若きデンマーク人プレイヤー、
ミッキー・クラウスの優勝で
幕を下ろしたWNT.メジャーイベント、
『ヨーロピアンオープン』。
※大会結果記事はこちら
出場していた日本人WNT.プロ、
吉岡正登プロより、
開催地のドイツ・フルダと
大会の様子を教えていただきました。
※大井プロのYouTubeでも
現地の様子が見られます。
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吉岡正登・記:
◇ Day0(大会前日)
ドイツ・フルダからGuten Tag(こんにちは)、明日はアメリカ・ニューヨークからHello。フルダ滞在最終日となった吉岡正登です。『ヨーロピアンオープン』を振り返ります。
『ヨーロピアンオープン』の開催地、ドイツ・フルダに入ったのは大会前日(8月5日)の夜でした。フィンランド・ヘルシンキからは夕方のフライトだったので、宿をチェックアウトした後、湖のそばにある貸切サウナに寄ってからヘルシンキ空港へ(フィンランドと言えばマリメッコとムーミン)。フランクフルト空港までは約3時間の空の旅。一度EU圏に入国しているので、ドイツへは手続きなしですんなり入れました。
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フランクフルトからフルダまでは約100km。交通手段は電車と車がありましたが、到着したのが18時と遅かったですし、カナダのジョン・モーラ選手も同じ便で着いたので、3人一緒により早く行ける車での移動を選びました。僕も大井プロも翌日のDay1の第1回転(現地6日朝10時)に試合が組まれていたので、少しタイトなスケジュールになってしまいました。
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フルダでも宿はエアビー(Airbnb=民泊)を選択。今回滞在したのはとても大きな一軒家。
2階建てで2階はオーナーご夫妻が暮らしていて、僕たちは1階と地下が使えました。キッチンも広く、寝室が2部屋、他にも2部屋あり、2人では持て余すほどの広さ。フルダの中心街からは少し距離がありますが、静かな郊外という立地です。ここから会場のある『エスペラントホテル』までは徒歩15分ほどでした。
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◇ 大会会場
会場はフルダの駅すぐそば。『エスペラントホテル』に隣接するとても大きくて綺麗なホールです。
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会場内の雰囲気はいつものマッチルームメジャー大会のそれ。1階にテーブルが26台、2階には4台のプラクティステーブルがあります(最後の3枚が2階の画像)。上からも見渡せるし、テレビテーブルの横にはひな壇式の観客席が広がり、とても観戦がしやすい会場でした。
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ビリヤード企業のブースもたくさん出ていました。
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テーブルセッティングは他のWNT.メジャー大会と同じ仕様。やはり4インチポケット(コーナー穴幅10.16cm)は侮れません。『ヘルシンキオープン』とは比べ物にならないほど難しく感じました。
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◇ フルダの街並み
フルダはとても歴史のある街で、今でも立派な大聖堂や宮殿が残る見どころの多い場所でした。駅のすぐそばにある石畳みの広がる旧市街は昔ながらの雰囲気を残すホテルや飲食店なども多く、いつもとても賑わっていました。そこを1周見て回るだけで1日かかるほどの広さです。完全に観光客向けではなくて、むしろ現地に住む方々の憩いの場的な印象でした。
フィンランドに比べて少し気温が高かったですが、日中でも30℃に届かないぐらいなので、まだ過ごしやすかったです。会場までの道のりにある宮殿庭園は広い公園のようになっており、静かで落ち着く癒やしスポットでした。
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◇ フルダの食と物価
こちらは会場で売っているホットドッグ、フライドポテト、ソーセージのトマトソースがけとフライドさつまいも。
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ドイツの物価は少し高く感じました。特に外食は。朝マックがソーセージエッグマフィンとコーヒーで1,000円を超えます。2枚目の画像はロシア版レッドブル?
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これも値は張るのですが、フルダのパンはめちゃくちゃ美味しかったです。大井プロが去年行って知っていた『Happ』というパン屋さんは本当に素晴らしかったですね。
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フルダ唯一のラーメン屋さん、『とーますさん』。店主の方は日本人で、味はとても美味しかったです。お値段はラーメンとお水を頼んで3,000円でした。
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スーパーの食材の値段はそれなりなので、やはり宿で大井シェフが作ってくれる食事が安くて美味しいです(笑)。カレー、唐揚げ、角煮、ステーキ。
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◇ 試合を終えて
僕はダブルイリミネーションの敗者3回戦で敗退しました。調子は悪くないのに最後まで思うようなプレーが出来ませんでした。
トップ選手たちもミスをしているところを見ると、皆そうだと思いますが、なかなか入れ続けられる自信の湧かないテーブルです。そして、僕自身まだダイヤモンドテーブル独特のクッションに慣れ切っていないせいもあり、ポジションも甘くなっていきました。来週の『USオープン』も同じテーブルセッティングなので、このあたりはアジャストしなければいけません。
ブレイクも難しかったです。『9ボール世界選手権』(6月・サウジアラビア)同様にレフェリーによるラックの差が激しく、全く立っていないものも多かったです。E・カチ選手(アルバニア)はイラついたのか、ど真ん中から真っ直ぐハードブレイクをする始末。それもノーインでしたが……(苦笑)。
もちろんラックがキチンと立っていても毎回的球が入るとは限らないのがWNT.のブレイクルール。実際TVテーブルのレフェリーは慣れている人が担当しているので、ラックは平均的に立っています。それでいて、ドイツのスーパースター、J・フィラー選手でも半分ほどしかブレイクインしていなかったのを見ると、この9オンフットラック+ブレイクボックスは誰にとっても難しいのでしょう。
選手は皆、あの手この手でこのブレイクを攻略しようとしています。優勝したM・クラウス選手は、大井プロと対戦していた試合(ダブルイリミネーション敗者最終)を見ていたところ、おそらくラックの2番の位置を見て、2種類の全く異なるブレイクをしていました。やはりこのブレイクルールと渋いテーブルでは、効果的なブレイクを見付けられるかどうかが勝敗を左右すると思います。
大井プロと僕はこれからアメリカに渡り、『ラックスMVPオープン』と『USオープン』に参加します。
(了)
※吉岡プロのSNSでも現地情報が発信されています。
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◇ 2024 ヨーロピアンオープン関連記事
8/11 4強決定
8/8 大井、敗者3回戦へ。Day2
8/7 大井・吉岡、敗者側へ。Day1
8/6 大井直幸、吉岡正登参戦
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