〈BD〉「今回は本当に『勝てた』という感じがします」――全日本女子3C選手権6度目の優勝・西本優子の談話

 

3日~4日(火―水)の

全日本女子スリークッション選手権』で

2年ぶり6度目の優勝を飾った

西本優子の談話です。

大会翌日に取材しました。

 

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――2年ぶり6度目の優勝。率直なお気持ちは。

 

西本:選手権奪還はとても嬉しいです。特に準決勝と決勝戦のスコアがこれまで優勝した時よりすごく良かったので、それが本当に嬉しいですね。

 

――大会初日の予選リーグはぎりぎりの通過でした。

 

西本:気合いを入れて1年間みっちり練習してきたんですけど予選リーグは全然ダメで、最終ゲームで負けてしまってアベレージでぎりぎり通過。反省どころがありすぎてしまって「この1年間何だったんだろう?」とまで思いかけたんですけど(苦笑)、もう「ごちゃごちゃ考えても無駄だな」とそれ以上考えるのをやめました。2日目は気持ちをリセットして撞けたと思います。ただただ「球に向かって行こう」という感じでプレーできて、それが大会終盤のスコアにも繋がったのかなと思います。

 

――テーブルコンディションへの対応もできていたのでしょうか。

 

西本:はい。2日目はそれなりにテーブルに合わせた撞き方ができていたと思います。決勝リーグからトーナメントに向かって行く中で徐々に「あ、これでいいんだ」っていう実感がありました。

 

――準決勝(vs 宮下綾香)は25-2(6 inn.)という記録的なスコアでの勝利でした。

 

西本:自分自身のコンディションと気持ち、そして球の組み立てって言うんでしょうか、その全てが上手くはまっていたと思います。宮下プロには去年の準決勝で逆転で負けていたので、「少しでも気を緩めたら宮下プロは来る」と、絶対に隙を作らないという気持ちでやってました。その気合いが良い方に出たと思います。

 

――決勝戦では深尾典子アマと4度目の対戦。

 

西本:準決勝が良すぎたことと待ち時間がだいぶ長かったこともあって、決勝戦に向かう時はちょっと怖かったです。良い勝ち方をしてテンションが上がるとふわ~っと気が緩みがちになりますから。準決勝の内容を周りからも褒めていただけたりもして、それは嬉しかったんですけど、なんとか「浮ついた気持ちにだけはならないように」と心掛けていました。

 

――決勝戦は25-12(21 inn.)と、こちらも良いスコアだったのでは。

 

西本:まずまずよく撞けました。これまで深尾さんと撞いた試合は、過去の決勝戦も含めてドロドロした試合になることが多くて、それほど良いスコアではなかったので、その意味でも今回はすごく良かったです。自分としては準決勝と同じぐらいの出来だったかなと。少なくとも大崩れをすることなく撞けたことが嬉しかったです。

 

――最後は空クッションで上がりました。※試合動画アーカイブはこちら

 

西本:上手く撞けたと思います。この1年「手球の走るコースを勉強し直そう」というテーマに沿って練習していて、空クッションにも力を入れていました。大会2日間、はじめのうちはあまり合ってなかったんですけど、後半は結構大事なところで空クッションを当てられました。最後のあの形は意外に難しい配置だと思いますけど、良い読みが出来てその通りに空クッションで決められたので本当に嬉しかったですね。「練習の成果が出た!」と思いました。

 

――6度目の全日本制覇。今回はまた以前とは違った思いがあるでしょうか。

 

西本:はい、今回は本当に「勝てた」という感じがします。予選はボロボロでしたけど、気持ちの切り替えもできたし、トーナメント(準決勝&決勝戦)を良い形で勝ち切れたので、これまでとは違う感覚です。

 

――今後さらに強化したい部分などは?

 

西本:引き続き手球のコースを勉強し直しながら、苦手な配置をもっと練習していきます。例えば私はバタバタ、特に空中バタバタと言われる配置が苦手で、ずっと練習してきてホームのテーブルでは当たるようになってきたんですけど、今回のようなクッションの速いテーブルではほぼ当てられなかったので、そこは引き続き取り組んで行きます。

 

――最後に応援してくれた方々へメッセージを。

 

西本:長年にわたり応援してくださりありがとうございます。おかげさまで6度目の優勝を達成することができました。まだあと数年はプレイヤーとしてみっちり頑張っていきたいと思っています。まずは今月末に韓国で『アジア3C選手権』がありますし、今年も『世界女子3C選手権』(9月スペイン開催予定)に出られることになりましたので、良い成績を目指して頑張っていきます。引き続き応援よろしくお願いします。

 

(了)

 

Yuko Nishimoto

2006年JPBF入り

『全日本レディーススリークッション選手権』優勝5回

(2011年、2014年、2021年、2022年、2023年、今年)

『世界レディーススリークッション選手権』準優勝3回

(2012年、2014年、2023年)

『アダムエメラルドカップ』優勝6回

(2000年、2002年、2003年、2006年、2007年、2009年)

他、優勝・入賞多数

主な練習場所:『NIKKA5』(東京)

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