〈BD〉「きついなぁ。でもこれも試合やなと思いながらやってました」――全日本ローテ・2度目の優勝・竹中寛の談話

 

16日の『全日本ローテ』

(『第74回 全日本オープンローテーション選手権』)で、

自身2度目の優勝を飾った

竹中寛の談話をお届けします。

大会翌日に取材しました。

 

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――優勝の感想を。

 

竹中:今回は全体的にもう一つだったんで、「あんな内容でも勝てたんやなぁ」みたいな気持ちです。

 

――ベスト32から5試合プレーしました。

 

竹中:土曜日の2試合(ベスト32・ベスト16)はまだちゃんと撞けてたと思うし、他の試合でもパパパッと行けた場面もあるにはありましたけど、内容は全体的に大したことなかったです(苦笑)。日曜日の3試合(ベスト8・準決勝・決勝戦)は負けてもおかしくなかったですけど、相手がやってくれて(ミスしてくれて)回って来るという展開でした。会場(『マグスミノエ』)のテーブルコンディションも、土曜日はまだそこまで難しいと思わなかったけど日曜日は難しく感じたし、苦しみましたね。

 

――前回優勝した2023年大会は300点先取(1日開催)で今回は360点先取(2日間開催)。60点の差は感じますか?

 

竹中:そうですね。やっぱり短いより長い方が少しは腕の差も出やすいと思いますし、長い方が僕は楽しいです。でも、長くなるとその分疲れます(笑)。特にローテーションは9ボールよりも難しいセーフティを撞いたり、空クッションを撞くことが増えるんでね。60点違うとより疲れを感じやすくなると思います。

 

――決勝戦(vs 稲川雄一)は最後まで競り合いでした。どんな心境でしたか?

 

竹中:もちろん優勝と準優勝とでは賞金も違いますし、名前が残る残らへんというのも大きく違うので、「ここまで来たからには勝ちたいな」と思いながらやってました。でも、特に後半はしんどかったです。稲川くんの流れになってきて、ミスしてくれて回って来てもこっちもしっかり行けない状態だったからまた稲川くんに返してしまう……みたいな形だったので、「きついなぁ。でもこれも試合やな」と思いながらやってました。

 

 

――最終第6ラック、上がり際は9番でターンが回って来て、13番で一度セーフティを挟んで。

 

竹中:いやぁ、あれは13番に当てて出せなかったのでセーフティしただけです(苦笑)。最初から12番を入れながら手球を13番に当てに行くつもりでネキストを出したんですけど、12番がちょっと厚くなってしまって(※↑上の画像)。なので、弾かせ気味で右上を撞いたんですけど、押しがかからなくて13番に当てられなかったです。

 

――しかし、13番のセーフティはナイスでした。

 

竹中:まあ、あれは上手いこと撞けましたね。13番の加減だけちゃんと考えて撞いたんですけど、よくあの局面で加減を間違えずにできたなと。なかなかちゃんと隠れてくれることはないと思います。手球も一応短クッションの2ポイントぐらいに持って行くイメージをしてました。

 

――そして、相手は13番を空クッションで当てるだけとなり、竹中プロが13→14→15と3つ取って上がりました。

 

竹中:あと3つや言うてもね、イージーに見えるんですけどあの配置はだいぶ慎重になりました。冗談で「これ、14と15の順番が変わってくれとったらなぁ」と言うてました(笑)。15番を入れた時は「ああ、よかった。疲れた~」という感じでした。

 

――2023年に続いて2度目のローテーションタイトル。前回の談話取材では「普段ほとんどローテーションは撞かない」とおっしゃってました。

 

竹中:今回もローテーションの練習はしてないです。でも、前も言ったように嫌いじゃないです。去年(2024年大会)から360点になりましたけど、それでも強い人が相手でもチャンスはあるし、下の人にも負ける可能性があるというのがローテーションという種目の面白さだと思います。序盤頑張って1番から9番を取っても(45点)、相手に10番から15番を取られたら(75点)、相手がすごく有利ですから。そういうゲーム性も僕は嫌いじゃないですし、単純にボールが多いのは難しいけど面白いですね。

 

――2022年からの3年間、JPBAランキングで5位→4位→5位と高いアベレージを保っていますが、各大会で安定して上位に進める秘訣とは?

 

竹中:秘訣は……別にないですね。「1試合1試合頑張ろう。勝ったらまた試合ができる、また勝ったらまたできる」の繰り返しでやってきてるだけなんでね。根本には今も試合が好きというのがありますね。

 

――今年の目標は?

 

竹中:やっぱりJPBAランキング年間3位以内に入ることです。海外のことは今は何も決まってないですけど、できればアジアなど近くで出られるものがあればまた行きたいなとは思います。昨年末カタールに行きましたけど(『WPA カタールワールドカップ10ボール』と『アジア10ボール選手権』)、たしか16泊ぐらいしたんじゃないですか。長いこと居すぎてしんどかったんで、あそこまでじゃなくていいです(笑)。

 

(了)

 

Hiroshi Takenaka

JPBA44期生(2010年プロ入り)

1972年1月17日生

大阪府出身

2012年『北陸オープン』優勝

2013年『北海道オープン』優勝

2017年『ハウステンボス九州オープン』優勝

2023年&2025年『全日本ローテーション』優勝

『グランプリウエスト』では9勝

『Pool&Darts SAMURAI』(兵庫県加東市)所属

タップは『

プレーキュー、ブレイクキュー、ジャンプキューは『UNLIMITED

グローブは『OWL

 

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