〈BD〉「初の決勝戦でも球に集中できていたと思う」―― GWP-5 in 佐賀でプロ初優勝、正﨑洋行の談話

 

29日(日)に行われた

グランプリウエスト第5戦 in 佐賀 session

(GPW-5)。

 

そこでプロキャリア初の

優勝を飾った正﨑洋行

(しょうざき ひろゆき)の

談話をお届けします。

 

取材は大会翌日に行いました。

 

ーーーーーー

 

――プロ入り10年目での初優勝。ゲームボールを入れた直後のお気持ちは?

 

正﨑:めちゃくちゃ嬉しかったです。ずっと優勝したいと思ってましたし、「やった! やっと優勝できた」っていう感じでした。家族や周りの人達も喜んでくれて、たくさんお祝いのメッセージもいただけて本当に嬉しかったです。

 

――自身のプレー内容を振り返ると?

 

正﨑:1日を通して自分ではよく戦えていたと思います。ブレイクには自信を持ってましたし、ミスもしてるんですけど球は入れられてましたし、手球のコントロールもある程度思ったようにできていたと思います。

 

――よく戦えた要因とは?

 

正﨑:ようやく技術や知識が身に付いてきて、自分のお店(福岡『ビリヤード 正﨑』)以外でも対応できるようになってきたのかなと思います。今までは自分のお店のテーブルだと良い感じで撞けるんですけど、よそに行くとパフォーマンスがガタ落ちしてしまうことがよくありました。今回の会場の『session』さんも以前はそうで、特によく転がるテーブルには合わせられなくてダメになってました(苦笑)。それでも何度も試合でsessionさんで撞かせていただいて、ようやくコンディションに適応できるようになってきたのかなと思います。転がる台でも少しはちゃんと撞けるようになりました。

 

――決勝戦(vs 北谷好宏)もブレイクとシュートに安定感を感じました。

 

正﨑:小さい頃からお世話になっていて尊敬する北谷プロと、プロ公式戦の決勝戦という舞台で対戦できたことがまず嬉しかったです。胸を借りるつもりで向かって行きました。でも、始まってみたら相手どうこうではなく球に集中できていたと思います。ちゃんと狙って、不安だったら構え直して……自分のプレーをやりきるだけでした。

 

――決勝戦を撞くこと自体が初めてでしたが、緊張感は?

 

正﨑:自分の球に集中していたのであんまり覚えてないですけど……最後のマスのブレイクをする時に「これが最後のブレイク。ここで決めたいな」っていうのは頭をよぎりました。そして、台上の球が少なくなって行くにつれて初優勝の緊張感をちょっとだけ感じていたと思います。でも、腕が震えるとかはなかったですね。

 

――最後は5-2からマスワリ連発で上がりました(7-2で勝利)。

 

正﨑:なんとなくは覚えてましたけど、後から動画を見返して「ああ、連チャンで上がったんやな」と。結果として取り切って勝てたことは良かったんですけど、上がりのマス(7点目)はポジションがダメでした。1番→3番は本当は3番の裏を通して3番コーナー狙いだったんですけど、手球がショートしてしまって。ちょうどサイドに狙える場所だったので助かりました。プランを変更しながらの取り切りになりましたけど、冷静にテーブルを見ながら対応できていたと思います。

 

――プロ入り後しばらく関東で活動していました。福岡に戻ってどのぐらい経ちますか?

 

正﨑:3年9ヶ月ぐらい……かな。こっちに戻って来てからも試合には全部出させてもらってます。何度も悔しい思いをしてきましたけど出続けてきて良かったです。関東にいた頃はビリヤード場も多かったですし、色々なお店で色々な方と撞くことができました。でも、今は普段ずっと自分のお店にいるので、よそに行く機会がとても貴重です。さっき言ったように、技術や知識が付いてきてよそでも少しずつ撞けるようになってきたと思いますけど、もしこの先予選落ちが続いたりしたら「あの優勝はたまたまだったんだろう」と思われてしまうので、そう思われないように頑張りたいですね。

 

――今後の目標やなりたいプレイヤー像とは?

 

正﨑:前から常にイメージしているのは「大会でめちゃめちゃ勝ちまくる自分の姿」です。そこまで行くにはまだまだ自分の実力は足りてないです。ただただ技術不足なのですが、よそでボロボロになってしまう自分がまだいるので、内と外のパフォーマンスの差をなくして行くこともそうですし、単純に実力の底上げも必要だと思います。

 

――最後に、応援してくれている人たちへ一言。

 

正﨑:まず初めに、いつも九州でグランプリウエストを開催してくださっているsessionの中村さんにはとても感謝しています。そして、日頃から支えてくれている家族や応援してくださるお店のお客さん、九州の皆さん、キースアンディのチャレンジマッチロードで出会った全国の方々にも感謝しています。いつも僕を気にかけてくださり、期待してくださっている皆さんにやっと優勝の報告ができて嬉しいです。今後も応援よろしくお願いします。

 

(了)

 

ーーーーーー

 

正﨑洋行 Hiroyuki Shozaki

生年月日:1991年12月26日

出身・在住:福岡県

プロ入り:2015年(JPBA49期生)

主な戦績:

2024年『GPW-5 in 佐賀 session』優勝

他、3位入賞5回

プレーキュー:キースアンディ

ブレイクキュー:キースアンディ

ジャンプキュー:ブラックジャック

グローブ:OWL

タップ:KAMUI

スポンサー:キースアンディ、OWL、KAMUI BRAND、ココカラダ、session

所属店:ビリヤード 正﨑(福岡県福岡市)

 

◇ 2024 GPW
3月『GPW-1 in 愛知 名城』(北谷好宏/川端聡)
5月 『GPW-2 in 愛知 ダマデノッチェ』(竹中寛/和田敏幸)
7月『GPW-3 in 佐賀 session』(竹中寛/北谷好宏)
8月『GPW-4 in 大阪 DRAGON』(北谷好宏/飯間智也)
今回→ 9月『GPW-5 in 佐賀 session』(正﨑洋行/北谷好宏)

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

第6巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>