〈BD〉「試合中どんどん冷静になれている自分がいます」――全日本女子プロツアー第1戦優勝・河原千尋の談話

 

16日(日)の

全日本女子プロツアー第1戦 in 千葉 BEEP』で

優勝を飾った、

日本女子トッププロ、河原千尋の

談話をお届けします。

大会翌々日に取材しました。

 

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――2025シーズン1勝目を挙げました。

 

河原:早めに1勝目を挙げられたことは嬉しいですし、安心感もあります。

 

――会場の『BEEP』(千葉市)で撞くのは一昨年以来2度目でした。お店の雰囲気やテーブルコンディションには早く馴染めましたか?

 

河原:そうですね。2年前にも行っているので雰囲気はわかってました。テーブルはほぼ全台新ラシャに張り替えてくださっていて、どの台もコンディションが同じような感じで、違いは微妙にあるかな?ぐらいだったので合わせやすかったです。自分が好きなコンディションでした。

 

――2日間のプレーの状態は? 

 

河原:状態は……良かったですね。今強化中のテーマをしっかりとプレーで出せたと思います。

 

――印象に残っている試合は?

 

河原:土曜日の1試合目(勝者2回戦 vs 元廣麗子。7-5)です。あの試合はテーブルコンディションに対応できず、ネキストが出せなくなり、球も入れられなくなって1-5まで相手にリードされました。でも、「チャンスが来たらやることをやるだけだ」という気持ちでちょっとずつ繋いで行ってもぎとった1勝だったと思います。以前の自分ならああいう試合になったら折れてしまっていたかもしれません。そんなメンタルの不安定さがなくなってきたことを実感できた試合でした。

 

――決勝戦(vs 平口結貴)は河原プロらしい安定した内容だったと思います。マスワリも3発出ていて。

 

河原:「最後はマスワリで上がれたな」ぐらいでマスワリの回数とか細かい内容はあまり覚えてないです。自分ブレイクのマスも相手ブレイクのマスも単に一つのマスとして捉えて撞けていたと思います。

 

――昨年は年間3勝を挙げてJPBA女子ランキング11度目の1位でした。今年の数字的な目標は?

 

河原:今年も3勝……いや、4勝ですかね。もし(国内女子プロ公式戦の)年間開催数が15~16戦ぐらいあれば、4勝が現実的な目標になるのかなと思いますが、実際は11~12戦ぐらいなので(昨年は12戦)、それで4勝はちょっと難しいラインだとは思います。なので最近は3勝を目安にしていますが……でも、あえて目標として掲げるなら4勝ですね。

 

――少しさかのぼりますが、2月末の『PBS 女子ラスベガスオープン』は5位タイでした。

 

河原:去年もちょいちょい海外大会に出ていて、そのままの流れであまり間を空けずにラスベガスに行けたので、状態的には良かったと思います。

 

――ベスト8vs 韓雨(中国))はセットカウント2-2となった直後のシュートアウト(固定配置のシュート合戦)で敗れました。

 

河原:そうなんです。あれはルールを把握してなかった自分のせいなんですけど、シュートアウトに入るタイミングを間違えていて、心の準備が出来てなかったです。私は互いに2セット取ったら(2-2になったら)第5セットに入って、そこで点数が3-3になったらシュートアウトに入るんだと思ってました。でも、実際は2-2になったらすぐ(第5セットはなくて)シュートアウトで。しかも、タイムアウトも取れなかったので気持ちを整える時間がなくて。もう全く入らなかったですね。いつもなら格上の選手を相手にシュートアウトまで持って行けたら嬉しく感じます。「あとは入れるだけの勝負ができる」という心構えができるので。でも、あの時はそんな心構えもできないままでした。それにしてもあそこまで(シュートが)落ちるんだなぁ……とは思いましたけど(苦笑)。

 

――そしてまた別のイベントの話になりますが、3月8日~9日の『BLUEROSE CUP 日韓女子対抗戦』に参加。日本チームは敗れてしまいましたが、河原プロ個人としてはイベントを楽しめましたか?

 

河原:はい、とても楽しめたし、興奮したし、良い経験ができましたし、韓国チームのナイスプレーも見られたし……全てが良かったです。チーム戦やペアマッチのイベント自体が少ないですけど、私はもともと好きですし、もっとやりたいですね。個人戦では味わえないようなあのドキドキ感って貴重だなって本当に思います。また機会があればぜひ参加したいと思います。

 

――わかりました。今後の予定は? 海外戦は?

 

河原:海外はまだ確定しているものはなくて、たぶん次は早くて7月ぐらいか夏以降になるんじゃないかなと思います。なので、『関東レディース』(4月)、『全日本女子プロツアー第2戦 in POOL LABO』(5月末)、『京都レディース』(6月)と国内の大会が続きます。でも、どんなスケジュールでも日々やることは変わりません。強化中のものをさらに追求していく。それが一番結果に繋がっている実感があるので、今まで通り続けていくだけです。それが自分のメンタルコントロールにも良い影響があるというか、勝手に試合中のメンタルも鍛えられている感覚もあって、試合中どんどん冷静になれている自分がいます。

 

(了)

 

Chihiro Kawahara

1985年1月5日生 

JPBA39期生

JPBA女子年間ランキング1位・11回

(2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2023年、2024年)

『女子9ボール世界選手権』準優勝1回(2016年)/3位1回(2024年)

『台湾 アムウェイカップ』3位(2016年)

アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回

『ミシガンオープン女子』3位(2023年)

『ACBSアジア女子9ボール』3位(2024年)

『ジャパンオープン』優勝2回(2013年、2015年)

『全日本女子プロツアー』優勝13回

『関西オープン』優勝6回

『東海グランプリ』優勝4回

『大阪クイーンズオープン』優勝4回

(※前身の『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇))

『セントラルレディースオープン』優勝2回

『九州レディースオープン』優勝1回

『北陸オープン』優勝3回

『関東レディースオープン』優勝4回

『全日本選手権』準優勝3回

『京都レディースオープン』優勝2回

その他、優勝・入賞多数

『アンセーズ』(大阪)所属

使用キューはEXCEED & MEZZ

使用タップは

スポンサー:BANDEL、Roi MARKETING DESIGN、西日本装建工業

 

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◇ 2025 JPBA女子プロ公式戦

 

1月『関西オープン』 ソソア(韓国)/河原千尋

3月『全日本女子プロツアー第1戦 in 千葉 BEEP』 河原千尋/平口結貴

 

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