応えのある接戦でした。
竹中:試合前のインタビューでは2大会連続優勝したいと言いましたけど、始まってみたら一緒です。単に「よしくん(北谷好宏プロ)と試合をしている」というだけで、「決勝戦だから」とか「2大会連続がかかっているから」みたいな気持ちはなかったです。ただこの試合を一生懸命やりきるだけだと思ってました。
――序盤~中盤は競り合いで、終盤は竹中プロの展開になりました。
竹中:あれは競り合いというか、途中からよしくんのブレイクが当たれへんかったし、運良く僕が付いて行けただけですよ。よしくんの1回目のブレイク(第2ラック)はすごかったですね。そのままマスワリもしてね。「なんじゃこのブレイク。毎回続けられたら勝てることないな」と思いながら見てました。でも、その後ブレイクスクラッチを2回してたから(※2回とも竹中プロが1番から取り切った)。そういうのも勝ち運なんかなぁと。
――決勝戦でのご自身のプレーは?
竹中:たまたま先球は入っていたけど、一個もネキストが出てなくて、イメージとは全然違うことになってました。取らなあかん配置をセーフティに行ったりもしたし。
――最後(第13ラック)は2-4コンビから取り切りました。思った通りに撞けましたか?
竹中:まずあんな形が回って来ること自体、ツイてたなと。僕のブレイクノーインの後、よしくんが1番を立てキューで上手いこと入れたのに2番は隠れて。クッションから当てたら、2-4コンビが死んだ形(当てたら入る状態)になっていて。あれがもし違う形になってたら、全然違う展開になってたと思います。最後の僕の取り切りは……いつも通りですよ。ネキストは出てないんで、「なにしてん! なにしてん!」言いながらね(笑)。最後の7番から8番もただのラッキーですから。7番入れて手球は8番とクッションの間を抜きに行ってるのに8番に当たって、しかも当たったおかげで反対のコーナーに通ったみたいな感じだったんで。もうツイてたとしか言いようがないです(笑)。
――年間2勝は2017年以来です。今、よく撞けている感覚はありますか?
竹中:いや、よく撞けてるとか調子がいいという感じはあまりないです。前回(GPW-2)の方がまだイメージ通り撞けている感覚がありました。今まで『session』さんではちゃんと球を入れた記憶がなかったんですけど、それは今回も一緒でした。そこまでテーブルが難しい訳ではないんですけど、テーブルごとにコンディションが違うからなのか、「難しいな」と思いながらやってました。
――新しいキュー(『UNLIMITED』)を使い始めて5ヶ月ぐらい。キューにはより慣れてきたのでは?
竹中:だいぶ慣れてきましたね。でも、まだ完全には合わせられてないです。微妙なタッチの感じはまだまだ。カーブとかが難しく感じますね。
――ブレイクはだいぶ安定感があるように見えました。
竹中:ブレイクはまあまあですね。でも、強く行ったら全部スクラッチしてたんで(笑)、今回もブリッジは組まずにオープンレストで真ん中に当てに行っただけ。先球は入ったり入らなかったりでしたけど、スクラッチだけは避けられたのでそれは良かったです。
――次の目標とは?
竹中:目標は……う〜ん、常に上を目指してやっているだけなんでね。でも、最終的にはJPBA年間ランキング3位に入りたいなとは思ってます。そう、来月久しぶりに台湾に行こうと思ってます。『アジア選手権』(ACBS Asian Pool Championship。男子&ジュニア。8月下旬開催)です。うちの蒼生くん(たびたびGPWの決勝ラウンドに進出している国内トップジュニアの金澤蒼生。竹中プロのお店『SAMURAI』所属)がジュニアの部に出る予定なんで、その引率がてら、ファーストステージ(=現地直前予選)からになると思うんですけど久しぶりの海外戦を楽しみたいですね。
(了)
Hiroshi Takenaka
JPBA44期生(2010年プロ入り)
1972年1月17日生
大阪府出身
2012年『北陸オープン』優勝
2013年『北海道オープン』優勝
2017年『ハウステンボス九州オープン』優勝
2023年『全日本ローテーション』優勝
『グランプリウエスト』では9勝
『Pool&Darts SAMURAI』(兵庫県加東市)所属
タップは『斬』
プレーキュー、ブレイクキュー、ジャンプキューは『UNLIMITED』
グローブは『OWL』
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