〈BD〉肥田緒里恵に聞く『PBAチームリーグ初優勝』と『BIZEN V』(ビゼンファイブ)。『BIZEN V』本日20日発売開始!

 

現在韓国を拠点に

スリークッションプロツアー『PBA』

(個人戦&チームリーグ戦)を

戦っている肥田緒里恵プロ(JPBF)。

 

7月に行われた

『PBAチームリーグ・ラウンド1』で、

肥田プロが所属するチーム

『SKレンタカーダイレクト』が、

創設5年目(肥田プロの参加は4年目)

にして初優勝。

 

肥田プロは個人成績12勝4敗で

チームの勝利に大きく貢献。

チームリーグ参加全選手(63名)の

中でも2位の成績を収めました。

 

8月上旬、一時帰国していた肥田プロに

インタビュー。

 

チームリーグ・ラウンド1優勝の感想と、

活躍を支えてくれた8月20日発売の

新タップ、『BIZEN V』(ビゼンファイブ)に

ついてお聞きしました。

 

取材協力:ビリヤードCANNON (東京都板橋区)/BIZEN Tip

 

※BIZEN Vについては契約プロ、

土方隼斗プロのインプレッションも

合わせてご覧ください。こちら

 

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――肥田プロが所属するSKレンタカーダイレクトがチームリーグ初優勝を飾りました。

 

肥田:めちゃめちゃ嬉しかったです。昨シーズン(2023-2024シーズン)、チームはポストシーズンのファイナルまで行ったのに最後の最後で負けてしまいました(※界文子プロ所属のハナカードが優勝)。チームの皆、あの時の悔しさを抱えながら今シーズンに挑んだのですが、すぐこのラウンド1で優勝という結果を出せました。皆で力を合わせてあの時の悔しさを克服できたことがなにより嬉しかったです。

 

――最後はウリウォンウィービーズに4-1で勝って優勝を決めました。

 

肥田:ウィービーズ戦は相手を2点までに抑えて勝てたら自力優勝できるという状況だったので緊張感はありました。私はダブルスの2試合に出て、1つ目は負けてしまったんですが、2つ目は勝つことができて、その後キャプテンのカンドンコンがシングルスで勝って優勝を決めてくれました。SKレンタカーはPBA初年度(2019-2020シーズン)からスポンサーをしてくださっている会社で、私は2年目からの加入なんですが、5年目にようやく叶えた初優勝だったので、メンバーはもちろん会社の方々もすごく喜んでくれました。チームの存続が危ぶまれた時期もありましたけど、会社の方々が私たちメンバーをずっと信じてくださって、ほぼメンバーを固定して戦ってきたので、私たちもやっと優勝できてホッとしてますし、喜びもとても大きいです。

 

――肥田プロは16試合プレーして12勝4敗。勝利数も勝率も高く、MVP級の活躍でした(MVPは同じチームのE・レペンス)。

 

肥田:数字はそこまで意識せずに撞いてましたけど、今回はダブルス要員として出させてもらった中で、自分がやらなきゃいけないことは最低限はできていた感覚があります。セットを取れていたことは認識してましたし、少しはチームの力になれたのかなと。もしMVPを獲れていたらボーナスがあったことは後から知りましたけど(笑)。

 

――ラウンド1の期間中、球の状態は良かったですか?

 

肥田:調子は悪くはなかったです。まずまず撞けていたと思うし、自分がこなせそうな球がちょうどいいタイミングで来てくれたり、展開にも恵まれました。それと、ダブルスのパートナーとの呼吸も合っていたと思います。チームリーグは9日間あるので、どうしても日々調子の波があるんですけど、今回私は3日目ぐらいに調子が上がって来て、そのまま最終日まで良い状態を保てていました。パートナーも最後まで上がり調子で行けてましたし、ペアとして熟成されていたと思います。

 

――チームの選手起用も当たっていたのではないでしょうか。肥田プロがダブルスでこれだけポイントを稼いでくれて。

 

肥田:女子ダブルスはカンジウン、男女混合ダブルスはチョゴンフィさんと組ませてもらってますけど、すごく息が合っていると思います。カンジウンはすごく良いメンタルを持っていて私を引っ張って行ってくれるし、良い刺激をもらっています。チョゴンフィさんはプレースタイルが私に合っていてわかりやすいし、アドバイスも的確です。そういった相性もチーム側は見抜いていると思います。丸3年このメンバーでやってきた強みを感じます。

 

――チームリーグでプレーするのは4年目ですが、手応えは?

 

肥田:今のところ個人戦よりはチームリーグの方が上手く行ってますね。文子さん(界文子プロ)にも言われました。「緒里恵ちゃんはチーム戦の方が見てて安心感がある。個人戦もあんな感じでやればいいじゃん」って(笑)。

 

――(笑)長年お互いを見てきている間柄だからこそ出た率直な感想ですね。

 

肥田:少なくともメンタル面は個人戦とチームリーグでは違います。今はチームリーグの方がビリヤードに没頭しやすいです。ベンチには尊敬する選手たちがいて、皆、私の良い時も悪い時も全部わかっている。私の状態が悪くなりそうになったり、悪いクセが出始めたらそれを指摘してくれたり、アドバイスをしてくれる。そんなふうにメンバーたちが私を気にかけてくれるのがすごくありがたいし、そういう環境だと勝ち負け以上にビリヤードそのものに集中できている感じがあります。

 

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――今使っているBIZENの新タップ『BIZEN V』についても教えてください。 いつから使っていますか?

 

肥田:PBAのシーズンオフで帰国した時からなので……今年の3~4月頃からですね。

 

――第一印象は?

 

肥田:今までのBIZENタップもすごく良かったですが、『V』は付けて撞いた瞬間に「これは素晴らしい!」と思いました。あくまで私の感想としてはですが、今までのBIZENタップは真価を発揮するまでに少し時間がかかりましたし、ちょっとだけ安定性に欠ける印象もありました。私はタップ交換やメンテナンスが上手くできないし、普段韓国にいるので、「いつ取り替えよう、どうメンテナンスをしよう」という不安もありました。でも、『V』は撞けた瞬間に期待通りの性能を発揮してくれるし、ほぼメンテナンスフリーなので、「待ち望んでいたものが出てきたな」と嬉しくなりました。

 

BIZENマーケティング担当・I氏:実は『V』は、開発担当の苫野(裕氏)が肥田緒里恵プロ用に作ったタップが元になっています。『Ⅲ』などのBIZENタップに対して肥田プロが抱いていた感想は苫野もよく理解していて、そこを改善しようと開発とテストを重ねてきました。最終的に肥田プロに気に入っていただけた試作品が、ほぼそのまま『V』になりました。

 

――そうでしたか。以前肥田プロはBIZENタップの印象として、「グリップ力がある」「もちが良い」「ちゃんと撞けた時の快感はすごいものがある」と語っていました。それは『V』からも感じますか?

 

肥田:感じます。BIZENの良いところが『V』に引き継がれているだけでなく、さらに良くなっていると思います。タップが手球を捉え、離すまでの間に手に伝わってくる感覚が、本当に「これだ!」と思えるものでした。「私はこれが欲しかったんだよ」って心の中で言ってしまうぐらい(笑)。反発力がありながら安定感もあるし、柔らかすぎず硬すぎないので、ヒネリの加減や力加減も合わせやすい。私にとって『V』はちょうどいいところを出してくれるタップです。そして、私は毎日それなりの時間練習していますが、『V』は酷使しても1ヶ月半ぐらいはもってくれます。そこまで撞かない人ならかなり長くもつと思います。

 

――性能が高いことはもちろん、広い意味での「安定感」が大事なんですね。

 

肥田:はい、PBAの個人戦とチームリーグ、両方に出ていると常に試合をしているような感覚です。だから、タップの品質や性能が安定していて、いつも同じように撞けて、メンテナンスの手間がかからないタップが私にとっては理想です。『V』はまさにそんなタップで、何の不安もなく撞けるのでより試合に集中できていると思います。

 

――ちなみに、シャフトは何本使っていますか?

 

肥田:3本です。メインシャフト1本とスペア2本という感じで、全てに『V』を付けています。普段はメインシャフトから使うんですけど、毎日撞いているとどこかの時点でタップの弾力性が少し欠けてきたりするので、そうなったらスペアシャフトを使います。そんな場合に備えて、スペアも前もってある程度撞いて慣らしてあります。そう、こないだ試合当日にシャフトを替えたんです。

 

――当日、試合をする前に、ですか?

 

肥田:はい、チームリーグ・ラウンド1の3日目(vs ハイワンウィナーズ戦)、試合前の練習でタップの弾力に違和感を覚えたので、別のシャフトに替えました。いい感じだったのでそのまま本番でも使ったんですが、そのシャフトで混合ダブルスで最高のパフォーマンスが出せました(パーフェクトQ=取り切り達成)。結局、最終日までそのシャフトを使いました。安定しているタップだからシャフトを替えても問題なく撞けたんだと思います。

 

――『V』が肥田プロの活躍を支えていたのですね。最後に、PBA 2024-2025シーズンの今後について意気込みをお願いします。チームリーグと個人戦、両方について。

 

肥田:まず、チームリーグはラウンド1で優勝できてポストシーズンの出場が確定しましたが、あと4戦、ラウンド2~ラウンド5で一つでも多くポイントを獲得したいです。レギュラーシーズンのトータルポイントが1位になると、ポストシーズンでファイナルにシードされる(※いきなり優勝決定戦を撞くことができる)ので、トータルポイント1位で終えることがチームとしての目標です。そして、もちろんポストシーズンでは優勝を目指します。自分も少しでも貢献できるように常にコンディションを整えておきます。

 

――個人戦(※)はいかがでしょう。

 

肥田:チームリーグはようやく少し軌道に乗った感じがありますが、個人戦は少し問題ですね……(笑)。チームリーグで出始めている良いプレーを個人戦でも発揮できれば結果が付いてくると思います。キューとタップは本当に素晴らしいものなので、あとは私自身が今までに培った全て――メンタル、腕、知識を発揮して一つでも多く勝ちたいです。

 

(了)

 

※8月20日現在、ベトナムでPBA/LPBA初の海外戦『ハノイオープン』開催中。肥田プロはラウンド64で敗退

 

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