〈BD〉WPAがマッチルーム(WNT.)にお気持ち表明。あれ、でも……

 

WPA(世界プールビリヤード連盟)が

昨日SNSで、マッチルーム(WNT.)に

遺憾の意を表明しました。

 

それは10月の国際大会スケジュールについて。

 

WPAの言葉を意訳すると、

 

「我々が『8ボール世界選手権』と『女子10ボール世界選手権』を開催する週に、マッチルーム(WNT.)がハノイオープンとレイズカップを入れてきた。この衝突は避けられなかったのか」

 

ということです。

 

※原文の抄訳は本稿の下の方にあります。

 

今発表されている日程は、

 

マッチルーム ハノイオープン。ベトナム=10月8日~13日

 

WPA 8ボール世界選手権(と女子10ボール世界選手権)。ベネズエラ=10月14日~20日

 

マッチルーム レイズカップ。フィリピン=10月17日~20日

 

……となっています。

 

仮にプレイヤーがハノイオープンと

WPA 8ボール世界選手権の

両方に出ようと思っても、

この日程では移動できません。

 

WPAが「日程を重複させないで」と

言いたい気持ちもわかります。

 

しかし……、

 

マッチルームは、少なくとも

ハノイオープンの日程については

WPA 8ボール世界選手権より

「先に確定」していました。

 

昨年の第1回ハノイオープン

開催時(2023年10月)に、

「第2回をちょうど1年後、

2024年10月8日~13日に行う」

ことはマッチルームと

関係者間で内定していたと言います。

 

それを受けて、昨年12月上旬の

『モスコーニカップ』のパンフレットには

ハノイオープンの日程が

記載されていたことが確認されています。

 

ハノイオープンの公式キービジュアルが

マッチルームのサイトやSNSで

公開されたのは5月1日ですが、

 

WPAはこの発信を見て、

「うちの8ボール世界選手権の日程に後からかぶせてきたな」

と早とちりしたのかもしれません。

 

レイズカップについてはわかりません。

発表は4月下旬でしたが、

だいぶ前にマッチルームが(WPAより先に)

日程まで決めていたのか。

それともWPA 8ボール世界選手権が

あることはわかっていて、

「やむを得ずその週に」催すことにしたのか。

 

ただ、レイズカップは少数招待制イベント

(10名のWNT.プロのみ)なので、

本来ならWPA 8ボール世界選手権の定員に

大きく響くようなことはないはずです

(両大会に出たいと思っている

欧州・アジアのトップ選手にとっては

残念な日程ではありますが)。

 

このWPAの「遺憾の意」に対しては、

「何を今更」

「またマッチルームに言いがかりか」

と、がっかり、うんざりな反応を示す

プールファン、プレイヤーが多く見られます。

 

現WPA 8ボールチャンピオンの

S・バンボーニング(アメリカ)は、

 

「(WPA側が)スケジュールを変えれば問題は解決するのでは? (重なったままなら)僕はハノイオープンに出ることになるだろう。WPA 8ボールタイトルを防衛できないけどしかたない。WPAは業界の主導権を握ろうとしているがそれはない。僕はマッチルームに残ることを選んだ。ここでお金を稼ぐんだ。それにマッチルームはIPT(2006年前後、短命に終わった「インターナショナルプールツアー」のこと。巨額賞金が売りだった)以来、世界最大のイベントを開催している。プレイヤーは自分にとってベストなものを選ぶしかない」

 

という趣旨のコメントを

D・アプルトンのFacebook

コメント欄に投稿しています。

 

このバンボーニングのコメントは、

多くのファン・プレイヤーの思いを

代弁しているようにBDは感じます。

 

さて、WPAはこの日程のまま

8ボール世界選手権を開催するのでしょうか。

それともスケジュールを

変更するでしょうか。

 

あるいはマッチルームから何らかの

反応があるでしょうか。

 

以下にWPAの「お気持ち表明」文の

抄訳を載せておきます。

非常にラフな訳文ですが

(ほぼ機械翻訳)お許しください。

 

…………

 

WPA記:

 

プール愛好家、アスリートの皆さんへ、

 

私たちのプールコミュニティで最近起こったスケジュール上の問題に対処する必要があります。マッチルーム社がWNT.(ワールドナインボールツアー)で2つのトーナメント(ハノイオープンは10月8日~13日、レイズカップは10月17日~20日)を予定しており、10月14日~20日に開催される世界プール協会(WPA)公認の8ボール世界選手権および女子10ボール世界選手権と重なっていることが判明しました。

 

マッチルーム社のこのような動きは、世界選手権の威信を損なうだけでなく、WPAが世界的なイベントを開催する上で守ろうと努めているフェアプレーと協力の精神をも損なうものです。このような行為は、カレンダー上の衝突を防ぎ、スポーツとアスリートの最善の利益を確保するために綿密に設計されたWPAのガイドラインに反するものです。

 

WPAのガイドラインは、高水準の大会を重複しないようによく組織してプロモートすることにより、プールの成長を支援することを目的としており、その結果、選手は等しく重要な大会のどちらかを選択することなく、主要な大会全てに参加することができます。

 

私たち全員が合意された基準を守り、ゲームへの互いの貢献を尊重することが、私たちのスポーツとそのコミュニティの強さに繋がると信じています。このスケジュールの重複は、プールが世界的に発展するための基礎となる団結とスポーツマンシップを反映していません。

 

私たちはマッチルーム社と全ての関係者に対し、このような決定がもたらす広範な影響を考慮すること、そして、WPAと協力して、私たちのスポーツとそのアスリートにとって最良の結果を推し進めることを強く求めます。プールが誰にとっても公平で、競争力のある、楽しいスポーツであり続けるために、これからも互いに支え合い協力していきましょう。

 

(了)

 

………… 

 

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