〈BD〉「GPEで早く結果を出したいと思ってました」――GPE-5 in 埼玉 WIND優勝・神箸渓心の談話

 

10月13日(日)の

グランプリイースト第5戦 in 埼玉 WIND

(GPE-5)で優勝した

神箸渓心(かみはし けいしん)の

談話をお届けします。

 

大会翌日に取材しました。

 

ーーーーーー

 

――プロ入り2年目で2度目の優勝を飾りました。

 

神箸:素直に嬉しいです。GPE(グランプリイースト)では初めて優勝できました。前回(GPE-4)が準優勝で、その次にすぐ優勝できたので達成感もあります。

 

――初優勝(2023年『全日本14-1選手権』)の時と感覚は違いますか?

 

神箸:そうですね。去年の『全日本14-1』はやっぱり「プロ入り初」でしたし、特に決勝戦が大激戦だったので、優勝した後はだいぶ気持ちが高まってました。それに比べると今回は、もちろん嬉しいのは嬉しいんですけど、自分の中で最近だんだんとGPEで悪くない感じで撞けるようになってきて、前回準優勝した後での優勝だったので、気持ちの高まり方は初優勝の時とはちょっと違ってますね。特に今回は決勝戦(vs 杉山功起。7-1)のスコア的に大きなアドバンテージもあったので。もし競り合いを制していたら雄叫びを上げてたかもしれないです(笑)。

 

――2日間、よく撞けたと思いますか?

 

神箸:土曜日の最後の試合(ベスト32。vs 新井栄一郎アマ)はダメダメでしたし、準決勝(vs 浦岡隆志)も自分の不注意でミスをしたり、テーブルが難しかったので結構苦労してました。なので100点とは言えないです。でも、要所要所は抑えられていたと思うので、及第点ぐらいは付けてもいいかなと思います。

 

――勝因は?

 

神箸:ブレイクも含めて練習してきたことをそれなりに出せたと思いますし、あとは純粋にラッキーだったと思います。特に準決勝は2ラック連続でラッキーショットがありました。一つは入ってもおかしくない形ではありましたけど、もう一つは完全にフロックでした。ただ、全体的に見ると、勝負際でのミスはほとんどなかったかなと思います。

 

――今回のブレイクは「9ボールオンフットラックのブレイクボックス有り」ということで、近年の国際大会に近いルールでした。準備はしていましたか?

 

神箸:3パターンぐらいブレイクを用意して、どれが一番いいかを探りながら練習してました。試合でも3つ使いました。はじめのうちはウイングボールと1番の両方を入れに行くブレイクをメインでやってましたけど、最終的には1番だけを(サイドに)狙うブレイクが一番合ってるように感じたのでそれだけにしてました。

 

――決勝戦ではJPBA東日本の同い年のライバル、杉山功起プロと対戦しました。意識はしてましたか?

 

神箸:もちろん功起には負けたくないと思ってますし、同世代のライバルということで以前から比べられているのもわかっています。でも、今回は自分が思ってたよりも相手が功起だということを気にせずに撞けました。

 

――決勝戦は終始神箸プロペースで、精神状態も落ち着いているように見えました。

 

神箸:そうですね。その前の準決勝がだいぶ精神的にキツくて、ずっと緊張を強いられていたおかげで、決勝戦はリラックスして撞ける場面が多かったかなと思います。テーブルも、決勝戦で使ったテーブルの方がポケット幅が広かったので、準決勝に比べるとやりやすかったです。でも、準決勝で撞いたような難しいテーブルも楽しいですけどね。

 

――最後まで気を抜かずに走り切り、きっちりとマスワリで上がりました(7-1)。

 

神箸:功起はらしくないミスもしてましたけど、それに僕が付き合って相手のペースに合わせてしまったらすぐ復活するだろうと思ってました。そうさせないように、自分にチャンスが来た時にはしっかりと決め切らないといけないなと。それができたことは自分でも褒めてもいいかなと思います。

 

――それがさっき言っていた「要所要所は抑えられていたと思う」ということですね。

 

神箸:そうですね。例えば決勝戦の第6ラックは難しい9番(「フットショット」をより薄くした形)を撞くことになりましたけど、「これを外したら相手に流れが行くかもしれない」と勝負の分かれ目だということも認識しながら、ちゃんと決められました(※神箸プロが5-1とした)。そんな場面が2日間を通して結構あったと思います。ミスがすごく少なかったということではないんですけど、相手に流れを与えないというか、取るべきところでちゃんとポイントが取れていたかなと。

 

――昨年5月に『全日本14-1』で優勝した後、「早く2勝目を」と意識していましたか?

 

神箸:そんなに焦っていた訳ではないですけど、「勝ちたい」という気持ちは毎回どの試合でもありましたし、中でもGPEで早く結果を出したいと思ってました。GPEの決勝日に残れない時期が続いていたので(笑)(※神箸プロはプロ入り後12回GPEに出場して決勝日に進んだのは今回を含めて3回)。そして今回、GPEで優勝できたことで「やっとそれなりに撞けるようになってきたのかな」と自信になりました。これでGPEランキングも上がって行くと思いますし、さらに自信を持って撞けるようになると思います。

 

――今シーズン、国内公式戦はあと3つ(『北陸オープン』『GPE-6』『全日本選手権』)。何を意識して参戦しますか?

 

神箸:今回優勝できたことはとても嬉しいですけど、自分の中では「足りてないな」というところがまだまだあるので、そこを改善してとにかく安定して上位に残れるようになりたいですね。

 

――海外戦の予定は?

 

神箸:今のところはないですけど、これからも積極的に挑戦したいと思ってます。今年8月の『ACBS 9ボールアジア選手権』は負け―負けで終わっちゃったんですけど、やっぱり海外に行くだけでも意識が高まるというか、日本に戻って来てからの練習にも身が入ります。

 

――最後に、応援してくれている方々へ一言。

 

神箸:いつもサポートしてくれている家族、『JIN』のお客様、スポンサー様、ファンの皆様に良い報告ができて良かったです。皆さんの応援に感謝しています。これからもどんどん優勝して、何度でも良い報告ができるように頑張っていきたいと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

 

(了)

 

Keishin Kamihashi

2000年12月29日生まれ

愛知県出身

実父は神箸久貴プロ(JPBF。元JPBAプロ)

JPBA57期生(2023年プロ入り)

所属店:『JIN』(愛知県名古屋市守山区。父・神箸久貴プロが代表)

使用キューはMEZZ

スポンサー:MEZZ

主な戦績は

『全日本スヌーカー選手権』優勝3回(アマ時代)

『スヌーカージャパンオープン』優勝2回(アマ時代)

2022年『JPBA西日本グランプリ第1戦(GPW-1)』優勝(アマ時代)

2023年『全日本14-1オープン選手権』優勝

2024年『GPE-5 in 埼玉WIND』優勝

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

第6巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>

サポート宜しくお願いします

いつもありがとうございます。この記事を気に入って下さった方、「寄付してあげてもいいよ」という方がいらっしゃったらサポートしていただけると嬉しいです。BDおよび協力してくださっている方々の取材経費にさせていただきます。

金額は空白欄に適当に(15円から)書きこんで下さい(あらかじめ入っている金額はAmazonの設定なので気になさらないでください)。受取人は 「 billiardsdays@gmail.com 」です。よろしくお願いいたします。