カルロ・ビアドの連覇で閉幕した
WNT.ランキングイベント、
『ラックスMVPオープン』
(Raxx MVP Open 2024)。
※大会結果記事はこちら
出場していた日本人WNT.プロ、
吉岡正登プロより、会場と試合の
様子を教えていただきました。
※大井プロのYouTubeでも
大会の裏側が見られます。
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吉岡正登・記:
◇ 移動日
アメリカ・アトランティックシティからHello。吉岡正登です。もうすぐ『USオープン』が始まりますが、先にニューヨークで行われた前哨戦の『ラックスMVPオープン』を振り返ります。
まず、ドイツ→アメリカの移動について。『ヨーロピアンオープン』開催地、ドイツのフルダからバスと電車(約1時間)でフランクフルト空港へ。そこから飛行機で大西洋を渡りました。
ニューヨークのJFK空港まではわずか8時間半のフライト。10時間以内のフライトは結構近く感じるようになりました。しかし、この飛行機が離陸寸前に機内待機となり、1時間以上も飛ばないというアクシデント。結果無事に飛び立ったのですが、時差の関係で昼に発ち、昼に到着。大井プロと2人して時差ボケで体の疲れがピークに……。試合は3日後だったので、その日はスーパーへ買い出しに行くだけで後はゆっくり休みました。
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◇ 宿
ニューヨークでも民泊(エアビーアンドビー)です。今回の宿は一軒家の地下の部屋で、オーナーは1階より上に住んでいました。広さは十分で、会場までUberで10分ほどと立地も良かったです。
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このあたりはおよそニューヨークというイメージとはかけ離れた田舎風なエリアで、宿の周辺は大きな家が建ち並ぶ閑静な住宅街でした。エアビーのホストの方もそうだと思うのですが、ジャマイカ周辺地域からの移民の方々が多く住むエリアのようでした。
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◇ アメリカの食
やはりアメリカは、外食はもちろんスーパーの品物も少し高い印象を受けました。ですが、やはりどこへ行ってもスケールが大き過ぎて驚きます。ビリヤード場もそうですが、スーパーは広く、商品の種類や量などもとにかく豊富でした。
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めちゃくちゃ美味しかった『YOUTA RAMEN』(ようたラーメン)。1杯18ドルでした。
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◇ 会場
会場となる『Raxx Pool Room』は、ニューヨークと言ってもJFK空港からタイムズスクエアなどがある中心街とは反対側へ進んだエリアにあります。
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1フロアにダイヤモンドの9フィートテーブルが21台、7フィートテーブルが8台と、29台設置された巨大店舗。その他大型モニターに、テーブル席、20人ほど座れるであろうバーカウンターまで設置されていました。フードメニューも充実していました。大会前に2日間練習に行きましたが、3~4時間ほど練習して、ドリンクも頼んで大体毎回40ドルぐらいでした。1時間1テーブル10ドルぐらいでしょうか。
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1枚目は『ヨーロピアンオープン』チャンピオンのミッキー・クラウス選手(デンマーク)。2枚目の左側はライブ配信を担当していたUpState ALさん。その隣は大会前日、一人で熱心に練習していたジョン・モラ選手(カナダ)。3枚目は配信ブース。
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ポケット幅は全て統一されていて、決して甘くはないのですが、ワールドクラスの選手がプレーするには甘いのかなという印象。『ヘルシンキオープン』の時もそんな感じでした。WNT.メジャーイベントの4インチ幅のポケットで撞き慣れているトップ選手達はみんなキューが出ますね。
ただ、『ヘルシンキオープン』と違うのは、WNT.メジャーイベントと同じく勝者ブレイクなところ。ポケット幅が広いとそれだけブレイクイン率が上がるので、連マスを出したり出されたりで一方的な展開になる可能性も高まります。
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ただし、今大会も初日にラック担当者の研修が行われていたように、即席のレフェリーラックなので、その出来次第ではブレイクが入りにくくはなります。実際、僕の体感的にはラックの立ち具合は半分半分ぐらいでした(汗)。
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◇ 試合を終えて
今回、アメリカのビリヤード場で行われる、いわゆる「ハウストーナメント」に初めて出場しましたが、とても良い経験になりました。ましてや『USオープン』直前の前哨戦とあって、世界のトップランカーも多数参加する大会。特設会場での大会のように台間は広くないので、いつもよりかなり近い距離の中で強豪たちが鎬を削る様はまさに眼福でした。
その中で、勝者3回戦でD・アルケイド選手(スペイン)とTVテーブルでギャラリーに囲まれる中、ヒルヒルの闘いが出来たのは良い経験でした。大会を通してプレー面は上向き、ブレイクも良い感触のものが掴めてきていました。
しかし、アルケイド戦ではブレイクが入らず苦戦。敗者5回戦のR・スーケー選手(ドイツ)とのゲームは、僕が1ラック目のコンビチャンスを逃して相手に取られ、そこから2連マス、セーフティされてジャンプで当てるだけ、3連マスと一気に0-7まで走られました。
もちろんこちらもそれぐらいのプレーを返せる可能性があるとは言え、なかなか厳しい展開でした。
『ヨーロピアンオープン』に続いて賞金圏内手前での敗戦は余計に悔しい結果になりました。今回の遠征最後の『USオープン』では大きな成果を上げられるように頑張りたいと思います。
(了)
※吉岡プロのSNSでも現地情報が発信されています。
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◇ ラックスMVPオープン関連記事
8/19 カルロ・ビアドが連覇!
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8/16 大井勝者最終へ、吉岡敗者側へ。Day1
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